敗戦や周囲の視線、批判の声もパワーに成長してきた1年間。東海大相模CB塩田航央主将は選手権で勝ち上がり、「もう一度」国立へ
[9.21 神奈川県1部リーグ第14節 東海大相模高 0-2 三浦学苑高 横須賀リーフスタジアム]
「負けに対しては悔しいっていう思いもありますけど、この高校3年間で負けて学んだことが凄くあるので、この負けはチームにとってはマイナスなことかもしれないですけど、それをどうプラスに変えるかっていうのが自分の役割でもあると思うんで。周りもみんな『プラスに変えよう』っていう意思があるんで、自分がその先頭に立って、残りの1か月、2か月でチームを再建できればいいかなって思っています」
昨年度の選手権3位、東海大相模高は選手権予選前ラストの公式戦で敗戦。県1部リーグ2連敗で予選を迎えることになったが、U-17日本高校選抜のCB塩田航央主将(3年=横浜FCジュニアユース戸塚出身)は前向きな言葉を発していた。
昨年度のチームはこの時期から個の力、チームの完成度が高かったが、主将は走力面など今年の良さも強調。そして、「今年は凄い真面目な選手が多いですし、練習終わった後とかも、自分がグラウンドにいると残って練習する選手もいますし、負けを軽く考えずに、いい意味で重く考えて、常にサッカーに対して100パーセントで考えている選手が多いっていうイメージが自分の中である」と説明する。
塩田は1年時から選手権予選を経験。1年時の敗戦を糧に肉体強化に励むなど最終ラインの柱に成長し、昨冬の選手権初出場、準決勝進出という大躍進に結びつけている。今年はチームリーダー、注目DFとして迎える選手権。準々決勝で敗れたインターハイ予選と同じ轍を踏むわけにはいかない。
「去年と一昨年にはないようなチームの良さがあるので、それを活かすのも殺すのも自分次第だと思うんで、そういう部分では自分の中でいい責任感というか、自分を奮い立たせてやれているのかなって思います」。選手権3位後の注目された1年間。U-17日本高校選抜のチームメイトの活躍に不安を感じることもあったが、「周りと比べても良いものは生まれない」と考え、自分自身と向き合って、できることに全力で取り組むことを目指しているという。
個人としては、当たり負けしないことを継続。この三浦学苑高戦でも球際での強さを発揮し、ボールを運ぶことに幾度もチャレンジしていた。課題だったヘディングも自主練を重ねて武器の一つに。そして、東海大相模のキャプテンとして、人間的にもタフに成長することができた。
「この部が180人ぐらいいて、常に背中を見られてると思っていますし、それはサッカーだけじゃなくて学校生活だったり、ピッチ内外の部分で見られてるっていう自覚がありますし、ほんとに今まで感じたことのないぐらいの自分に対しての視線だったり注目っていうのは(他のチームからも)やっぱ自分は一番感じています。それはいい注目もあれば、『あんまじゃね』という声も自分は耳にしますし。でも、そういうのが自分は凄くありがたいっていうか、批判が『オレはもっとやってやる』という凄いパワーになる。(また、)言葉で言っても響かないところがあると思うけれど、プレーで見せたら後輩のセンターバックや周りのチームメイトも気持ちが高ぶるんじゃないかなと思うんで、それは常に見られてる意識で頑張っています」
選手権予選を控え、1年前、2年前にはチームに向けられていなかったような期待も感じている。その視線を喜ぶ一方、胸の中にあるのは、今年結果を残すことによって、来年以降に繋げなけれなければならないという強い責任感。自分が先輩たちに助けてもらってきたように、後輩たちの道を切り拓く後押しをしたいという思いを主将は抱いている。
「自分が東海大相模を去った後にも自分の影響が残るようなことをやれたらいい」。
まずは神奈川連覇。そして、自身を成長させてくれた国立競技場に戻り、勝つことが目標だ。「去年、ああいう舞台に立ったからこそ、自分も視野が広まって、高校選抜だったり、高いレベルを見れたっていうのがあるんで、もう一度戻りたいって思いますし、未だに思い出しますし……この1年間、あっという間で。あの国立に立てた自分がほんとについ最近の自分のように感じて、それほど自分の人生の中でのターニングポイントになりましたし、あそこに戻って、もう一度活躍して、高校生活を終わりたいなと思っています」。非常に難しい予選が控えているが、激戦区・神奈川を突破できれば、目標達成のチャンスが十分にあることは実証済みだ。敗戦も、周囲の視線、批判の声もパワーにしてきたという主将。その背中で仲間たちを引っ張り、目指す舞台に再び立つ。






(取材・文 吉田太郎)
