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“長友魂”で勢いづいたFC東京U-18が開幕白星。ゲーム主将のCB佐々木将英は大先輩のようにピッチ内外で好影響をもたらす選手へ

FC東京U-18のゲーム主将、U-18日本代表DF佐々木将英(3年=FC東京U-15深川出身)

[4.5 プレミアリーグEAST第1節 FC東京U-18 2-1 青森山田高 東京ガス武蔵野苑多目的グランド]

 ゲーム主将として開幕戦勝利。FC東京U-18のU-18日本代表DF佐々木将英(3年=FC東京U-15深川出身)は、「優勝を目指しているので。開幕戦は絶対落とす訳にはいかないんで、そこは全員気合入っていけたんじゃないかなと思います」と素直に白星を喜んでいた。

 身長184cmのCBは、スペースを見つけてドリブルで運ぶ上手さを兼備。3月のU-18日本代表の活動では左SBとして起用され、ダイナミックな攻め上がりを繰り返していた。CBを務めるFC東京U-18では、トップチーム同様に目指すポゼッションスタイルの中心に。この日は青森山田高の強烈なプレッシングの中でも失わずにボールを動かし、前方が空いた際にはドリブルで大きく攻め上がっていた。

「自分が1枚運べば違う相手が出てきて、そこが空くっていうのはあるんで、もっと簡単にできるところは簡単にしないといけないなっていうのは思うんですけど、ドライブというのは自分の持ち味でもあるんで、そこで違いを見せて、自分から起点を作っていかないといけないなっていうのは思っています」

 後半には強引にマークを外そうとしてロストするシーンもあっただけに、より追求する考え。青森山田のロングボールを良く跳ね返していた印象のある守備面でも満足はしていなかった。「センターバックとして逃げる訳にはいかないんで、そこはやれたんですけど、勝率は多分そこまでは……。そこは100パーセントぐらいの勝率で空中戦の戦いをしていかないといけない」。トップ昇格を狙うDFはより圧倒することを誓っていた。

 この日の試合前、ピッチサイドにトップチームの日本代表DF長友佑都が訪れ、U-18チームの円陣に加わった。「長友魂」という声が聞こえてくるなど、闘志を注入された選手のテンションは最高潮に。そして、立ち上がりからトップギアで戦い、開始5分の先制点、勝利に結びつけた。

 佐々木はトップチーム、欧州、日本代表で活躍してきたスター選手のピッチ外での行動、好影響を与えられる力に感銘を受けていた。「(今日も)良い影響受けていますし、トップチームの練習とかも行かせてもらうこと多くて、そういう中でも良い刺激になっています。プレーもそうですけど、ああいう(U-18チームの円陣に加わって)プレー以外のところで自分たちに勢いつけてくれるっていう存在がトップ選手にいるので、そこは乗っかるじゃないですけど、追い越していくぐらいのイメージでいきたいなと思います」。トップ昇格、プレミア日本一を目指す注目DFは、大先輩のようにピッチ内だけでなく,ピッチ外でもチーム、周囲に好影響を与えられるような選手になる。

試合前、トップチームの日本代表DF長友佑都も円陣に参加


(取材・文 吉田太郎)


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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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