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広島「6-1勝利」のACL2準々決勝に没収試合の可能性浮上…争点は新加入デビューFWジェルマンの“別件”出場停止

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FWヴァレール・ジェルマン

 サンフレッチェ広島に加入したFWヴァレール・ジェルマンのAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)出場資格をめぐって、広島が6-1で勝利したACL2準々決勝第1戦ライオン・シティ・セーラーズ戦が没収試合となる可能性が浮上した。シンガポールメディア『ザ・ストレート・タイムズ』の速報でトラブルが発覚。クラブはアジアサッカー連盟(AFC)からの指摘を受け、現在対応を行っている。

 2月27日に加入が発表されたジェルマンは今月5日、ホームで行われたライオン・シティ・セーラーズ戦の後半23分から出場し、広島デビュー。同29分にはチームの5点目となる来日初ゴールも記録していた。

 問題の発端となったのはジェルマンが前所属マッカーサーFCで戦った昨年2月22日のAFCカップ地域決勝セントラル・コースト・マリナーズ戦(●2-3)。試合後に対戦相手の選手を平手打ちしたジェルマンはその場での一発レッドカードを免れたものの、事後的にAFCから3試合の出場停止処分(昨年3月11日付)を下されていた。

 マッカーサーFCはこの試合限りでAFCカップを敗退していた上、今季はAFC国際大会の出場資格を持たなかったため、ジェルマンの出場停止は未消化。AFC規定に基づき、AFCカップを改編して生まれたACL2にこの処分が持ち越される可能性が浮上しているようだ。

 なお、Jリーグは今月1日、ジェルマンがJ1リーグ戦2試合の出場停止をオーストラリアから持ち越したことを発表していたが、これは同選手が今年2月9日のAリーグ第18節ウェスタン・ユナイテッド戦で、審判員に卑猥なジェスチャーを用いて抗議したことによる処分。今回の件とは無関係となっている。

 ザ・ストレート・タイムズによると、AFCはジェルマンの出場資格に関してすでに調査を開始している模様。出場資格のない選手を起用したことが判明した場合、広島が6-1で勝利した第1戦の結果は無効となり、ライオン・シティ・セーラーズが3-0で勝利したという扱いになる可能性があると伝えている。

 ホーム&アウェー方式のACL2準々決勝第2戦は12日、敵地ジャラン・べサール・スタジアムで行われる予定。「5点リードか、3点ビハインドか」という試合の扱い次第ではメンバー編成にも大きな影響が出るとみられ、早急な事態の究明が求められる。

 Jリーグへの取材によると、広島側もAFCからの指摘で今回の問題を把握しており、現在はAFCに向けてクラブの見解を示す書類を作成中。試合結果などの扱いが決定次第、公式発表するという。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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