クオリティと我慢強さも発揮し、横浜FMユースを4発撃破。桐蔭学園がプリンス関東1部3連勝でインハイ予選へ弾み
[5.17 プリンスリーグ関東1部第7節 横浜FMユース 1-4 桐蔭学園高 横浜国立大学フットボール場]
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2025 関東1部は17日に第7節を行い、横浜市保土ケ谷区の横浜国立大学フットボール場で横浜F・マリノスユース(神奈川)と桐蔭学園高(神奈川)が対戦。桐蔭学園が4-1で快勝した。
桐蔭学園は開幕からの4試合で1分3敗だった。だが、第5節のRB大宮U-18(埼玉)戦を1-0で制すと、前節の矢板中央高(栃木)戦では早生まれの注目エースFW瀬尾凌太(3年)がハットトリックの活躍をしてのけて4-0。この日は3連勝を目指して横浜FMユースに挑戦した。
先発のGKは近江屋雄大(2年)で右SB中田陸(2年)、ゲーム主将のCB横山優雅(3年)、CB上本陸(3年)、左SB松田朋柘(3年)の4バック。中盤は土山玄貴(3年)と米谷晴(3年)のダブルボランチで右SH中西康和(3年)、左SH松居聖那(3年)、トップ下が八尋海斗(3年)、そして最前線に瀬尾が構えた。


一方、昇格候補の横浜FMユースはDF山中優輝(3年)が長期離脱するなど、けが人の多い状況ですでに3敗(2勝1分)。だが、トップチーム昇格を決めているFW浅田大翔(3年/U-17日本代表)が前節(対鹿島学園高)に初出場し、圧巻の先制ゴールを決めて勝利に導いている。
この日の先発はGK鈴木魁(3年)、DFは右から平野遼(2年)、杉戸凱飛(2年)、奥寺湊主将(3年)、藤井翔大(2年/U-17日本代表)の4バック。加藤海輝(3年/U-17日本代表)と海邊真太朗(3年)がダブルボランチを務め、2列目は右が小林瞭介(2年)、中央に内藤澄夢(3年)、左に山田悠貴(3年)、そして1トップを浅田が務めた。


強風、時折雨も降る中で行われた一戦は前半4分、横浜FMユースがテンポ良くパスを3本、4本と繋いで相手PAへ。最後は加藤海がゴール前に飛び出そうとする。対する桐蔭学園は9分に松居がドリブルシュート。桐蔭学園は相手ボールを奪うと、ダブルボランチに出し入れしながら攻撃を組み立てようとした。
だが、横浜FMユースは圧力を掛けて相手の中盤選手に前を向かせない。そして、ボールを奪い返すと内藤らが係わりながら前進し、前線で違いを生み出す浅田へ。だが、桐蔭学園は横山や上本が“危険人物”を素早くケアし、簡単にはゴールに近づけない。
すると14分、桐蔭学園が最初のチャンスをモノにする。右サイドでのインターセプトから八尋が対角の浮き球パス。これを受けた松居が正確なファーストタッチから、思い切り良く左足を振り抜く。注目株のファインゴールで先制点を挙げた。




横浜FMユースはすぐに反撃。セットプレーを獲得し、小林の左足CKでゴールを脅かす。だが、桐蔭学園が2つめのチャンスもゴールに結びつけた。25分、土山が右ハイサイドへロングボールを入れると、攻守に効いていた八尋がクロスへ持ち込む。そして、PAのこぼれ球を松居が回収して渾身の右足シュート。強烈な一撃でゴールを破り、2-0とした。




今年の桐蔭学園は八城修監督(桐蔭横浜大総監督と兼任)が、「かなりいいんじゃないかなって思います」というチーム。リーグ戦序盤は結果が出ていなかったものの、「負けた試合も全部結構いい試合だった」と指揮官は説明する。そこから、配置転換や怪我人の復帰によってチーム状態が向上中。この日は攻撃のクオリティを発揮するなど横浜FMユースと渡り合い、2点を先取して見せた。


