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セレッソ大阪ヤンマーレディースはエースの2桁到達弾でI神戸から初白星! DF善積わらいのホームラストマッチを飾る

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FW矢形海優が今季リーグ戦10点目を記録した

[12.1 WEリーグ第11節 C大阪 2-1 I神戸 ヨドコウ]

 WEリーグは1日、各地で第11節を開催した。セレッソ大阪ヤンマーレディースはヨドコウ桜スタジアムでINAC神戸レオネッサと対戦。“バトルオブカンサイ”を2-1で制し、7位に浮上した。

 C大阪はここまで3勝2分4敗の勝ち点11で現在9位。11月9日に行われた第8節・マイナビ仙台レディース戦(○3-1)以来の勝利、そしてI神戸から初となる白星奪取を狙った。

 鳥居塚伸人監督はこの一戦に、4-4-2の布陣を採用。GKは山下莉奈が務め、最終ラインは左からDF中谷莉奈、DF米田博美、DF浅山茉緩、DF中西ふうが並んだ。ダブルボランチにはMF脇阪麗奈とMF荻久保優里。左サイドハーフにMF百濃実結香、右サイドハーフにMF高和芹夏が入り、2トップにはFW田中智子とFW矢形海優が立った。

 C大阪は立ち上がりから攻め込まれる展開。すると前半4分、I神戸に左サイドから崩されると、ペナルティエリア内への侵入を許し、最後はMF成宮唯に決められた。

 失点後は徐々にボールを握って自分たちのリズムで組み立てを図ったC大阪。中盤の脇阪と荻久保が試合の構築を担い、エースの矢形をターゲットに前進。両サイドの百濃と高和が加勢し、脅威となった。すると、その2人で反撃の狼煙を上げる。

 C大阪は前半12分、右サイドから攻撃を仕掛けると、田中を起点にスペースを取る。駆け上がった中西が横パスを通すと、ペナルティエリア内右で競り勝った高和がマイナス方向に転がし、最後は百濃がニアサイドから流し込んだ。

 さらにC大阪は前半16分、左サイドでコーナーキックを得ると、脇阪が近場の田中にパスを出して変化を加える。脇阪はリターンを受けて左足で正確なクロス。ファーサイドに構えていた矢形がヘディングで叩き、ネットを揺らした。

 試合を振り出しに戻したC大阪は1点リードのまま前半を終えると、ハーフタイムに選手交代を行い、田中を下げてDF北原朱夏を投入。同16分には、右サイドから崩しにかかると、インサイドでボールを受けた北原がゴール前にクロス。矢形がファーサイドに流れて合わせたが、ヘディングシュートは枠を外れた。

 その後は押し込まれる展開となるも、DF陣が体を張った守備でゴールを死守した。後半30分には左サイドのコーナーキックから同点のピンチを迎えたが、FWカルロタ・スアレスのヘディングシュートはクロスバーに直撃。米田が体を寄せて、なんとか失点を防いだ。

 後半43分にはI神戸に右サイドからクロスを入れられて決定機を作られるも、FW高瀬愛実のヘディング弾は山下がビッグセーブ。素早い反応で体を倒し、右足で弾き出した。

 C大阪は後半アディショナルタイム6分に、同点ゴールの百濃に代えてDF善積わらいをピッチへ送り込む。最後まで点差を守り抜き、2-1で逃げ切った。

 昨季WEリーグへ参入したC大阪は、優勝経験のある“強豪”I神戸から初の勝ち点3をゲット。鳥居塚監督は関西ダービーに来場した4754人に感謝を述べつつ、次のように初勝利を喜んだ。

「多くの人がこういう環境を作ってくれたことに対して、選手たちがどれぐらい恩返しできるか。今までは、こういう場面でなかなか勝ちをプレゼントすることができなかった中で、選手が一生懸命、頑張ってくれた。多くの人が入ってくれたことが後押しになって、この結果になったと思う。これからも勝点3を取れるチームに成長させていきたいし、個人としても、こういうゲームで活躍できる選手になっていって欲しい」

 また、11月21日に今年限りでの現役引退を表明した善積について言及し、「(引退は)怪我で、という形だと思うが、怪我に負けずに何とか復帰してやろう、という姿をずっと見てきた」とコメント。ヨドコウ桜スタジアムで見た最後の雄姿をC大阪の成長に繋げるつもりだ。

「ピッチに帰ってきた姿、その中でも全力を出し切ってピッチでプレーする姿を見せてくれた。多くのことを感じさせてくれる選手だった。ここまで本当に大変だったと思うが、お手本になる選手の一人」

「最後にヨドコウ桜スタジアムのピッチに立てたことは、今後にも生かして欲しいし、チームにとっても、こういう選手がいたよね、こんなに努力していた選手がいたよね、ということを見習って、個人、個人が成長して欲しい。チームとしても成長していきたい。セカンドキャリアでも、一生懸命、頑張ってもらいたい」

 2桁得点を達成した矢形は「前半戦で取れたことは良かったし、目標を達成できたことは嬉しい」と喜びを語り、「チームとして5位以上という目標もあるので、これからもゴールを量産しつつ、チームの勝利に貢献できるように頑張っていきたい」と、さらなる活躍を誓った。なお、矢形は2位に4点差を付けて得点ランキングのトップを独走している。

逆転ゴールをマークしたエースのFW矢形海優

今年限りで現役を引退するDF善積わらいはホームラストマッチのピッチへ

GK山下莉奈は終盤の好セーブで勝利をもたらした

先制点を演出したMF高和芹夏


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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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