beacon

エースFW矢形海優の3戦連発弾で先制も…セレッソ大阪ヤンマーレディースはS広島Rに逆転許してリーグ戦2連敗

このエントリーをはてなブックマークに追加

FW矢形海優

[10.20 WEリーグ第6節 C大阪 1-4 S広島R ヨドコウ]

 WEリーグは5日、各地で第6節を開催した。セレッソ大阪ヤンマーレディースはヨドコウ桜スタジアムでサンフレッチェ広島レジーナと対戦し、1-4で敗れた。

 C大阪は前節、三菱重工浦和レッズレディースがAFC女子チャンピオンズリーグに出場している関係で試合がなかった。開幕からここまで2勝1分1敗の勝ち点7で5位。第3節の大宮アルディージャVENTUS戦(○4-0)以来となる2試合ぶりの白星を狙った。

 C大阪を率いる鳥居塚伸人監督はS広島Rとの一戦に、4ー4ー2の布陣を敷いた。ゴールマウスにGK山下莉奈が立ち、4バックは左からDF荻久保優里、DF米田博美、DF白垣うの、DF中西ふう。ダブルボランチにMF脇阪麗奈とMF宮本光梨が並んだ。左サイドハーフにMF百濃実結香、右サイドハーフにMF高和芹夏。2トップはFW田中智子とFW矢形海優が組んだ。

 C大阪は前半の入りから攻勢に転じた。最終ラインからパスを繋いで前進すると、中盤の脇阪と宮本が試合の構築を担い、サイド、前線へボールを散らす。田中と2試合連続で得点中の矢形がターゲットとなった。

 立ち上がりこそボールを握ったC大阪だが、徐々にS広島Rにペースを掴まれる。サイドからのクロス、セットプレーからペナルティエリア内への侵入を許したが、守備陣が集中を切らさず、真ん中の米田、白垣がことごとく跳ね返していった。

 C大阪は前半17分、10日のWEリーグカップGL第4節・ジェフ千葉レディース戦(○5-2)でハットトリックを記録した高和が敵陣右サイドで相手のボールをカットすると、得意のドリブルで突破を図る。背後からのチャージで振り切ることはできなかったが、脇阪がいるC大阪にとっては絶好の位置でのフリーキック獲得となった。

 するとC大阪は前半18分、右サイドのフリーキックから脇坂が鋭いボールを蹴り込むと、手前で高和が頭で逸らし、白垣に当たってゴール前へ。相手の最終ラインとGKの間にボールが抜けると、矢形がその隙間を突くように走り込み、右足のアウトサイドキックで押し込んだ。

 C大阪の先制後は一進一退の展開となった。前半39分には右サイドからS広島Rに侵入を許すと、高和がMF瀧澤千聖のドリブル突破を阻止しよう体を当てた際に足がかかってしまいPKを献上。瀧澤のシュートに山下が目一杯体を伸ばして反応したが、あと少し届かなかった。

 試合は1-1のまま前半を折り返すと、後半も激しい攻防が続いた。勝ち越しゴールを目指すC大阪はアグレッシブさが増し、全員が連動する形でテンポ良くボールを繋いで前進。両サイドの百濃、高和が積極的な仕掛けを見せ、田中が今季リーグ戦初ゴールを狙った。

 C大阪は後半9分、左サイドから攻撃を仕掛けると、百濃が自身が投じたスローインのリターンを受けてドリブル開始。スピードを活かした突破でペナルティエリア内に侵入し、シュートまで持ち込んだが、ここはGK木稲瑠那のセーブに遭った。

 さらにC大阪は後半19分、高和が敵陣右サイドで相手のボールをつつくと、流れたところを矢形が回収。ペナルティエリア手前あたりで顔を上げて横パスを通すと、百濃が2タッチ目でシュートを放ったが、惜しくも枠を外れた。

 C大阪は後半25分に選手交代を行い、田中を下げてFW浅山茉緩を投入。攻撃のさらなる活性化を図ったが、同30分にS広島Rに中央から崩される形で逆転ゴールを許した。その後は主導権を握りながらもゴールが遠い。後半38分には宮本に代えてDF中谷莉奈をピッチへ送り込むも、終盤にかけて2点を許し、1-4で逆転負けを喫した。

 左サイドからのドリブルで相手の脅威となった百濃は試合後「今日は自分が2点目を決めていれば、もっと楽な試合になったので、そこが悔しい。チームに対して申し訳ない気持ち」と悔しさを露わに。「決め切らないと上にはいけない」と気を引き締め直した。

 先制点を挙げて3試合連続となるゴールを記録した矢形は「やれていた部分も多かったし、シュートまで行けたシーンも何回かあったので、もったいないという感じ」と振り返り、「点を取ることは毎試合、意識している。この時点で6点を取れていることはプラスだが、目標は二桁だし、まずはそこに向かって毎試合、取り続けたい。次はチームの勝利につながるゴールを決めたい」と誓った。

先制点を奪ったFW矢形海優

MF百濃実結香は決定機を迎えるも…

DF白垣うのは最終ラインで奮闘した

左サイドを駆け上がるDF荻久保優里


ヤンマーホールディングスはセレッソ大阪ヤンマーレディースを応援してます❀✿


 2010年の創設時より共に歩んできたセレッソ大阪レディースのプロリーグ挑戦を通じて、選手の成長や女子プロサッカーの発展にも貢献し、女子プロスポーツの可能性の花を咲かせたいという想いを込めて、2023-24シーズンより、セレッソ大阪レディース オフィシャルプレミアムパートナーとしてチームをサポートしています!

ヤンマーレディース特設サイトはこちら
Sponsored by ヤンマーホールディングス

●WEリーグ2024-25特集

ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

「ゲキサカ」ショート動画

TOP