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審判委員会が今季の判断基準を解説、今季からシャツの裾出しは注意せず

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 日本サッカー協会審判委員会は1日、都内のJFAハウスでメディアカンファレンスを開催し、各クラブを対象としたルール講習会でも使用している「スタンダードビデオ」を用いて報道陣に2012年シーズンの判定基準を解説した。

 昨季の判定については、FK数がJ1で前年比7.1%、J2で5%減ったことを明らかにした。一方でホールディング、シミュレーション、異議、遅延行為などによる反スポーツ的行為での警告数が増えているとのことで、今季のテーマの一つとしてフェアプレーの尊重を掲げ、各クラブ、選手にルール講習会を通して徹底したという。

 また、ユニフォームの裾を出してプレーすることについて、もともと競技規則には違反等の記載がなく、欧州などでも認められていることから、Jリーグでも今季からは審判が特に注意しないことになった。ただし、試合前後の選手整列時などはシャツの裾をパンツに入れるようJリーグとして指導するという。

 メディアカンファレンスでは報道陣に対し、実際の試合の映像を見ながら、そのプレーがノーファウルか、ファウルか、ファウルなら警告が必要か、あるいは退場に値するのかなどを回答する16問のペーパーテストが行われた。これはJクラブを対象としたルール講習会でも監督、選手に対して行われ、平均正解率は約65%。ガイナーレ鳥取のDF戸川健太が全問正解し、FC町田ゼルビアアルディレス監督は1問不正解の15問正解だったという。

サッカー関係者必読の1冊『サッカー競技規則 2011/2012』

(取材・文 西山紘平)

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