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[船橋招待]「勝利に貢献するために点を」と誓うFW榁木絆生の先制弾などでプレミア勢撃破。千葉U-18が最終日2連勝でプリンス関東1部開幕へ弾み

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前半13分、ジェフユナイテッド千葉U-18FW榁木絆生(新3年=ジェフユナイテッド千葉U-15出身)がGKをかわして先制ゴール

[3.30 船橋招待U-18大会 千葉U-18 3-1 帝京長岡高 稲毛海浜公園球技場]

 2025年シーズンからプリンスリーグ関東1部を戦うジェフユナイテッド千葉U-18が30日、「第30回船橋招待U-18サッカー大会」でプレミアリーグ勢の帝京長岡高(新潟)と対戦。3-1で勝利した。

 昨年、千葉U-18はプリンスリーグ関東2部で優勝し、1部昇格。当時からの主軸で新チームの副主将FW榁木絆生(新3年)は2025年のチームについて、「このチームは結構強さもあるんですけど、どちらかというと上手いイメージがあるんで。だから、連係の部分とかは凄く優れてるかなって思います」と説明する。

 藤田健監督はその技術力の高さを認めた上で、「昨年の方が、勢いがあると思います。昨年の方が発信できていました。でも、プレシーズンで彼らも(昨年の良さを取り入れ)だいぶ良くなったと思います」。活躍し、勝利するためには互いに発信して良さを共有し、理解し合うことが重要。選手たちはトレーニング、日常生活から個の力とチーム力を一つ一つ積み上げ、個人昇格やチームの目標達成へ向かっている。

 その千葉U-18は船橋招待U-18サッカー大会でともにプレミアリーグ勢の名古屋U-18に3-2で勝利し、東福岡高と1-1ドロー。1勝2分1敗で迎えた最終日、帝京長岡との第1試合を3-1で制した。

 この日は、Bチームの千葉県1部リーグが行われた関係でAチームと新1年生によるメンバー構成。だが、徹底してボールを繋ごうとする帝京長岡が攻め切る前にボールを奪い取ると、MF大山遥哉(新3年)やMF伊藤暖(新2年)が係る形で前進する。

 そして、「ボールがない時の動き出しだったり、守備の戦術理解とかは自分の中でも優れていることだと思っているんで、そこの部分は見て欲しいです」という榁木やFW木原駿(新3年)がドリブルや裏抜けで相手DFラインを強襲した。

先制後もFW木原駿らが相手の背後を強襲

 前半13分、千葉U-18は中盤でMF二宮大(新3年)がボールを持つと、「二宮が持ったら背後に蹴れるという意識があったので」という榁木がタイミング良くDF背後へ抜け出す。最後はGKをかわし、右足シュートをゴールに流し込んだ。

前半13分、FW榁木絆生が左足で先制ゴール

 千葉U-18はさらに25分、大山が右サイドへ展開。これを受けたFW伊藤喬崇(新3年)がゴール方向への仕掛けからキックフェイントでDFをかわす。この試合、右サイドで突破力を示していた伊藤は中ヘの動きから左足シュートを決め、2-0と突き放した。

前半25分、FW伊藤喬崇が切り返しでDFをかわして2点目のゴール

歓喜の咆哮

 千葉U-18は速攻からシュートまで持ち込まれるシーンや、帝京長岡のビルドアップに押し返される時間帯もあったが、CB福岡壮志(新3年)やCB矢部夢翔(新3年)中心に無失点で前半を終了。先発から1年生5人など7人を入れ替えた後半は押し込まれる時間が増え、中央を割られる形で失点もした。だが、1年生も含めて強度高く戦ってリードを守ると、終了間際に右SB吉木綸(新3年)のインターセプトから二宮が右足ループシュートを決めた。

後半終了間際にはMF二宮大がループシュートを決めて3-1

 千葉U-18は3-1で勝利。続く桐光学園高(神奈川)戦も前半に木原が相手GKからボールを奪い取って先制点を奪う。試合終了間際にも福岡の奪い返しから大山、MF工藤遙馬(新2年)、MF小澤奏志(新1年)と繋ぎ、最後は二宮がスライディングシュートを決めた。2連勝で船橋招待U-18大会を終了。4月開幕のプリンスリーグ関東1部に弾みをつけた。

桐光学園戦はCB福岡壮志のインターセプトを起点とした攻撃から2点目

最後はMF二宮大がスライディングシュートを決め、2-0

 強敵相手に結果を残した榁木だが、「(個人としての感想は)得点の部分では大会として3ゴール取れたんですけど、でもまだ取れるシーンだったり、もっとやれる部分が多かったので、そこの部分ではまだまだだなっていう印象です」と語り、1対1で決め切る部分や試合環境の変化への対応力について反省。自身にトップチームの先輩たちやU-17日本代表MF姫野誠(新2年)のような怖さや仕掛ける回数、結果を求める。

 また、プリンスリーグ関東1部へ向けても、「去年2部で戦ってきて、全然簡単な試合じゃなかったので。もっと厳しいものになると思ってるんで。それこそ1対1とかでちゃんと決め切らないと勝てないなっていう思いです」と引き締めていた。「チームの目標はプレミア(リーグ)昇格と全国クラブユース(選手権)で優勝することで、自分の目標は勝利に貢献するために点を取ること」(榁木)。そのためにチームメイトと切磋琢磨しながら、一日一日成長を続ける。

2連勝で大会を終えた

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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