横浜FMユースは31分、山田と海邊をMF松元蓮旺(2年)と左WB加藤諒太(2年)へ代え、杉戸、奥寺、藤井の3バックへ移行する。33分には左サイドから縦に仕掛けた浅田が左足シュート。また、加藤海や内藤が精力的に攻撃に係わるなどボールを保持しながら前に出て相手にプレッシャーをかける。




そして、後半8分には松元が中盤から持ち上がり、浅田が右サイドへ展開。平野と加藤海の連係で右サイドを崩し、小林がPKを獲得する。このPKを浅田が右足で左隅に流し込み、1点差。横浜FMユースは直後にも浅田が右足シュートを放ち、12分には小林に代えてMF小幡志雄(2年)を投入する。




横浜FMユースは奥寺ら最終ラインから、相手を見ながら丁寧にボールを繋いで攻撃。速攻、セットプレーも交えてゴールを脅かすなど、試合の流れを傾けていた。一方、桐蔭学園は後半、前線までボールを運べない時間が続いてしまう。それでも、PAまで戻って相手の攻撃を阻止していた土山と米谷がセカンドボールを回収。八城監督が「凄い頭のいい子たち」というダブルボランチが健闘する。また、桐蔭学園はボランチからCBへポジションを戻して2連勝中の横山と上本を中心に集中した守り。左SB松田の跳ね返しやGK近江屋の積極的な飛び出しもあり、リードを守り続ける。
攻撃面でも交代出場で存在感のある動きを見せたFW渡辺啓太郎(1年)や松居、中西が効果的なドリブルとボールキープ。また瀬尾が裏抜けを狙い続けていた。そして、相手が前掛かりになって空いたスペースを突き、ゴールを奪う。
後半31分、中西が右中間からドリブルで前進。そして、オーバーラップした右SB中田が右足でピンポイントクロスを上げる。これをファーの瀬尾が頭で豪快に決めて3-1。さらに33分、渡辺啓が中央からドリブルで持ち込み、右足を振り抜く。これはブロックされたが、こぼれ球を拾った中西が縦への仕掛けでPKを獲得する。






瀬尾が一度蹴り直しになりながらも右足でPKを決めて4-1。横浜FMユースはDF早川優世(3年)とFW田中陽瑛(2年)を、桐蔭学園はFW渡邊慶二郎(3年)とFW吉本翼(2年)を送り出し、互いにチャンスを作りあったが、この後スコアは動かず、4-1で桐蔭学園が勝利した。




3連勝とした桐蔭学園の横山は「最初の方は連敗して苦しかったんですけど、途中から勢いづいたことによって、今はやりたいサッカーをできている」と説明する。プリンスリーグ関東1部は第7節後に中断。桐蔭学園は日本一に輝いた2011年以来の全国大会出場を目指し、インターハイ神奈川県予選に臨む。
伝統校の桐蔭学園はプリンスリーグ関東1部で5位に入った昨年をはじめ、個の力とチーム力の高さを見せているが、近年は神奈川県予選を勝ち抜くことができていない。それだけに、トーナメント戦は切り替えて一戦必勝。横山は「1個1個勝利することで勢いもつくと思うので、まず初戦勝ち切って、しっかり全国に行きたいなと思います」と意気込んだ。
昨年度の選手権では、神奈川県代表の東海大相模高が初出場で3位に。瀬尾は「(日本一は)全然目指せない場所じゃないなって、去年の東海大相模から学んだ。(目標は)プレミアの人たちをリスペクトしすぎずに選手権で優勝。直近だと、まずはインターハイで全国に出ることを目標にしていきたい」と意気込んだ。チームコンセプトは「Tough & Intelligent」。強い精神力と豊かな知性で対戦相手を上回り、目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
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高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2025 関東1部は17日に第7節を行い、横浜市保土ケ谷区の横浜国立大学フットボール場で横浜F・マリノスユース(神奈川)と桐蔭学園高(神奈川)が対戦。桐蔭学園が4-1で快勝した。
桐蔭学園は開幕からの4試合で1分3敗だった。だが、第5節のRB大宮U-18(埼玉)戦を1-0で制すと、前節の矢板中央高(栃木)戦では早生まれの注目エースFW瀬尾凌太(3年)がハットトリックの活躍をしてのけて4-0。この日は3連勝を目指して横浜FMユースに挑戦した。
先発のGKは近江屋雄大(2年)で右SB中田陸(2年)、ゲーム主将のCB横山優雅(3年)、CB上本陸(3年)、左SB松田朋柘(3年)の4バック。中盤は土山玄貴(3年)と米谷晴(3年)のダブルボランチで右SH中西康和(3年)、左SH松居聖那(3年)、トップ下が八尋海斗(3年)、そして最前線に瀬尾が構えた。


