「東北のチームがやれるんだ!と思ってもらいたい」。プレーオフ挑戦8度目の仙台ユースが阪南大高を下し、プレミア初昇格へ王手!
[12.12 プレミアリーグプレーオフ1回戦 阪南大高 0-1 仙台ユース 広島広域公園補助競技場]
12日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025プレーオフ(広島)のAブロック1回戦で阪南大高(関西1)とベガルタ仙台ユース(東北2)が対戦。FW古屋歩夢(3年)の決勝ゴールによって1-0で仙台ユースが勝利した。仙台ユースは初のプレミアリーグ昇格をかけて14日の決勝戦では愛媛U-18(四国)と対戦する。
これまで7回、プレミアリーグ昇格に挑み続けてきた仙台ユースだが、一度も目標を達成できていない。特に昨年は1回戦で京都U-18に1-5で大敗。一昨年は初戦を突破したものの決定戦で鹿島ユースに0-7で完敗と悔しい想いを重ねてきただけに今年にかける想いは強かった。
「自分たちが1、2年生の頃にもこの大会を経験してスコア的にも、内容的にも差があると感じていました。3年目で同じような思いはしたくないし、自分たちがプレミアに上げて後輩たちには来年プレミアの舞台で戦ってもらいたい」。そう口にするのは主将を務めるDF永井大義(3年)だ。
ただ、「勝ちたいという想いの裏返しだと思うのですが、試合の入りは硬かった。自分たちの力を出し切れたかと言われたら、出し切れなかった」と加藤望監督が振り返った通り、試合序盤はそうした想いの強さが裏目に出てしまう。
ボールを持ったら前線へと展開し、ターゲット役となるFW増野オスカル太陽(3年)が競り合ったこぼれ球を拾って、攻撃を仕掛けてきた阪南大高に押し込まれる場面が目立った。最初の見せ場は前半15分。右サイドでボールを奪った阪南大高はパスを繋いで左に展開し、MF伊藤成康(3年)がゴールを狙ったが、体を張った仙台ユースの守備に阻まれ、得点には至らない。
対する仙台ユースも19分にハーフウェーライン右でボールをおさめた古屋から左サイドに展開。受けたDF石山葉琉(2年)のタメから大外を駆け上がったMF浅尾涼太朗(3年)がゴール前にパスを入れたが、シュートは打てない。25分には右サイドからテンポよくパスを繋いで古屋がゴール前まで持ち込んだが、シュートは枠を捉えることができなかった。
以降もクリアボールを古屋が前線でおさめ、彼のポストプレーからチャンスを伺ったが、「阪南大高さんは真ん中から攻めて来るので、うちも守備は真ん中を締めようと話していた。攻撃もそのままで行ってしまったので幅が使えなかった」(加藤監督)ため、スコアレスのまま試合を折り返したが、難しい試合になることは想定内。「堅い試合になるのは分かっていたので、前半は0-0で良いなと思っていました」と加藤監督は振り返る。
セカンドボールを拾える配置に修正し、挑んだ後半は開始直後に前線からの落としを受けたMF稲木康太(3年)がクロスバー直撃のシュートを放つなど、仙台ユースの流れで試合を進めていく。
後半14分には下がり気味でボールを受けた古屋が、DFラインの背後にボールを入れて、走り込んだ浅尾が上手くコントロール。並走したDFをかわしてシュートモーションに入ったが、2人目のDFに阻まれシュートが打てない。24分には高い位置でボールを受けたDF古川柊斗(3年)がカットインからゴールを狙ったが、シュートは枠の外に逸れた。
見せ場を作りながらも1点が遠い展開となったが、35分には前線でボールを受けた古屋がPA内に侵入したところを倒され、PKを獲得。このチャンスを自ら冷静に決めて均衡を崩すとこのゴールを決勝点となり、仙台ユースが1-0で勝利した。
仙台ユースはこの夏クラブユースでクラブの最高成績を塗り替える決勝進出を果たした。決勝では鹿島ユースに0-3で敗れたため、「誰一人満足している人はいないと思う」と永井は口にするが、東北のチームが全国大会で上位進出を果たした反響は大きかったという。
「小さい子たちが東北でプロになれるし、そこから世界へという夢を抱いてほしい。東北では難しいから関東に行こうではなく、東北のチームがやれるんだ!と思ってもらいたい。ジュニアの子やサッカーを始める子たちに東北でもできるんだというところを見て欲しい。それをトップチームに繋げたい。東北の子を東北でデビューさせ、旅立たせるのがクラブとしてのビジョン」。
そう口にする加藤監督で、プロや世界を身近なものだと感じ、東北の選手、チームでもやれると示すためのステップが、プレミアリーグへの昇格であるのは間違いない。これまでとは違った景色を見るためにも、14日の決定戦でもどん欲に白星を狙いに行く。
(取材・文 森田将義)
