beacon

アジアを経験し、より強くなった「自分が止めて勝ちにしたい」の思い。逸材GK荒木琉偉が攻守で輝き、G大阪ユースに白星をもたらす

ポスト
Xに投稿
Facebookでシェア
Facebookでシェア
URLをコピー
URLをコピー
URLをコピーしました

ガンバ大阪ユースのU-20日本代表GK荒木琉偉(3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は攻守で活躍

[4.26 プレミアリーグWEST第4節 G大阪ユース 3-0 広島ユース OFA万博フットボールセンター グラウンドB]

 逸材GKが攻守に抜群のパフォーマンス。ガンバ大阪ユースに白星をもたらした。この日、広島ユースにシュート14本を打たれ、その中には至近距離からのシュートやDFの股間を抜けて枠へ飛んできたものも。だが、U-20日本代表GK荒木琉偉(3年=ガンバ大阪ジュニアユース出身)は全てストップし、無失点で90分間を終えた。

「とにかく無失点っていうのが1番。無失点が今、1番目標なんで。こだわっていましたね」

 相手の攻撃パターンに冷静に対応した。「クロスからの攻撃がやっぱ多いチームなんで、クロス対応のところで、2本、3本ぐらいは割と綺麗に合わせられましたけど、コースがちょっと甘かったっていうのもありましたし、そんな問題はなかったです」。正面付近に飛んできたシュートは危なげなくキャッチ。コースへのシュートもスピードを伴わなければ、荒木の壁を破ることはできないことを感じさせた。
 
 その荒木は、攻撃面でも広島ユースの脅威になっていた印象だ。自陣PAからCBへビルドアップしながら、1本のフィードをFWへ通して局面を一変させてしまう。前半は狙いすぎてミスからピンチを迎えるシーンもあったが、しっかりと修正。荒木は高校2年生の10月にG大阪トップチームとプロ契約を締結し、普段はトップチームで活動している。また、今年2月のU20アジアカップでU-20日本代表のゴールを守っているGKには、良い意味での余裕もあった。

「ああいう空気感とか緊張感でやってるから、やっぱこういうところでも、緊張感がない訳じゃないですけど、もっと凄い空気感でやってたんで、それは凄く良い経験になっていますね」

 そして、「昨年も、一昨年も頑張っていましたけど、やっぱ今年の方がより力を発揮できていると思います」。この日は、広島ユースのU-18日本代表GK小川煌(3年)との対戦も注目だったが、「同じでもいかんし、やっぱ違い見せないかんなっていう気持ちだった」という言葉通りのプレー。3得点のFW中積爲(3年)ら味方の活躍もあり、“代表対決”で白星を収めた。

 町中大輔監督も「この荒木は全然存在感がありますし、安心できます」と称賛。広島ユースからも荒木に苦しめられたことを認める声が出ていた。試合後、「ジュニアの頃からの仲で、お世話になった人たちです」というサポーターのコールに応えていた荒木は、まだまだ成長し続けることを誓う。

 U20アジアカップは出場4試合で4失点。「できるだけ失点は減らしたいですし、止めたいですね。僕が出た試合は1勝3分(1PK戦勝ち)かな。それを自分が止めて勝ちにしたいですね」。最年少の17歳でU-20日本代表のゴールを守り、U-20ワールドカップ出場に貢献したが、満足は全くしていない。

 よりシュートを止め、チームを勝たせるGKになって9月開幕のU-20ワールドカップへ。「次のワールドカップ、全然優勝できるチームだと思ってるんで、優勝目指して1番は自分としてはとにかく失点を少なくして、ディフェンスラインを自分がまとめるようなプレーをしたいです」と力を込めた。

 現在はトップチームで「シュートストップが素晴らしいし、足元もある」先輩たちに刺激を受けながらの毎日。GK一森純の背後の対応など自分にはもっともっと高めなければならないものがあることを実感している。それでも、追い越すために努力。日本代表GK鈴木彩艶(パルマ)の肉体やプレーからも凄みを感じているが、次世代の逸材GKは「負けてられない」「やることやって追いつくっていうよりか、抜くぐらいの気持ちでやっていきたいです」という意欲を持って成長を目指している。

 まずは、ユースチームの守護神としてプレミアリーグ制覇と日本クラブユース選手権(U-18)大会3連覇に貢献すること。そして、「使ってもらえたら、いつでもやれるっていう気持ちを持ってるんで。いつでもいいパフォーマンスできるように、常に準備したいです」というように、トップチームでもチャンスを掴む考えだ。自分がやるべきことをやり続けて、ライバルたちを追い越す。


(取材・文 吉田太郎)


●高円宮杯プレミアリーグ2025特集
▶ゲキサカでは高校サッカーの最新情報を伝えるポッドキャスト番組も配信中
吉田太郎
Text by 吉田太郎

「ゲキサカ」ショート動画

TOP