バルセロナは23日、マンチェスター・ユナイテッドからイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォード(27)が期限付き移籍で加入すると発表した。背番号は「14」に決定。契約期間は2026年6月30日までの1シーズンで、買取オプションが付いている。

　ラッシュフォードはユナイテッドのアカデミーで育ち、2016年2月に18歳でトップチーム初出場。いきなり2ゴールを挙げる鮮烈なデビューを飾った。2018-19シーズンからは背番号を「10」に変更し、その後も中心選手として活躍。しかし、昨年11月に就任したルベン・アモリム監督との関係がうまくいかず、今年2月にアストン・ビラへ期限付き移籍していた。

　アメリカのスポーツ専門チャンネル『ESPN』によると、バルセロナはFWニコラス・ウィリアムスやFWルイス・ディアスも獲得候補としていたが、前者はアスレティック・ビルバオとの契約を延長し、後者はリバプール側が交渉を拒否したことで、ラッシュフォードに白羽の矢が立ったようだ。

　今回のレンタル移籍は、ラッシュフォードが大幅な減俸を受け入れて実現したと伝えられている。

　同選手はバルセロナ加入に際し、「とてもワクワクしている。ここは夢が叶うクラブだし、ビッグタイトルを獲るチームでもある。クラブの姿勢にも非常に共感している」とコメント。「ここに来た理由のひとつは、自分の居場所だと感じたからだ。バルセロナは家族的なクラブで、選手たちが快適に過ごせる。そういう環境でこそ、良い選手たちが本領を発揮できる」と語った。

　また、ハンジ・フリック監督の存在も決め手になったという。「監督との会話がポジティブだったことも大きかった。彼が昨季に若いチームを率いて大きな成果を上げたこと、そして今季もさらなる高みを目指している姿に、自分の考えていたクラブ像が完全に一致した」と明かした。

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