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[MOM4667]流通経済大柏DFメンディーサイモン友(1年)_プロ、代表、「何でもできるCB」になることが目標。特長発揮し、ヘディング弾

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前半23分、流通経済大柏高の184cmCBメンディーサイモン友(1年=川崎フロンターレU-15出身)がゴールを喜ぶ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[4.20 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第1節 前橋育英高 2-3 流通経済大柏高 時之栖うさぎ島G] 

 スケール感の大きなDFが、躍動した。流通経済大柏高(千葉)の184cmCBメンディーサイモン友(1年=川崎フロンターレU-15出身)は「自分が見て欲しいところは、やっぱり1対1の場面とかヘディング、コーチングとかそういうところです」。すでにプレミアリーグメンバーに登録されている1年生CBは、得意とするヘッドでゴールを決め、対人守備の強さも披露した。

 前半23分、メンディーはCKの流れから動き直し、MF千葉友翔の右クロスに反応。CB大徳剛矢との連係でマークを外して、ヘディングシュートをゴールへ突き刺した。「(大徳は)一緒にいてやりやすくて、そのお陰で得点できたっていうのもあります」とチームメートに感謝のゴール。得点シーン以外にも、DFの上方からのヘッドでゴールを脅かすシーンがあった。

前半23分、ヘディングシュートを決める

 父・アンブロイズさんはセネガル出身で、フランスでプレー。父の教えでヘディングは徹底的に磨いてきたという。その力を強豪対決で発揮した。また、前半にはインターセプトした流れで豪快なドリブル。味方のサポートも受けながらDFをねじ伏せるように大きく前進し、決定的なスルーパスを通した。

「自分は基本的にフィジカル面が得意なので、相手のキーブの時とかに思いっ切り強く行って、そのまま自分で前まで運んで得点を取るっていうのが1番いいのかなと思い、いつも取ったら上がるようにしています」と微笑む。

 相手FWに対しては強くボールを奪いに行き、スピード系の選手に対しても工夫して自分の距離感で守備対応している。だが、課題について「ビルドアップ能力とアジリティ」とコメント。キックは苦手ではないものの、この日は2本引っ掛けてしまっていた。ポテンシャル十分だが、プレミアリーグやプリンスリーグで活躍するためにはまだまだやるべきことがある。課題を改善し、人間的にも成長すること。そして、憧れののDFイブラヒマ・コナテやDFフィルヒル・ファン・ダイク(ともにリバプール)のようなDFになる。

 姉のメンディーシアラさん(千葉経済高3年)は、女子バスケットボールの年代別日本代表選手。有望な姉に「負けられないです」と語るメンディーも年代別日本代表、プロ入りを目標に掲げている。

「代表はもうU-16ぐらいからずっと選ばれて、そのままプロに行けて、最終的には海外でも通用するディフェンダーやそういう選手になっていきたいと思っています。どんなフォワードにもやられない。スピードのある選手とか、凄い個人技ある選手にも負けない、何でもできるセンターバックになりたいです」

 まずは1年生チームを勝たせることに集中。「自分はやっぱりチームの中心となって、まずルーキーを無敗で優勝すること。自分がチームを勝たせられる選手になれるようにと思っています」。21日の日大藤沢高戦も「しっかり明日も決めれるようにしていきたい」とゴール宣言。守備でも、攻撃でも違いを示して流経大柏を勝利へ導く。



(取材・文 吉田太郎)
吉田太郎
Text by 吉田太郎

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