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[MOM1170]桐蔭横浜大MF伊藤ロミオ(3年)_今季初勝利を呼び込んだ技巧派レフティ、大学同期やFC東京の仲間から貰う刺激「同じ土俵に立てるように」

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.18 関東大学L1部第3節 東海大1-2桐蔭横浜大 東海大学湘南キャンパスサッカー場]

 桐蔭横浜大が開幕3戦目で初勝利を挙げた。「ずっと欲しかった勝利。ここ数試合勝てなくて、平日の練習も少しピリつく雰囲気があったけど、まず1つ勝利できたことは収穫だと思います」。中盤の舵取り役として攻守に貢献したMF伊藤ロミオ(3年=FC東京U-18)もホッと胸を撫でおろした。

 左足から放たれる精度の高いキックが2得点を呼び込んだ。まずは後半25分、セットプレーが続いた時間帯で桐蔭大は右サイドでCKを獲得。伊藤がニアにボールを入れると、FWンワディケ・ウチェ・ブライアン世雄(3年=修徳高)が落とした混戦をDF岡崎来夢(2年=日体大柏高)が押し込んで、今季チーム初得点が決まる。

 直後に同点弾を浴びた桐蔭大だが後半34分、ゴール正面でFKを獲得すると、トリックFKからFW岡村葵(4年=桐生一高)が小さく落としたボールを伊藤が左足で狙う。相手に当たってディフレクトしたボールは左ポストに嫌われたが、跳ね返りにDF高橋泰輝(3年=北越高)が詰める。これが今季初勝利を呼び込む勝ち越し弾になった。

「ここ数試合前半のチャンスを決め切れずに後半まで行って苦しい展開になっていた。今週は前半のチャンスを取り切ろうという話をしていた。今日も決め切ることが出来なかったけど、後半も必ずチャンスは来るとハーフタイムに話していた。セットプレーという形でしたが、得点に繋がったのはチームとしても成長かなと思います」

 大学3年目で初の関東大学リーグの戦いになっている。昨年まではMF永井大士(栃木SC)やMF池田柚生(ジェイリースFC)といったボランチの実力者がいたことで伊藤の主戦場はセカンドチームの桐蔭横浜大FCが戦う社会人リーグだった。「永井選手と池田選手の牙城を崩すことは難しかったけど、次は自分だぞと自分に言い聞かせながら頑張ってきた」。今年にかける思いは誰よりも強いと自負している。

 身近な存在の飛躍にも刺激を受けている。大学同期生のDF関富貫太が、今春より横浜FMに正式入団。高校時代のFC東京U-18と柏ユースでプレミアリーグEASTを戦ったライバルであり、大学に入ってからはプライベートでも過ごす時間が多かったという特別な存在。「先に行かれて悔しい思いはあるけど、焦らずに自分のやるべきことをやっていればいつか自分にもチャンスが来ると思っています」。

 また中学のFC東京U-15むさし、高校のFC東京U-18と過ごした仲間、一学年上で言えばMF俵積田晃太(FC東京)、FW熊田直紀(いわき)、同期生だったGK小林将天(FC東京)、1学年下ではMF佐藤龍之介(FC東京)にFW山口太陽(愛媛)。2学年下はトップ昇格した4人全員がむさしからU-18に進んだ選手だった。

「高校時代から彼らが活躍して、自分は駒のような形で試合に出ていた。それは悔しいなとずっと思っていたし、関富のように大学で一気に飛躍したり、関東1部ではそのチャンスが転がっていると思う。追いつけ追い越せじゃないけど、高校時代にやっていたメンバーの刺激を忘れずに、同じ土俵に立てるように意識している。彼らと同じくらいの活躍ができるように、意識を高くやっていきたい」

 タンザニア人の父と日本人の母を持つ選手で、大のチェルシーファンだという父親の影響で、気づいたときにはチェルシーのユニフォームを着てサッカーをしていたという。目標は当然プロサッカー選手。これまでFC東京と桐蔭大でパイプはなかったが、大学選手権(インカレ)を優勝した22年度のチームをみて進学を決めたという技巧派レフティは「ここから出場時間を確保して、結果を出して、いろんなチームが自分を欲しいと言ってくれるくらいの活躍がしたい」と意気込んだ。

(取材・文 児玉幸洋)

●第100回関東大学リーグ特集
児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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