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ユース取材ライター陣が推薦する「クラセン注目の11傑」vol.2

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土屋記者が推薦するDF大川佑梧(鹿島アントラーズユース/3年)

 夏のクラブユースチーム日本一を懸けた戦い、第49回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会が7月22日に開幕。出場32クラブが同31日のファイナル進出、日本一を目指して熱戦を繰り広げます。ゲキサカでは、ユース年代を主に取材するライター各氏が「クラセン注目の11傑」と題し、注目選手を紹介。第2回は(株)ジェイ・スポーツで『Foot!』ディレクターやJリーグ中継プロデューサーを歴任し、現在はフリーランスとして東京都中心にユース年代のチーム、選手を取材、そしてゲキサカコラム『SEVENDAYS FOOTBALLDAY』も連載中の土屋雅史記者による11名です。

土屋記者「久々に準決勝と決勝が三ツ沢で開催される2025年のクラブユース選手権。今回も最高学年に当たる3年生の中から、11人の注目選手を選出させてもらいました。クラブユースの選手たちにとっては、1年で唯一の全国大会となるクラセン。プロサッカー選手を目指しながらも、青春真っ只中を生きる高校生が、今の時期だから放つことのできる輝きを、ちゃんと見逃さないように取材したいと思います!」

以下、土屋記者が推薦する11人

GK水田優誠(ファジアーノ岡山U-18/3年)
プレミアリーグ参戦2シーズン目を迎える岡山U-18のゴールマウスを任された守護神は、インテルのヤン・ゾマーを憧れの選手に挙げるビッグセーバー。決して大柄ではないものの、思い切りの良い飛び出しと果敢なセービングで、チームに安心感をもたらしていく。中学時代は広島の実家から岡山まで通っていたが、U-18昇格後は寮生活をスタートさせ、今季は副キャプテンにも就任。「クセが強くてうるさいヤツらばかりなので、そこを何とかまとめながらやっています」とピッチ内外でチームメイトの一挙手一投足に目を光らせている。趣味はカラオケで、十八番は「back number」全般。

DF酒井舜哉(RB大宮アルディージャU18/3年)
190センチの恵まれた体格を生かした空中戦の高さはもちろん、最後まで身体を張ってゴールを守れる粘り強さも標準装備したセンターバックは、7月に来季のトップチーム昇格が内定したが、「大切なのはプロになることではなくて、プロになってから活躍することだと思うので、そのための準備を常に意識してやっていきたいと思います」と言い切るあたりに、高い成長欲が窺える。「自分は基本的なところが強みだと思っているので、そういうところをどんどん出していって、自分なりのセンターバック像を確立できたらいいなと」。オレンジの壁が全国の強敵の前に堂々と立ちはだかる。

DF黒木雄也(サガン鳥栖U-18/3年)
対人の強さ、空中戦、ビルドアップとセンターバックに必要な能力を高次元で兼ね備えている大器は、昨シーズンこそやや苦しい時間が長かったが、今季は日高拓磨監督から東口藍太郎との“ダブルキャプテン”に指名され、プレミアリーグでも前半戦は全試合にスタメン出場するなど、改めて実力を証明しつつある。中学時代から同じチームでプレーしてきた新川志音がトップチームで活躍する中、「身近な選手がああやって活躍できるなら、自分にもチャンスは来ると思う」ときっぱり。ルヴァンカップの松本山雅FC戦では先発で120分間プレーしており、次はJ2での出場機会を虎視眈々と狙っている。

DF大川佑梧(鹿島アントラーズユース/3年)
各年代別代表でも“飛び級”で上のカテゴリーに選出されてきた、鹿島が誇るスケール感抜群の大型センターバックは、「キャプテンをやることは全然嫌いではないですし、むしろありがたいと感じることの方が多いので、しっかり自分が与えられたことに責任を持ってやりたいです」と話すように、キャプテンの座に就いたことで昨年以上に強い責任感を自分に突き付けながら、プレーヤーとしても一回り大きくなった印象。さらにトップチームのキャンプに参加してからは、自分のストロングとウィークを見つめ直し、左足での高精度フィードにもより磨きが掛かっている。

MF菅原悠太(FC東京U-18/3年)
左足の一振りを筆頭に、もともと持っているポテンシャルは間違いなかったが、今季のトップチームのキャンプを経験したことで、課題を明確に捉え直し、「ユキさん(佐藤由紀彦監督)とも『量を出す』というのを話していて、走る量とか、ライン間で受ける量とか、そういう量を全体的に上げるのを目標としてやっています」とシーズン開幕前に決意。加えて守備面でもしっかり頭を使った効果的なディフェンスを身につけるなど、さまざまな“量”を増やしつつあり、90分間を通しての存在感を高めている。なお、今季の公式戦ではPKを“パネンカ”で決めたことも。遊び心を忘れないマインドも魅力の1つだ。

