プロ契約締結も発表された「次の目標がどんどん出てきている」背番号9のストライカー。横浜FCユースFW齋藤翔が目指すのは三ツ沢を沸かせる圧倒的主役の座!
[6.20 プレミアリーグEAST第10節 横浜FCユース 2-2 前橋育英高 ニッパ球]
ひとたびピッチに立ったら、いつだって全力を尽くす姿勢は、どれだけ戦うステージが上がってきていたとしても、何ひとつ変わらない。そのうえで常に目指すのはゴール一択。プロの世界に飛び込んでも、とにかく自分らしく、アグレッシブに勝負し続けてやる。
「プロサッカー選手になることは、自分がサッカーを始めたころからの夢だったので、率直に嬉しいです。でも、まだスタートラインに立っただけで、今は次の目標というのがどんどん出てきているので、まずは試合に絡めるように、もっと努力を重ねていきたいです」。
トップチームとのプロ契約締結が発表されたばかりの、横浜FCユース(神奈川)の9番を背負うストライカー。FW齋藤翔(3年=横浜FCジュニアユース出身)は望んだ未来へと続く階段を翔け上がるため、今まで以上に努力の質を高める覚悟を定めている。
「幸先よく1点獲れたんですけど、その後はちょっと守備に入ってしまった印象もあったので、そこを修正するためにも、しっかり自分で判断して、『オレが主導権を握ってプレスをかけていくぞ』とはチーム全体に伝えてやっていました」。
プレミアリーグEAST第10節。ニッパツ三ツ沢球技場に前橋育英高を迎えたホームゲーム。前半11分にCKからDF小島頂嵯(3年)のヘディングで、横浜FCユースが先制したものの、以降はやや押し込まれる展開に。その中で斎藤は全体のバランスも考慮しつつ、最前線から果敢なプレスに奔走する。


ただ、肝心の攻撃面では、なかなか思うような形で攻撃に関われない。「特に動き出しの質のところで、自分がボールを呼び込めていなかったですし、ボールを受けたあとの質というところでも、前半も1対1の場面で何回も取られていて、ああいうことはあってはいけないので、そこは本当に突き詰めていきたいです」。課しているハードルが低くないからこそ、自身のパフォーマンスへの不満が口を衝く。
印象的だったのは、周囲を鼓舞する姿勢だ。昨季もプレミアで19試合に出場して、5得点を記録。貴重な経験を積み重ねてきただけに、最高学年になった今シーズンは、より主力としての自覚を高めている。
「今年は副キャプテンを任せてもらって、責任感は今まで以上に出てきましたし、特に点を決められたあとに、悪い流れのまま試合が進んでしまわないように、チームを引き締めるという意味で、自分が喝を入れたり、鼓舞することは意識しています。ただ、それは普段からやっていないと、試合でもできないと思うので、練習からより意識していきたいです」。
試合は後半の終盤に逆転を許したものの、ほとんどラストプレーだった90+4分にDF吉田雅哉(2年)が同点ゴールを叩き込み、2-2のドロー決着。依然として最下位という厳しい状況は続いているが、次節以降へポジティブに繋がる勝点1の獲得だったことは間違いない。


斎藤は5月に開催された『AFC U17アジアカップ』にU-17日本代表の一員として参戦。初戦のカタール戦、準々決勝のタジキスタン戦、そして決勝の中国戦と、スタメン起用された3試合ではいずれもゴールを記録。チームのアジア制覇の一翼を担ってみせる。
シビアな試合で勝利を重ねていく中で、齋藤は少しずつチームが纏っていった、ある空気感に気づいたという。「やっぱり勝てている試合というのは、本当に全員が声を出して、常にアラートさを欠くことなくやっている印象がありましたね。本当に勝つチームというのはたぶんそこがしっかりできているチームで、最後まで集中力を切らさないということが大事だとわかりました」。
今回のアジアカップで招集されたフォワードは、鹿島アントラーズユースの高木瑛人と齋藤の2人のみ。もちろん同世代には他にも数多くのライバルがいるだけに、ワールドカップへ向けてさらに激化するであろうメンバー争いに、危機感を隠さない。
「このままではワールドカップのメンバーに選ばれないと思うので、結果というところはもっと自分の中で追い求めていきたいですし、ライバルの選手たちは本当に上手い人ばかりなので、『これじゃダメだ』と自分に喝を入れて、しっかり練習していきたいと思っています」。
今やるべきは、目の前のゴールネットを揺らし続けること。日々のトレーニングで、週末の試合で、この努力が世界へ繋がっていると信じ、1本1本のシュートに念を込めて、さらなる成長だけにベクトルを向けていく。