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12日、高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2025プレーオフ(広島)のAブロック1回戦で阪南大高(関西1)とベガルタ仙台ユース(東北2)が対戦。FW古屋歩夢(3年)の決勝ゴールによって1-0で仙台ユースが勝利した。仙台ユースは初のプレミアリーグ昇格をかけて14日の決勝戦では愛媛U-18(四国)と対戦する。
これまで7回、プレミアリーグ昇格に挑み続けてきた仙台ユースだが、一度も目標を達成できていない。特に昨年は1回戦で京都U-18に1-5で大敗。一昨年は初戦を突破したものの決定戦で鹿島ユースに0-7で完敗と悔しい想いを重ねてきただけに今年にかける想いは強かった。
「自分たちが1、2年生の頃にもこの大会を経験してスコア的にも、内容的にも差があると感じていました。3年目で同じような思いはしたくないし、自分たちがプレミアに上げて後輩たちには来年プレミアの舞台で戦ってもらいたい」。そう口にするのは主将を務めるDF永井大義(3年)だ。
ただ、「勝ちたいという想いの裏返しだと思うのですが、試合の入りは硬かった。自分たちの力を出し切れたかと言われたら、出し切れなかった」と加藤望監督が振り返った通り、試合序盤はそうした想いの強さが裏目に出てしまう。
ボールを持ったら前線へと展開し、ターゲット役となるFW増野オスカル太陽(3年)が競り合ったこぼれ球を拾って、攻撃を仕掛けてきた阪南大高に押し込まれる場面が目立った。最初の見せ場は前半15分。右サイドでボールを奪った阪南大高はパスを繋いで左に展開し、MF伊藤成康(3年)がゴールを狙ったが、体を張った仙台ユースの守備に阻まれ、得点には至らない。
対する仙台ユースも19分にハーフウェーライン右でボールをおさめた古屋から左サイドに展開。受けたDF石山葉琉(2年)のタメから大外を駆け上がったMF浅尾涼太朗(3年)がゴール前にパスを入れたが、シュートは打てない。25分には右サイドからテンポよくパスを繋いで古屋がゴール前まで持ち込んだが、シュートは枠を捉えることができなかった。
以降もクリアボールを古屋が前線でおさめ、彼のポストプレーからチャンスを伺ったが、「阪南大高さんは真ん中から攻めて来るので、うちも守備は真ん中を締めようと話していた。攻撃もそのままで行ってしまったので幅が使えなかった」(加藤監督)ため、スコアレスのまま試合を折り返したが、難しい試合になることは想定内。「堅い試合になるのは分かっていたので、前半は0-0で良いなと思っていました」と加藤監督は振り返る。
セカンドボールを拾える配置に修正し、挑んだ後半は開始直後に前線からの落としを受けたMF稲木康太(3年)がクロスバー直撃のシュートを放つなど、仙台ユースの流れで試合を進めていく。
後半14分には下がり気味でボールを受けた古屋が、DFラインの背後にボールを入れて、走り込んだ浅尾が上手くコントロール。並走したDFをかわしてシュートモーションに入ったが、2人目のDFに阻まれシュートが打てない。24分には高い位置でボールを受けたDF古川柊斗(3年)がカットインからゴールを狙ったが、シュートは枠の外に逸れた。
見せ場を作りながらも1点が遠い展開となったが、35分には前線でボールを受けた古屋がPA内に侵入したところを倒され、PKを獲得。このチャンスを自ら冷静に決めて均衡を崩すとこのゴールを決勝点となり、仙台ユースが1-0で勝利した。
仙台ユースはこの夏クラブユースでクラブの最高成績を塗り替える決勝進出を果たした。決勝では鹿島ユースに0-3で敗れたため、「誰一人満足している人はいないと思う」と永井は口にするが、東北のチームが全国大会で上位進出を果たした反響は大きかったという。
「小さい子たちが東北でプロになれるし、そこから世界へという夢を抱いてほしい。東北では難しいから関東に行こうではなく、東北のチームがやれるんだ!と思ってもらいたい。ジュニアの子やサッカーを始める子たちに東北でもできるんだというところを見て欲しい。それをトップチームに繋げたい。東北の子を東北でデビューさせ、旅立たせるのがクラブとしてのビジョン」。
そう口にする加藤監督で、プロや世界を身近なものだと感じ、東北の選手、チームでもやれると示すためのステップが、プレミアリーグへの昇格であるのは間違いない。これまでとは違った景色を見るためにも、14日の決定戦でもどん欲に白星を狙いに行く。
(取材・文 森田将義)
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