ミスが減り、スタイル表現の静岡学園は前向きな敗戦。トップ下で躍動のMF四海星南は“楽しむ”“やるべきことをやる”を両立して結果も
[8.30 プレミアリーグWEST第8節 静岡学園高 1-2 福岡U-18 清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP)西グラウンド]
勝ち切りたかったプレミアリーグWEST再開初戦で悔しい敗戦。10位・静岡学園高の川口修監督は福岡U-18GK田中利玖(2年)の好セーブやDFのゴールカバーに阻まれて決め切れなかったこと、またDFラインが簡単に背後を取られて2失点したことを指摘したものの、前向きな評価をしていた。
特に後半は、正確なパスワークや個人技で相手のポケットへ侵入する回数を増やし、シュート10本。24分にはともにプレミアリーグデビュー戦の左SB小田切颯佑(2年)の左クロスからMF落合咲蔵(3年)が同点ゴールを決めた。
川口監督は「(前期に比べて)質が上がった。自分たちのサッカーは相手のコートでサッカーをやる。後半はもうずっと相手コートでサッカーをやっていたし、チャンスも作り出している。1点しか取れなかったっていうのが課題であるけれども、“静学スタイル”を表現しようっていうところでこの7月、8月とやってきて、そこは表現できていた」とコメント。特にMF四海星南(3年=FC東京U-15深川出身)は前後半通じてハイパフォーマンスを続け、指揮官からも高く評価されていた。
MF篠塚怜音主将(3年)とともにトップ下を務めた四海は前半、相手DF間にタイミング良く顔を出して縦パスの受け手に。そして、前を向くと、12分、27分と鋭いドリブルでマークを外し、シュートを打ち切っていた。
前半、静岡学園は相手の素早いアプローチの前になかなか打開することができていなかったが、その中で四海はドリブルに加え、スペースへの効果的な動きからクロスも。後半にもグラウンダーのミドルシュートを枠へ飛ばし、スルーパスで同点ゴールの起点にもなった。
本職はトップ下だが、前期はサイドなどでプレー。「やっとこの夏からトップ下に戻ってきて、調子上げていて、ほんとは決めたかったんですけど、自分の持ち味は結構出せたのかなと思います」と頷く。
同時に、トラップで観衆を沸かせるなど自身も楽しみながら武器を発揮。「自分、調子良い日は純粋にサッカー楽しんでやっているんで、それがやっぱり自分の中でも大切だなって最近気づいてきたので。その気持ちを忘れずに、でも、やるところはしっかりやっていきたい」と引き締めていた。
また、四海はイージーミスの多かったという前期からのチームの変化を認める。「前期と比べると、この夏でチームとしてもやっぱり成長して、内容の部分では静学らしさっていうのは出せたのかなとは思います」。チーム全体のミスが減り、守備の強度も向上。後期に勝ち点を増やし、選手権でも8強入りした昨年度同様、今年も後期に成績を向上させる意気込みだ。
チームはプレミアリーグWEST降格圏の11位・東福岡高と同じ勝ち点8。この日の前半は相手のハイプレスの前になかなか高い位置までボールを運べず、ピンチになってもおかしくないようなミスもあった。また、サイドからの崩しまで持ち込んでいたものの、ラストパスやセットプレーを十分に活かせなかったことも確か。それらの課題改善に取り組み、チーム内競争を経て次節以降の戦いに臨む。
四海は「(プレミアリーグでは)やっぱりまず勝ち点3ってところは取らないと。残留争いをしているので、次の大津戦は絶対勝たなきゃいけない。まずはプレミア残留するっていうのが1番で、インターハイは出れなかったんで、選手権は絶対まず県を取って全国に行って、全国優勝もしたいなと思います。個人としては、得点がまだ今年は取れていないので、去年は(リーグ戦で)2点取ったんで、それを超えれるようにしたい。今年、副キャプテンという立場でもあるんで、自分がチームを引っ張って、勝たせれるようになりたいなと思います」と力を込めた。この日はタレントたちの中でも一際目立つパフォーマンス。好調なMFはこの日のように“楽しむ”こと、“やるべきことをやる”を表現し、ゴールと白星をチームにもたらす。




