[関東]総理大臣杯骨折離脱も力に…仙台内定、国士舘大DF工藤珠凜「プロまでの準備期間じゃない」
[9.27 関東大学L1部第13節 早稲田大0-3国士舘大 早稲田大学東伏見サッカー場]
総理大臣杯で味わった悔しさを、大学最後のシーズンへの力に変える。ベガルタ仙台への加入が内定しているDF工藤珠凜(4年=日章学園高)は、「残りの時間をプロまでの準備期間とは考えていない。この大学に何かを残したい。本当にタイトルを獲ることだけを考えてプレーしている」と、大学ラストシーズンへの強い覚悟を口にした。
工藤は総理大臣杯のIPU・環太平洋大戦で左上顎骨を骨折した。内定先の仙台がある宮城県で開催された大会だけに、人一倍の思いを抱いて臨んでいたが、出場は初戦の54分間のみ。「自分的には目は見えていたので、できる感覚だったけど、リーグ戦に備えて離れることになった」と悔しさをにじませる。現在も腫れが残ることから、「つけると逆に当たる」とフェイスガードは着用せずにプレーしている。
その無念を晴らせる舞台は、もう関東リーグと大学選手権しか残されていない。昨年度はリーグ、インカレともにあと一歩で優勝を逃した国士舘大だが、その一方で、今季の国士舘大はリーグ首位を快走する。「残りの時間をプロまでの準備期間と捉えるんじゃなくて、この大学に何を残せるかを考えてプレーしたい」。プロ入りを決めても、その覚悟は変わらない。


そんな工藤にとって、仙台は特別なクラブだった。出身地の宮崎県延岡市は、仙台が長年キャンプを行ってきた縁の地。幼少期からクラブのサッカー教室などに参加し、延岡市と仙台市の交流試合ではユアテックスタジアム仙台のピッチにも立った経験がある。「縁も感じたし、何チームか練習参加していたけど、一番にオファーを頂いたので迷いなく決めました」。
恵まれた体格も工藤の大きな武器だ。コロナ禍で活動が制限された中学3年時、自主的に筋力トレーニングへ打ち込んだことが転機となった。「中3までは細かったんですけど、自粛期間が中3から高1まであって、その時にめちゃくちゃやり込みました。大学でもフィジカルには自信を持ってやってきたんですけど、飛び抜けないとと思って筋トレはずっとやり続けています」。大学屈指のフィジカルはプロクラブの評価にもつながり、今春の加入内定を勝ち取った。
「自分の性格的にもタイトルを獲ることを考えてプレーしたほうが成長に繋がると割り切っている。国士舘大学のために尽くしたいと思います」。昨年度あと一歩で届かなかった栄冠も、総理大臣杯で味わった無念も、すべてを力に変えて戦う。大学最後のシーズン。工藤が見据える先にあるのは、悲願のタイトルだけだ。


(取材・文 児玉幸洋)
●第100回関東大学リーグ特集
▶お笑いコンビ「ヤーレンズ」がサッカーをしゃべり倒すポッドキャスト「ボケサカ」は毎週金曜配信
総理大臣杯で味わった悔しさを、大学最後のシーズンへの力に変える。ベガルタ仙台への加入が内定しているDF工藤珠凜(4年=日章学園高)は、「残りの時間をプロまでの準備期間とは考えていない。この大学に何かを残したい。本当にタイトルを獲ることだけを考えてプレーしている」と、大学ラストシーズンへの強い覚悟を口にした。
工藤は総理大臣杯のIPU・環太平洋大戦で左上顎骨を骨折した。内定先の仙台がある宮城県で開催された大会だけに、人一倍の思いを抱いて臨んでいたが、出場は初戦の54分間のみ。「自分的には目は見えていたので、できる感覚だったけど、リーグ戦に備えて離れることになった」と悔しさをにじませる。現在も腫れが残ることから、「つけると逆に当たる」とフェイスガードは着用せずにプレーしている。
その無念を晴らせる舞台は、もう関東リーグと大学選手権しか残されていない。昨年度はリーグ、インカレともにあと一歩で優勝を逃した国士舘大だが、その一方で、今季の国士舘大はリーグ首位を快走する。「残りの時間をプロまでの準備期間と捉えるんじゃなくて、この大学に何を残せるかを考えてプレーしたい」。プロ入りを決めても、その覚悟は変わらない。


そんな工藤にとって、仙台は特別なクラブだった。出身地の宮崎県延岡市は、仙台が長年キャンプを行ってきた縁の地。幼少期からクラブのサッカー教室などに参加し、延岡市と仙台市の交流試合ではユアテックスタジアム仙台のピッチにも立った経験がある。「縁も感じたし、何チームか練習参加していたけど、一番にオファーを頂いたので迷いなく決めました」。
恵まれた体格も工藤の大きな武器だ。コロナ禍で活動が制限された中学3年時、自主的に筋力トレーニングへ打ち込んだことが転機となった。「中3までは細かったんですけど、自粛期間が中3から高1まであって、その時にめちゃくちゃやり込みました。大学でもフィジカルには自信を持ってやってきたんですけど、飛び抜けないとと思って筋トレはずっとやり続けています」。大学屈指のフィジカルはプロクラブの評価にもつながり、今春の加入内定を勝ち取った。
「自分の性格的にもタイトルを獲ることを考えてプレーしたほうが成長に繋がると割り切っている。国士舘大学のために尽くしたいと思います」。昨年度あと一歩で届かなかった栄冠も、総理大臣杯で味わった無念も、すべてを力に変えて戦う。大学最後のシーズン。工藤が見据える先にあるのは、悲願のタイトルだけだ。


(取材・文 児玉幸洋)
●第100回関東大学リーグ特集
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