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「負けに対しては悔しいっていう思いもありますけど、この高校3年間で負けて学んだことが凄くあるので、この負けはチームにとってはマイナスなことかもしれないですけど、それをどうプラスに変えるかっていうのが自分の役割でもあると思うんで。周りもみんな『プラスに変えよう』っていう意思があるんで、自分がその先頭に立って、残りの1か月、2か月でチームを再建できればいいかなって思っています」
昨年度の選手権3位、東海大相模高は選手権予選前ラストの公式戦で敗戦。県1部リーグ2連敗で予選を迎えることになったが、U-17日本高校選抜のCB塩田航央主将(3年=横浜FCジュニアユース戸塚出身)は前向きな言葉を発していた。
昨年度のチームはこの時期から個の力、チームの完成度が高かったが、主将は走力面など今年の良さも強調。そして、「今年は凄い真面目な選手が多いですし、練習終わった後とかも、自分がグラウンドにいると残って練習する選手もいますし、負けを軽く考えずに、いい意味で重く考えて、常にサッカーに対して100パーセントで考えている選手が多いっていうイメージが自分の中である」と説明する。
塩田は1年時から選手権予選を経験。1年時の敗戦を糧に肉体強化に励むなど最終ラインの柱に成長し、昨冬の選手権初出場、準決勝進出という大躍進に結びつけている。今年はチームリーダー、注目DFとして迎える選手権。準々決勝で敗れたインターハイ予選と同じ轍を踏むわけにはいかない。
「去年と一昨年にはないようなチームの良さがあるので、それを活かすのも殺すのも自分次第だと思うんで、そういう部分では自分の中でいい責任感というか、自分を奮い立たせてやれているのかなって思います」。選手権3位後の注目された1年間。U-17日本高校選抜のチームメイトの活躍に不安を感じることもあったが、「周りと比べても良いものは生まれない」と考え、自分自身と向き合って、できることに全力で取り組むことを目指しているという。
個人としては、当たり負けしないことを継続。この三浦学苑高戦でも球際での強さを発揮し、ボールを運ぶことに幾度もチャレンジしていた。課題だったヘディングも自主練を重ねて武器の一つに。そして、東海大相模のキャプテンとして、人間的にもタフに成長することができた。
「この部が180人ぐらいいて、常に背中を見られてると思っていますし、それはサッカーだけじゃなくて学校生活だったり、ピッチ内外の部分で見られてるっていう自覚がありますし、ほんとに今まで感じたことのないぐらいの自分に対しての視線だったり注目っていうのは(他のチームからも)やっぱ自分は一番感じています。それはいい注目もあれば、『あんまじゃね』という声も自分は耳にしますし。でも、そういうのが自分は凄くありがたいっていうか、批判が『オレはもっとやってやる』という凄いパワーになる。(また、)言葉で言っても響かないところがあると思うけれど、プレーで見せたら後輩のセンターバックや周りのチームメイトも気持ちが高ぶるんじゃないかなと思うんで、それは常に見られてる意識で頑張っています」
選手権予選を控え、1年前、2年前にはチームに向けられていなかったような期待も感じている。その視線を喜ぶ一方、胸の中にあるのは、今年結果を残すことによって、来年以降に繋げなけれなければならないという強い責任感。自分が先輩たちに助けてもらってきたように、後輩たちの道を切り拓く後押しをしたいという思いを主将は抱いている。
「自分が東海大相模を去った後にも自分の影響が残るようなことをやれたらいい」。
まずは神奈川連覇。そして、自身を成長させてくれた国立競技場に戻り、勝つことが目標だ。「去年、ああいう舞台に立ったからこそ、自分も視野が広まって、高校選抜だったり、高いレベルを見れたっていうのがあるんで、もう一度戻りたいって思いますし、未だに思い出しますし……この1年間、あっという間で。あの国立に立てた自分がほんとについ最近の自分のように感じて、それほど自分の人生の中でのターニングポイントになりましたし、あそこに戻って、もう一度活躍して、高校生活を終わりたいなと思っています」。非常に難しい予選が控えているが、激戦区・神奈川を突破できれば、目標達成のチャンスが十分にあることは実証済みだ。敗戦も、周囲の視線、批判の声もパワーにしてきたという主将。その背中で仲間たちを引っ張り、目指す舞台に再び立つ。






(取材・文 吉田太郎)
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