神戸、3年ぶり無冠決定…初の決勝敗戦「失点が試合を難しくした」「覚悟が全然足りなかった」
[11.22 天皇杯決勝 町田 3-1 神戸 国立]
ヴィッセル神戸はFC町田ゼルビアとの天皇杯決勝に1-3で敗れ、昨季に続く連覇を逃した。今季はすでにJ1リーグ3連覇の可能性がなくなっており、ルヴァン杯もベスト8で敗退したため、3年ぶりの無冠が決定。カップファイナルでも20年度の天皇杯初優勝、昨季の奪冠と2連勝が続いていたが、持ち前の勝負強さは影を潜めた。
ともに試合巧者として知られる両者の決勝戦だったが、得意の土俵で後れを取った。拮抗した展開だった前半6分に最初のピンチからクロス攻撃を押し込まれ、失点を喫すると、その後はボールを握る展開となったが、巡ってきたチャンスを活かせず。すると同32分に2失点目を喫し、0-2のビハインドで前半を折り返す形となった。
DF酒井高徳は「固さがあったとかそういうのはなかったけど、ふわっと入った感じは否めなかった。先制点もそうだけど、先制点からの15分、20分くらいでリズムを与えてしまったのが試合を難しくした」と反省。対町田という点での「難しさは特に感じていなかった」としながらも「失点の仕方、時間帯が試合を難しくした」と連続失点を悔やんだ。
失点してからの巻き返しも足りなかった。
「1点目を取られた後、2点目を取られた後に落ち着いてできればよかったけど、いいところまで運んだ後に少し慌てるそぶりが出てしまって、らしくないミスが全体的に多かった。普段は相手に渡さないようなボールを渡してしまったりというので起点を作られて、自分たちが戻らないといけない場面が多かった」(酒井)
まさに先制後の前半22分には酒井のクロスから決定機を迎えたが、MF井手口陽介のシュートはGK谷晃生に阻まれ、流れを掴めず。「点を取れるところで取れていればまだわからない試合だったけど、チャンスがあった後に失点してしまったり、失点した後にチャンスを決められなかったとか、自分たちの流れに傾けないといけないシーンで試合が支配できなかった要因」。その流れは後半も続いた。
ハーフタイムにエースのFW大迫勇也を投入し、反撃を狙った神戸だったが、後半11分にFW藤尾翔太の左足弾に屈して3失点目。町田相手の3点差は重くのしかかった。GK前川黛也は「2失点目は僕自身も触っていたけど、相手の入ってきた勢いに負けた。3失点目も悔やまれる。僕自身も対応しには行ったけど、あそこで止めるか止めないかで流れを持っていけたという点で防げなかったのが悔しい」と振り返った。
その後は後半17分にようやく1点を返したが、反撃はそこまで。過去2戦2勝だったカップファイナルに初めて敗れ、天皇杯連覇を逃した。
「決勝戦というところでの気持ちの持って行き方だったり、覚悟が全然足りなかった。そこはチーム全体が決勝戦がいかに大事かというのを認識して臨まないといけない。特に前半はそうだった。タイトルを取ってきたということで過信にならず、もっとチャレンジャーとしての強い気持ちを持って臨まないといけない」
この敗戦により、3年ぶりの無冠も決定。健闘しながらもタイトルに届かないシーズンを振り返った前川は「ここぞというかターニングポイントになるような試合でなかなか取れなかったという積み重ねがこういう無冠で終わるところにつながっていると思う」と課題を指摘。「どこか勝てる、どこか行けるという慢心、油断をなくしていけば今までの神戸であれば勝てる。そういう気持ちの整理、臨む時の心意気を整理して行きたい」と来季の奮起を誓った。
(取材・文 竹内達也)
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ヴィッセル神戸はFC町田ゼルビアとの天皇杯決勝に1-3で敗れ、昨季に続く連覇を逃した。今季はすでにJ1リーグ3連覇の可能性がなくなっており、ルヴァン杯もベスト8で敗退したため、3年ぶりの無冠が決定。カップファイナルでも20年度の天皇杯初優勝、昨季の奪冠と2連勝が続いていたが、持ち前の勝負強さは影を潜めた。
ともに試合巧者として知られる両者の決勝戦だったが、得意の土俵で後れを取った。拮抗した展開だった前半6分に最初のピンチからクロス攻撃を押し込まれ、失点を喫すると、その後はボールを握る展開となったが、巡ってきたチャンスを活かせず。すると同32分に2失点目を喫し、0-2のビハインドで前半を折り返す形となった。
DF酒井高徳は「固さがあったとかそういうのはなかったけど、ふわっと入った感じは否めなかった。先制点もそうだけど、先制点からの15分、20分くらいでリズムを与えてしまったのが試合を難しくした」と反省。対町田という点での「難しさは特に感じていなかった」としながらも「失点の仕方、時間帯が試合を難しくした」と連続失点を悔やんだ。
失点してからの巻き返しも足りなかった。
「1点目を取られた後、2点目を取られた後に落ち着いてできればよかったけど、いいところまで運んだ後に少し慌てるそぶりが出てしまって、らしくないミスが全体的に多かった。普段は相手に渡さないようなボールを渡してしまったりというので起点を作られて、自分たちが戻らないといけない場面が多かった」(酒井)
まさに先制後の前半22分には酒井のクロスから決定機を迎えたが、MF井手口陽介のシュートはGK谷晃生に阻まれ、流れを掴めず。「点を取れるところで取れていればまだわからない試合だったけど、チャンスがあった後に失点してしまったり、失点した後にチャンスを決められなかったとか、自分たちの流れに傾けないといけないシーンで試合が支配できなかった要因」。その流れは後半も続いた。
ハーフタイムにエースのFW大迫勇也を投入し、反撃を狙った神戸だったが、後半11分にFW藤尾翔太の左足弾に屈して3失点目。町田相手の3点差は重くのしかかった。GK前川黛也は「2失点目は僕自身も触っていたけど、相手の入ってきた勢いに負けた。3失点目も悔やまれる。僕自身も対応しには行ったけど、あそこで止めるか止めないかで流れを持っていけたという点で防げなかったのが悔しい」と振り返った。
その後は後半17分にようやく1点を返したが、反撃はそこまで。過去2戦2勝だったカップファイナルに初めて敗れ、天皇杯連覇を逃した。
「決勝戦というところでの気持ちの持って行き方だったり、覚悟が全然足りなかった。そこはチーム全体が決勝戦がいかに大事かというのを認識して臨まないといけない。特に前半はそうだった。タイトルを取ってきたということで過信にならず、もっとチャレンジャーとしての強い気持ちを持って臨まないといけない」
この敗戦により、3年ぶりの無冠も決定。健闘しながらもタイトルに届かないシーズンを振り返った前川は「ここぞというかターニングポイントになるような試合でなかなか取れなかったという積み重ねがこういう無冠で終わるところにつながっていると思う」と課題を指摘。「どこか勝てる、どこか行けるという慢心、油断をなくしていけば今までの神戸であれば勝てる。そういう気持ちの整理、臨む時の心意気を整理して行きたい」と来季の奮起を誓った。
(取材・文 竹内達也)
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