(取材・文 吉田太郎)
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勝ち切りたかったプレミアリーグWEST再開初戦で悔しい敗戦。10位・静岡学園高の川口修監督は福岡U-18GK田中利玖(2年)の好セーブやDFのゴールカバーに阻まれて決め切れなかったこと、またDFラインが簡単に背後を取られて2失点したことを指摘したものの、前向きな評価をしていた。
特に後半は、正確なパスワークや個人技で相手のポケットへ侵入する回数を増やし、シュート10本。24分にはともにプレミアリーグデビュー戦の左SB小田切颯佑(2年)の左クロスからMF落合咲蔵(3年)が同点ゴールを決めた。
川口監督は「(前期に比べて)質が上がった。自分たちのサッカーは相手のコートでサッカーをやる。後半はもうずっと相手コートでサッカーをやっていたし、チャンスも作り出している。1点しか取れなかったっていうのが課題であるけれども、“静学スタイル”を表現しようっていうところでこの7月、8月とやってきて、そこは表現できていた」とコメント。特にMF四海星南(3年=FC東京U-15深川出身)は前後半通じてハイパフォーマンスを続け、指揮官からも高く評価されていた。
MF篠塚怜音主将(3年)とともにトップ下を務めた四海は前半、相手DF間にタイミング良く顔を出して縦パスの受け手に。そして、前を向くと、12分、27分と鋭いドリブルでマークを外し、シュートを打ち切っていた。
前半、静岡学園は相手の素早いアプローチの前になかなか打開することができていなかったが、その中で四海はドリブルに加え、スペースへの効果的な動きからクロスも。後半にもグラウンダーのミドルシュートを枠へ飛ばし、スルーパスで同点ゴールの起点にもなった。
本職はトップ下だが、前期はサイドなどでプレー。「やっとこの夏からトップ下に戻ってきて、調子上げていて、ほんとは決めたかったんですけど、自分の持ち味は結構出せたのかなと思います」と頷く。
同時に、トラップで観衆を沸かせるなど自身も楽しみながら武器を発揮。「自分、調子良い日は純粋にサッカー楽しんでやっているんで、それがやっぱり自分の中でも大切だなって最近気づいてきたので。その気持ちを忘れずに、でも、やるところはしっかりやっていきたい」と引き締めていた。
また、四海はイージーミスの多かったという前期からのチームの変化を認める。「前期と比べると、この夏でチームとしてもやっぱり成長して、内容の部分では静学らしさっていうのは出せたのかなとは思います」。チーム全体のミスが減り、守備の強度も向上。後期に勝ち点を増やし、選手権でも8強入りした昨年度同様、今年も後期に成績を向上させる意気込みだ。
チームはプレミアリーグWEST降格圏の11位・東福岡高と同じ勝ち点8。この日の前半は相手のハイプレスの前になかなか高い位置までボールを運べず、ピンチになってもおかしくないようなミスもあった。また、サイドからの崩しまで持ち込んでいたものの、ラストパスやセットプレーを十分に活かせなかったことも確か。それらの課題改善に取り組み、チーム内競争を経て次節以降の戦いに臨む。
四海は「(プレミアリーグでは)やっぱりまず勝ち点3ってところは取らないと。残留争いをしているので、次の大津戦は絶対勝たなきゃいけない。まずはプレミア残留するっていうのが1番で、インターハイは出れなかったんで、選手権は絶対まず県を取って全国に行って、全国優勝もしたいなと思います。個人としては、得点がまだ今年は取れていないので、去年は(リーグ戦で)2点取ったんで、それを超えれるようにしたい。今年、副キャプテンという立場でもあるんで、自分がチームを引っ張って、勝たせれるようになりたいなと思います」と力を込めた。この日はタレントたちの中でも一際目立つパフォーマンス。好調なMFはこの日のように“楽しむ”こと、“やるべきことをやる”を表現し、ゴールと白星をチームにもたらす。


四海はキレのあるドリブルや動き出し、スルーパスでチャンスメイク


静岡学園は落合、小田切とプレミアリーグ初出場2選手を含めた先発11人に
(取材・文 吉田太郎)
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