桐蔭学園の先発イレブン
一方、昇格候補の横浜FMユースはDF山中優輝(3年)が長期離脱するなど、けが人の多い状況ですでに3敗(2勝1分)。だが、トップチーム昇格を決めているFW浅田大翔(3年/U-17日本代表)が前節(対鹿島学園高)に初出場し、圧巻の先制ゴールを決めて勝利に導いている。
この日の先発はGK鈴木魁(3年)、DFは右から平野遼(2年)、杉戸凱飛(2年)、奥寺湊主将(3年)、藤井翔大(2年/U-17日本代表)の4バック。加藤海輝(3年/U-17日本代表)と海邊真太朗(3年)がダブルボランチを務め、2列目は右が小林瞭介(2年)、中央に内藤澄夢(3年)、左に山田悠貴(3年)、そして1トップを浅田が務めた。


横浜FMユースの先発イレブン
強風、時折雨も降る中で行われた一戦は前半4分、横浜FMユースがテンポ良くパスを3本、4本と繋いで相手PAへ。最後は加藤海がゴール前に飛び出そうとする。対する桐蔭学園は9分に松居がドリブルシュート。桐蔭学園は相手ボールを奪うと、ダブルボランチに出し入れしながら攻撃を組み立てようとした。
だが、横浜FMユースは圧力を掛けて相手の中盤選手に前を向かせない。そして、ボールを奪い返すと内藤らが係わりながら前進し、前線で違いを生み出す浅田へ。だが、桐蔭学園は横山や上本が“危険人物”を素早くケアし、簡単にはゴールに近づけない。
すると14分、桐蔭学園が最初のチャンスをモノにする。右サイドでのインターセプトから八尋が対角の浮き球パス。これを受けた松居が正確なファーストタッチから、思い切り良く左足を振り抜く。注目株のファインゴールで先制点を挙げた。


前半14分、桐蔭学園MF松居聖那が左足で先制ゴール


最初の決定機をモノにし、スコアを動かした
横浜FMユースはすぐに反撃。セットプレーを獲得し、小林の左足CKでゴールを脅かす。だが、桐蔭学園が2つめのチャンスもゴールに結びつけた。25分、土山が右ハイサイドへロングボールを入れると、攻守に効いていた八尋がクロスへ持ち込む。そして、PAのこぼれ球を松居が回収して渾身の右足シュート。強烈な一撃でゴールを破り、2-0とした。


前半25分、桐蔭学園MF松居聖那が右足で2点目のゴール


力強いシュートで再びファインゴール
今年の桐蔭学園は八城修監督(桐蔭横浜大総監督と兼任)が、「かなりいいんじゃないかなって思います」というチーム。リーグ戦序盤は結果が出ていなかったものの、「負けた試合も全部結構いい試合だった」と指揮官は説明する。そこから、配置転換や怪我人の復帰によってチーム状態が向上中。この日は攻撃のクオリティを発揮するなど横浜FMユースと渡り合い、2点を先取して見せた。


桐蔭学園のMF八尋海斗は2点に絡む活躍
横浜FMユースは31分、山田と海邊をMF松元蓮旺(2年)と左WB加藤諒太(2年)へ代え、杉戸、奥寺、藤井の3バックへ移行する。33分には左サイドから縦に仕掛けた浅田が左足シュート。また、加藤海や内藤が精力的に攻撃に係わるなどボールを保持しながら前に出て相手にプレッシャーをかける。