6月18日。横浜FCから1つのリリースが発表された。『横浜FCユース所属 齋藤翔選手 プロ契約締結のお知らせ』。小川航基や鈴木唯人もプレーした大豆戸FCでキャリアをスタートさせ、スクールから横浜FCに在籍してきたストライカーは、プロサッカー選手という夢を掴み取ることになった。
「最初にプロ契約を聞いた時は、『本当にやってやろう』と思いました。嬉しいという感情よりも、まず先に『ここからやってやろう』という感情が出てきましたね。その席には親も一緒にいたんですけど、『やるしかないね』みたいな感じでしたし、自分もやるしかないなと」。
アジア制覇。プロ契約。そして、U-17ワールドカップ。怒涛のような日々が目まぐるしく過ぎていくアカデミーラストイヤー。残された半年近い時間に対しても、齋藤は明確なイメージを描いている。
「プレミアでは去年から多く出場機会があった選手たちが引っ張っていかないと、チームは強くなっていかないと思うので、自分ももっと引っ張っていきたいですし、このチームで何かしらのタイトルを掴みたい想いが本当に強くあるので、今はなかなか勝ててないですけど、もっとみんなで頑張っていきたいです」。
「代表では、自分は身長があるわけでもない中で、1トップを任されることが多いので、それならゴール前の質は誰よりも高めないといけないですし、決めるべきところを決めてチームを助ける働きができないと、ワールドカップのメンバーに選ばれないと思うので、そこをこのチームで高めて、もっともっと成長していきたいです」。
何度ピッチに倒れても、逞しく立ち上がる。何度シュートを外しても、果敢にゴールを狙い続ける。ハマブルーの誇りを身体に刻み込む、背番号9がよく似合うストライカー。齋藤翔が満員の三ツ沢を自身の得点で沸かせる未来も、きっとそう遠い日のことではないはずだ。


(取材・文 土屋雅史)
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ひとたびピッチに立ったら、いつだって全力を尽くす姿勢は、どれだけ戦うステージが上がってきていたとしても、何ひとつ変わらない。そのうえで常に目指すのはゴール一択。プロの世界に飛び込んでも、とにかく自分らしく、アグレッシブに勝負し続けてやる。
「プロサッカー選手になることは、自分がサッカーを始めたころからの夢だったので、率直に嬉しいです。でも、まだスタートラインに立っただけで、今は次の目標というのがどんどん出てきているので、まずは試合に絡めるように、もっと努力を重ねていきたいです」。
トップチームとのプロ契約締結が発表されたばかりの、横浜FCユース(神奈川)の9番を背負うストライカー。FW齋藤翔(3年=横浜FCジュニアユース出身)は望んだ未来へと続く階段を翔け上がるため、今まで以上に努力の質を高める覚悟を定めている。
「幸先よく1点獲れたんですけど、その後はちょっと守備に入ってしまった印象もあったので、そこを修正するためにも、しっかり自分で判断して、『オレが主導権を握ってプレスをかけていくぞ』とはチーム全体に伝えてやっていました」。
プレミアリーグEAST第10節。ニッパツ三ツ沢球技場に前橋育英高を迎えたホームゲーム。前半11分にCKからDF小島頂嵯(3年)のヘディングで、横浜FCユースが先制したものの、以降はやや押し込まれる展開に。その中で斎藤は全体のバランスも考慮しつつ、最前線から果敢なプレスに奔走する。