MF山本天翔(ガンバ大阪ユース/3年)
大会2連覇を達成した昨年のクラセン決勝では、同点で迎えたアディショナルタイムに完璧な直接FKを叩き込み、大会MVPにも選出された左利きのプレーメイカー。チームとして3年ぶりに復帰したプレミアリーグでも、ピッチ全体を掌握しながら、ピンポイントのスルーパスで何度も得点を演出。広い視野と湧き出るアイデア、それを実現させる正確な技術は、この年代でも群を抜いている。「去年は幹太くんがチームをまとめてくれていたので、自分も責任感を感じながらやっています」。今年のキャプテンも古河幹太(関西大)に続いて、3連覇となる夏の日本一のカップを掲げる準備は整っている。

MF和田直哉(浦和レッズユース/3年)
「守備の強度の部分、デュエルのところは誰にも負けない自信があります」と本人も語るように、中盤の中央にどっしりと構え、相手の侵入を力強く食い止めたうえで、チーム全体をコントロールできる年代別代表常連のボランチは、自身初挑戦となるプレミアリーグの舞台でもその真価を十分に示している。なお、トップチームのキャンプ参加時には安部裕葵の話に感銘を受けたとのこと。「マジで優しくて、サッカーの考え方とか、バルサ時代にどういうことをやっていたかもたくさん教えてくれて、本当に良かったです。ずっと話していましたね」とキラキラした目で話してくれた姿も印象深い。

MF川本大善(柏レイソルU-18/3年)
好きな選手は元チリ代表のアルトゥーロ・ビダル。「レイソルの選手はみんな上手いんですけど、自分は守備とか戦う部分が持ち味なので、そういう違う色をどんどん出せたらいいなと思います」と言い切る戦闘型のハードワーカーは、球際での激しさや周囲を鼓舞するエネルギーを存分に発揮しながら、プレミアリーグでの実戦経験を重ねることで足元の技術も着実に向上。チームを率いる藤田優人監督も「いろいろな基準を上げてくれる子なので、ウチには欠かせないですね」と高評価を与える中で、6月にはU-17日本代表に選出されるなど、たゆまぬ努力の先で自身の価値を高めている。

MF小林志紋(サンフレッチェ広島ユース/3年)
プレミアリーグでも1年時からコンスタントに起用されてきた俊英は、あらゆる攻撃の局面に顔を出せる広いプレーエリアを誇り、ゴールもアシストも積み上げられるアタッカー。最高学年になって10番を背負うことになり、「去年だったら中島洋太朗選手が付けていた番号で、その責任感と自覚を持つことを期待して、監督も10番を付けさせてくれたのだと思います」と強烈な“前任者”から引き継いだこの番号の意味を実感しながら、前半戦のプレミアでも既に6得点をマークするなど、今まで以上に勝敗を左右する仕事を逞しく担っている。早生まれのため、U-17ワールドカップでの活躍も期待される注目株。

FW恩田裕太郎(川崎フロンターレU-18/3年)
右足、左足、頭を苦もなく使い分け、裏抜け、クロスからのヘディング、時にはドリブルシュートとあらゆるパターンでゴールを陥れる生粋のストライカーは、昨シーズンのプレミアリーグでも8ゴールを奪っているが、今季はここまで7得点を叩き出しており、非凡な得点感覚を存分に解き放っている。「「トラさん(岡﨑寅太郎/桐蔭横浜大)、武くん(香取武/東洋大)と自分が目標にしてきた選手が付けてきた番号」である背番号9を与えられたことも意気に感じつつ、昨年は40分1本勝負となった決勝で、自身も無得点に終わって敗れたクラセンでのリベンジに人一倍燃えているはずだ。

FW大西利都(名古屋グランパスU-18/3年)
現在の高校年代で、最も得点の匂いを感じさせるストライカーだと言っていいだろう。前半戦のプレミアリーグでは、11試合に出場して驚異の16得点を記録し、そのうち3試合でハットトリックを達成。「去年よりプレッシャーも感じていますし、自分がチームを勝たせないといけないという想いは何倍も増しています」とシーズン序盤に語っていた言葉を証明するようなハイペースで、ゴールを積み重ね続けている。なお、知られている話ではあるが父は元プロ野球選手で、今年からソフトバンクホークスの一塁外野守備走塁兼作戦コーチを務めている大西崇之さん。

●第49回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)特集
土屋雅史
Text by 土屋雅史

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