「ロス五輪への推薦状」第28回:先輩の「岩崎みたいになってきた」。キレと強さ、継続性向上のFW大志万蓮(京都橘)がゴールを連発中
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2028年ロサンゼルス五輪まであと2年。ロサンゼルス五輪男子サッカー競技への出場資格を持つ2005年生まれ以降の「ロス五輪世代」において、年代別日本代表未招集の注目選手たちをユース取材ライターの森田将義記者がピックアップ
プリンスリーグ関西1部で開幕からゴールを連発し、ひと際目を惹くパフォーマンスを見せているのが、京都橘高のFW大志万蓮(2年)だ。
身長175cm、体重69kgと見た目は決して屈強には見えないが、プレーはとにかく力強い。元々身体能力は高かったものの、身体を上手く使えず動きにぎこちなさが見られたが、高校入学後にフィジカルトレーニングに取り組んだおかげで動きのキレと強さがアップ。本人は「フットワークが軽くなったし、周りを見て動き出せるようになった」と口にする。そうしたフィジカルの強みを最大限に生かし、マッチアップしたDFに進路を阻まれても接触を厭わずゴールへと突き進む。
「あれだけ走ってくれるのは有難い。うちの前の選手はあれだけ走ってくれないと務まらない」と米澤一成監督が評価するように、前線でのハードワークも欠かさないのも特徴だ。身を挺して相手の攻撃を食い止める場面も多いため、試合ごとの消耗も激しく、これまでは安定したパフォーマンスが出来ずにいたが、今は継続性が増している。
アスリートとしての身体的なベースに加え、ストライカーとしての成長も著しい。入学当初は感覚的にゴール前に入っていたが、1年目からAチームで出場機会を得るうちにそれだけでは通用しないと学び、マークを外して点で合わせる意識が高まった。
得点感覚とともに指揮官が成長を口にするのは点取り屋に重要な要素であるキックの上手さで、プリンスリーグ関西1部第3節の三田学園高戦ではコースを狙いすませたミドルシュートを叩き込み、3-1での勝利に貢献。試合後、米澤監督は「力が抜けてきて、キックが上手くなってきている。これまでなら思い切り足を振っていて入る時はズバンと決まるけどよくふかしていた。上手くコースに蹴り分けられるようになってきたのは成長」と口にしていた。
コンスタントにゴールを奪えるようになり、その名はJクラブのスカウトにも知られるようになってきた。「最近もJのスカウトが『2年生に岩崎みたいな選手がいると聞いた』と見に来てくれた。試合前は『いやいや、そんなことないです』と言っていたけど、プレーを見ているといよいよ岩崎みたいになってきた」。米澤監督が京都橘OBである岩崎悠人(V・ファーレン長崎)の名前を挙げるのは期待の表れだろう。
岩崎だけでなく2012年度の選手権で準優勝に導いた仙頭啓矢(FC町田ゼルビア)、小屋松知哉(名古屋グランパス)、山田剛綺(東京ヴェルディ)、西野太陽(栃木SC)、木原励(IKOMA FC 奈良)とこれまで多くのFWが京都橘の歴史を積み上げてきた。今年も伊藤湊太(ヴィッセル神戸)がプロの世界へと羽ばたいている。
「先輩FWたちを意識しているのですが、意識しすぎたら自分らしさがなくなる。そこを目指しつつ、自分にしかない特徴を出せる京都橘のストライカーになりたい」。そう意気込むように先輩たちの背中を追いかけながらも、特徴である泥臭さに磨きをかけていけば同じルートを辿り、世代別代表に選ばれる可能性も出てくる。
(取材・文 森田将義)
プリンスリーグ関西1部で開幕からゴールを連発し、ひと際目を惹くパフォーマンスを見せているのが、京都橘高のFW大志万蓮(2年)だ。
身長175cm、体重69kgと見た目は決して屈強には見えないが、プレーはとにかく力強い。元々身体能力は高かったものの、身体を上手く使えず動きにぎこちなさが見られたが、高校入学後にフィジカルトレーニングに取り組んだおかげで動きのキレと強さがアップ。本人は「フットワークが軽くなったし、周りを見て動き出せるようになった」と口にする。そうしたフィジカルの強みを最大限に生かし、マッチアップしたDFに進路を阻まれても接触を厭わずゴールへと突き進む。
「あれだけ走ってくれるのは有難い。うちの前の選手はあれだけ走ってくれないと務まらない」と米澤一成監督が評価するように、前線でのハードワークも欠かさないのも特徴だ。身を挺して相手の攻撃を食い止める場面も多いため、試合ごとの消耗も激しく、これまでは安定したパフォーマンスが出来ずにいたが、今は継続性が増している。
アスリートとしての身体的なベースに加え、ストライカーとしての成長も著しい。入学当初は感覚的にゴール前に入っていたが、1年目からAチームで出場機会を得るうちにそれだけでは通用しないと学び、マークを外して点で合わせる意識が高まった。
得点感覚とともに指揮官が成長を口にするのは点取り屋に重要な要素であるキックの上手さで、プリンスリーグ関西1部第3節の三田学園高戦ではコースを狙いすませたミドルシュートを叩き込み、3-1での勝利に貢献。試合後、米澤監督は「力が抜けてきて、キックが上手くなってきている。これまでなら思い切り足を振っていて入る時はズバンと決まるけどよくふかしていた。上手くコースに蹴り分けられるようになってきたのは成長」と口にしていた。
コンスタントにゴールを奪えるようになり、その名はJクラブのスカウトにも知られるようになってきた。「最近もJのスカウトが『2年生に岩崎みたいな選手がいると聞いた』と見に来てくれた。試合前は『いやいや、そんなことないです』と言っていたけど、プレーを見ているといよいよ岩崎みたいになってきた」。米澤監督が京都橘OBである岩崎悠人(V・ファーレン長崎)の名前を挙げるのは期待の表れだろう。
岩崎だけでなく2012年度の選手権で準優勝に導いた仙頭啓矢(FC町田ゼルビア)、小屋松知哉(名古屋グランパス)、山田剛綺(東京ヴェルディ)、西野太陽(栃木SC)、木原励(IKOMA FC 奈良)とこれまで多くのFWが京都橘の歴史を積み上げてきた。今年も伊藤湊太(ヴィッセル神戸)がプロの世界へと羽ばたいている。
「先輩FWたちを意識しているのですが、意識しすぎたら自分らしさがなくなる。そこを目指しつつ、自分にしかない特徴を出せる京都橘のストライカーになりたい」。そう意気込むように先輩たちの背中を追いかけながらも、特徴である泥臭さに磨きをかけていけば同じルートを辿り、世代別代表に選ばれる可能性も出てくる。
(取材・文 森田将義)