ただ、肝心の攻撃面では、なかなか思うような形で攻撃に関われない。「特に動き出しの質のところで、自分がボールを呼び込めていなかったですし、ボールを受けたあとの質というところでも、前半も1対1の場面で何回も取られていて、ああいうことはあってはいけないので、そこは本当に突き詰めていきたいです」。課しているハードルが低くないからこそ、自身のパフォーマンスへの不満が口を衝く。
印象的だったのは、周囲を鼓舞する姿勢だ。昨季もプレミアで19試合に出場して、5得点を記録。貴重な経験を積み重ねてきただけに、最高学年になった今シーズンは、より主力としての自覚を高めている。
「今年は副キャプテンを任せてもらって、責任感は今まで以上に出てきましたし、特に点を決められたあとに、悪い流れのまま試合が進んでしまわないように、チームを引き締めるという意味で、自分が喝を入れたり、鼓舞することは意識しています。ただ、それは普段からやっていないと、試合でもできないと思うので、練習からより意識していきたいです」。
試合は後半の終盤に逆転を許したものの、ほとんどラストプレーだった90+4分にDF吉田雅哉(2年)が同点ゴールを叩き込み、2-2のドロー決着。依然として最下位という厳しい状況は続いているが、次節以降へポジティブに繋がる勝点1の獲得だったことは間違いない。


斎藤は5月に開催された『AFC U17アジアカップ』にU-17日本代表の一員として参戦。初戦のカタール戦、準々決勝のタジキスタン戦、そして決勝の中国戦と、スタメン起用された3試合ではいずれもゴールを記録。チームのアジア制覇の一翼を担ってみせる。
シビアな試合で勝利を重ねていく中で、齋藤は少しずつチームが纏っていった、ある空気感に気づいたという。「やっぱり勝てている試合というのは、本当に全員が声を出して、常にアラートさを欠くことなくやっている印象がありましたね。本当に勝つチームというのはたぶんそこがしっかりできているチームで、最後まで集中力を切らさないということが大事だとわかりました」。
今回のアジアカップで招集されたフォワードは、鹿島アントラーズユースの高木瑛人と齋藤の2人のみ。もちろん同世代には他にも数多くのライバルがいるだけに、ワールドカップへ向けてさらに激化するであろうメンバー争いに、危機感を隠さない。
「このままではワールドカップのメンバーに選ばれないと思うので、結果というところはもっと自分の中で追い求めていきたいですし、ライバルの選手たちは本当に上手い人ばかりなので、『これじゃダメだ』と自分に喝を入れて、しっかり練習していきたいと思っています」。
今やるべきは、目の前のゴールネットを揺らし続けること。日々のトレーニングで、週末の試合で、この努力が世界へ繋がっていると信じ、1本1本のシュートに念を込めて、さらなる成長だけにベクトルを向けていく。


6月18日。横浜FCから1つのリリースが発表された。『横浜FCユース所属 齋藤翔選手 プロ契約締結のお知らせ』。小川航基や鈴木唯人もプレーした大豆戸FCでキャリアをスタートさせ、スクールから横浜FCに在籍してきたストライカーは、プロサッカー選手という夢を掴み取ることになった。
「最初にプロ契約を聞いた時は、『本当にやってやろう』と思いました。嬉しいという感情よりも、まず先に『ここからやってやろう』という感情が出てきましたね。その席には親も一緒にいたんですけど、『やるしかないね』みたいな感じでしたし、自分もやるしかないなと」。
アジア制覇。プロ契約。そして、U-17ワールドカップ。怒涛のような日々が目まぐるしく過ぎていくアカデミーラストイヤー。残された半年近い時間に対しても、齋藤は明確なイメージを描いている。
「プレミアでは去年から多く出場機会があった選手たちが引っ張っていかないと、チームは強くなっていかないと思うので、自分ももっと引っ張っていきたいですし、このチームで何かしらのタイトルを掴みたい想いが本当に強くあるので、今はなかなか勝ててないですけど、もっとみんなで頑張っていきたいです」。
「代表では、自分は身長があるわけでもない中で、1トップを任されることが多いので、それならゴール前の質は誰よりも高めないといけないですし、決めるべきところを決めてチームを助ける働きができないと、ワールドカップのメンバーに選ばれないと思うので、そこをこのチームで高めて、もっともっと成長していきたいです」。
何度ピッチに倒れても、逞しく立ち上がる。何度シュートを外しても、果敢にゴールを狙い続ける。ハマブルーの誇りを身体に刻み込む、背番号9がよく似合うストライカー。齋藤翔が満員の三ツ沢を自身の得点で沸かせる未来も、きっとそう遠い日のことではないはずだ。


(取材・文 土屋雅史)
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