横浜FMユースはU-17日本代表MF加藤海輝が運動量を増やして相手ゴールに迫る


桐蔭学園は相手の反撃をCB横山優雅中心に阻止
そして、後半8分には松元が中盤から持ち上がり、浅田が右サイドへ展開。平野と加藤海の連係で右サイドを崩し、小林がPKを獲得する。このPKを浅田が右足で左隅に流し込み、1点差。横浜FMユースは直後にも浅田が右足シュートを放ち、12分には小林に代えてMF小幡志雄(2年)を投入する。


後半9分、横浜FMユースのU-17日本代表FW浅田大翔が右足PKを決めて1点差


前節から出場の浅田は2試合連続ゴール
横浜FMユースは奥寺ら最終ラインから、相手を見ながら丁寧にボールを繋いで攻撃。速攻、セットプレーも交えてゴールを脅かすなど、試合の流れを傾けていた。一方、桐蔭学園は後半、前線までボールを運べない時間が続いてしまう。それでも、PAまで戻って相手の攻撃を阻止していた土山と米谷がセカンドボールを回収。八城監督が「凄い頭のいい子たち」というダブルボランチが健闘する。また、桐蔭学園はボランチからCBへポジションを戻して2連勝中の横山と上本を中心に集中した守り。左SB松田の跳ね返しやGK近江屋の積極的な飛び出しもあり、リードを守り続ける。
攻撃面でも交代出場で存在感のある動きを見せたFW渡辺啓太郎(1年)や松居、中西が効果的なドリブルとボールキープ。また瀬尾が裏抜けを狙い続けていた。そして、相手が前掛かりになって空いたスペースを突き、ゴールを奪う。
後半31分、中西が右中間からドリブルで前進。そして、オーバーラップした右SB中田が右足でピンポイントクロスを上げる。これをファーの瀬尾が頭で豪快に決めて3-1。さらに33分、渡辺啓が中央からドリブルで持ち込み、右足を振り抜く。これはブロックされたが、こぼれ球を拾った中西が縦への仕掛けでPKを獲得する。


後半31分、桐蔭学園FW瀬尾凌太が頭でゴール


貴重な追加点を喜ぶ瀬尾


3-1とし、歓喜のイレブン
瀬尾が一度蹴り直しになりながらも右足でPKを決めて4-1。横浜FMユースはDF早川優世(3年)とFW田中陽瑛(2年)を、桐蔭学園はFW渡邊慶二郎(3年)とFW吉本翼(2年)を送り出し、互いにチャンスを作りあったが、この後スコアは動かず、4-1で桐蔭学園が勝利した。


後半36分、桐蔭学園FW瀬尾凌太がPKを決めて4-1


PKを獲得したMF中西康和とハイタッチ
3連勝とした桐蔭学園の横山は「最初の方は連敗して苦しかったんですけど、途中から勢いづいたことによって、今はやりたいサッカーをできている」と説明する。プリンスリーグ関東1部は第7節後に中断。桐蔭学園は日本一に輝いた2011年以来の全国大会出場を目指し、インターハイ神奈川県予選に臨む。
伝統校の桐蔭学園はプリンスリーグ関東1部で5位に入った昨年をはじめ、個の力とチーム力の高さを見せているが、近年は神奈川県予選を勝ち抜くことができていない。それだけに、トーナメント戦は切り替えて一戦必勝。横山は「1個1個勝利することで勢いもつくと思うので、まず初戦勝ち切って、しっかり全国に行きたいなと思います」と意気込んだ。
昨年度の選手権では、神奈川県代表の東海大相模高が初出場で3位に。瀬尾は「(日本一は)全然目指せない場所じゃないなって、去年の東海大相模から学んだ。(目標は)プレミアの人たちをリスペクトしすぎずに選手権で優勝。直近だと、まずはインターハイで全国に出ることを目標にしていきたい」と意気込んだ。チームコンセプトは「Tough & Intelligent」。強い精神力と豊かな知性で対戦相手を上回り、目標を達成する。
(取材・文 吉田太郎)
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