[MOM1109]東洋大FW鄭志錫(1年)_後期初勝利を呼び込む大学初ゴール!J1先発の主将らを欠く中で待望の新戦力台頭
[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.18 関東大学L1部第17節 明治大0-2東洋大 明治大学八幡山グラウンド]
後期に入って苦しむ夏の総理大臣杯王者に初勝利をもたらしたのは、1年生の一撃だった。後半4分にCKからオウンゴールで先制した東洋大は同31分、MF鍋島暖歩(4年=長崎U-18)の浮き球パスを胸トラップで受けて前を向いたFW鄭志錫(1年=昌平高)がGKとの1対1を股を抜くシュートで制して追加点を奪った。
強い風が吹く中で行われたゲームで、風下の前半をスコアレスで耐えて後半に勝負を仕掛けるという分かりやすい戦いもできていた。「難しいことはせずに、アバウトに蹴っても自分が収めることを話していた」。そして大学初ゴールが勝利に繋がったことで、「こうやってチャンスを貰えて、得点という結果が残せて本当に良かった」と笑顔を弾けさせた。
鄭は在日コリアン3世。中学まで朝鮮中学校に通ったが、中学2年生の時から強豪クラブチームのFC LAVIDAに入団した。高校進学時も昌平高にするか、東京朝鮮高にするかで最後まで悩んだという。夢は「北朝鮮の代表」に入ること。小さい頃からの憧れも元北朝鮮代表FWの鄭大世氏だ。
先に結果を残した同級生の活躍に刺激を受けていた。FW香取武(1年=川崎F U-18)は総理大臣杯準々決勝の中央大戦と、後期リーグ開幕の東京国際大戦で得点を記録。今年春は2トップを組んでIリーグを戦っていた“相方”の活躍に「悔しさ」を感じていたという。「でも今日は点を取った時に武もめちゃくちゃ喜んでくれたので嬉しかったです」。
怪我人や主力選手のJリーグ出場などでなかなかメンバーが揃わない難しい戦いが続く東洋大において、新戦力の台頭が大事になってくる。その意味でも1年生FWの初ゴールは大きな意味を持ちそうだ。鄭も「来年も再来年も1部でやりたい。なかなか上は狙えないかもしれないけど、次の試合も勝って残留したい」と終盤戦の戦いに向けた目標を明確にしていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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後期に入って苦しむ夏の総理大臣杯王者に初勝利をもたらしたのは、1年生の一撃だった。後半4分にCKからオウンゴールで先制した東洋大は同31分、MF鍋島暖歩(4年=長崎U-18)の浮き球パスを胸トラップで受けて前を向いたFW鄭志錫(1年=昌平高)がGKとの1対1を股を抜くシュートで制して追加点を奪った。
強い風が吹く中で行われたゲームで、風下の前半をスコアレスで耐えて後半に勝負を仕掛けるという分かりやすい戦いもできていた。「難しいことはせずに、アバウトに蹴っても自分が収めることを話していた」。そして大学初ゴールが勝利に繋がったことで、「こうやってチャンスを貰えて、得点という結果が残せて本当に良かった」と笑顔を弾けさせた。
鄭は在日コリアン3世。中学まで朝鮮中学校に通ったが、中学2年生の時から強豪クラブチームのFC LAVIDAに入団した。高校進学時も昌平高にするか、東京朝鮮高にするかで最後まで悩んだという。夢は「北朝鮮の代表」に入ること。小さい頃からの憧れも元北朝鮮代表FWの鄭大世氏だ。
先に結果を残した同級生の活躍に刺激を受けていた。FW香取武(1年=川崎F U-18)は総理大臣杯準々決勝の中央大戦と、後期リーグ開幕の東京国際大戦で得点を記録。今年春は2トップを組んでIリーグを戦っていた“相方”の活躍に「悔しさ」を感じていたという。「でも今日は点を取った時に武もめちゃくちゃ喜んでくれたので嬉しかったです」。
怪我人や主力選手のJリーグ出場などでなかなかメンバーが揃わない難しい戦いが続く東洋大において、新戦力の台頭が大事になってくる。その意味でも1年生FWの初ゴールは大きな意味を持ちそうだ。鄭も「来年も再来年も1部でやりたい。なかなか上は狙えないかもしれないけど、次の試合も勝って残留したい」と終盤戦の戦いに向けた目標を明確にしていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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