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[NBチャンピオンシップU-16]東海大相模CB塩田航央が存在感ある動き。先輩の注目CBから吸収、成長し、絶対的な存在へ

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東海大相模高CB塩田航央(1年=横浜FCジュニアユース戸塚出身)は攻撃面の特長を積極的に出そうとしていた

[9.17 NBチャンピオンシップU-16準々決勝 東海大相模高 0-3 帝京高 時之栖うさぎ島G]

 先輩から学びながら成長を続けている。東海大相模高(神奈川)は「ニューバランスチャンピオンシップU-16」準々決勝で帝京高(東京)に0-3で敗戦。この日3試合目で疲れもあったか、ボールを動かして相手の体力を削るチームが、逆に相手にボールを動かされて体力を奪われてしまった。

 その中でCB塩田航央(1年=横浜FCジュニアユース戸塚取材)が印象的な動きを見せていた。今年1月、高校入学前ながらもニューバランスカップ(通称:“裏選手権”)に帯同していた期待のCB。この日はダイナミックな動きで相手の攻撃を止め、自信を持つビルドアップの部分でもDF間の選手へ縦パスをつけたり、ドリブルで運んだりするなど強豪校に対抗していた。

 身長180cm弱のDFは以前、相手アタッカーに対して強く行くところなどが課題だったというが、高校進学後に意識して改善。「だいぶ成長したと思う。裏選手権の時も運ぶドリブルやビルドアップは全然通用するなと思った。身体つきや守備力は年齢差を感じたので、自分でしっかり体作りもして、(入学後)この5か月やってきて、大学生や他の高校のトップチームとの試合でやれるようになってきた」と頷く。

 先輩の注目DFから得られるものも多いようだ。チームメートのCB根岸優汰(3年)は21年U-16日本代表候補で関東トップクラスのストッパーだ。「根岸君は見習うことが多くて、特に自分の守備力という部分では得られるものも多い」。中学時代から裏への対応やスピード面など課題に一つ一つ取り組みながら改善してきたDFは、成長を続けて1年生からトップチームで活躍することを目指している。

 すでに神奈川県リーグ1部も経験。点取り屋のFW戸川昌也やMF石井龍翔、MF深澤蒼ら力のある1年生が多いが、負けずに自分がチャンスを勝ち取る。「選手権まで時間がないと思うけれどしっかりアピールして選手権に少しでも絡んで、来年からは絶対的な存在になれればなと思っています」。根岸から一つでも多くを吸収し、その先輩のように1年時からAチームの公式戦で躍動する。

(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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