[MOM4913]東海大相模GK松坂亮(3年)_控えの時期も「自分が第1GK」と意識し、「強気にやる」を貫徹。 PK戦で2本止め初の決勝へ導く
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.3 選手権神奈川県予選準決勝 日大藤沢高 0-0(PK2-4)東海大相模高 ニッパツ]
夏に止められなかったPK戦で2本のビッグセーブ。GK松坂亮(3年=横浜FCジュニアユース出身)が東海大相模高を初の決勝へ導いた。
PK戦は、先攻・東海大相模の1人目が日大藤沢高GK小久保亮大(3年)に止められてスタート。いきなり重圧のかかる展開となったが、松坂は「普段から練習もしていて自信があったので、『もう楽しもう』って気持ちで臨んで、あんまり心配というか、そういう気持ちはなかったです」と振り返る。
相手の1人目、エースMF宮澤朋哉主将(3年)のシュートを「結構1本目は見てきたので、自分が止まるってところを意識しながら、相手の軸足だったりを見て判断しました」と先に動かずタイミングを合わせてストップする。
日大藤沢へ傾きかけた流れを止めると、2人目はU-19日本代表の注目MF布施克真(3年)と対峙。「去年の選手権のビデオとかを見てて、PKも一応あったので、そこも見ながら、最後はピッチ内で布施君を見ながら、結局右に跳ぼうっていう判断になりました」と右への跳躍でシュートを弾き返した。
東海大相模は2人目から5人目までが決めて4-2で勝利。歓喜の中心となった松坂は、「ずっと守備する時間が多くて、自分たちチャンスがあんまり作れてなかったんですけど、PKで自分が止めれて勝つことができて良かったです」と喜んだ。
マンチェスター・シティのGKエデルソン・モラレスを憧れの選手に挙げる松坂は、キックやDF背後のケア、ハイボールの処理を得意とする守護神。一方でプレーの波が大きく、先発を務めるようになったのはインターハイの後からだ。
インターハイ予選のプレー機会は、PKストッパーとして出場した決勝のわずかな時間のみ。準決勝を勝利した時点でインターハイ出場を決めていたものの、決勝はそのPK戦で敗れて準優勝に終わっている。
「1本も止められないで負けちゃって。『今回は自分が止めて勝たせよう』と思ってたので、止めれて嬉しいです。相手の目線だったり、助走の速さだったり、 蹴る角度だったりを見ながら、最後は自分を信じて跳ぶ方向を決めてっていうのをやっていました」。夏からの成長を示す活躍で、初の決勝へ導いた。
控えの立場だった時期も「普段から『自分が第1キーパー』っていうことを考えながら、『強気にやる』ってことを意識してやって、消極的なプレーだったりはやめて、『全部チャレンジする』ってことを意識してやりました」という姿勢を貫徹。精神的にもタフになり、与えられたチャンスを掴み取っている。その松坂が、10日の決勝(対横浜創英高)も強気のプレーでゴールを守り抜く。
(取材・文 吉田太郎)
●第103回全国高校サッカー選手権特集
[11.3 選手権神奈川県予選準決勝 日大藤沢高 0-0(PK2-4)東海大相模高 ニッパツ]
夏に止められなかったPK戦で2本のビッグセーブ。GK松坂亮(3年=横浜FCジュニアユース出身)が東海大相模高を初の決勝へ導いた。
PK戦は、先攻・東海大相模の1人目が日大藤沢高GK小久保亮大(3年)に止められてスタート。いきなり重圧のかかる展開となったが、松坂は「普段から練習もしていて自信があったので、『もう楽しもう』って気持ちで臨んで、あんまり心配というか、そういう気持ちはなかったです」と振り返る。
相手の1人目、エースMF宮澤朋哉主将(3年)のシュートを「結構1本目は見てきたので、自分が止まるってところを意識しながら、相手の軸足だったりを見て判断しました」と先に動かずタイミングを合わせてストップする。
日大藤沢へ傾きかけた流れを止めると、2人目はU-19日本代表の注目MF布施克真(3年)と対峙。「去年の選手権のビデオとかを見てて、PKも一応あったので、そこも見ながら、最後はピッチ内で布施君を見ながら、結局右に跳ぼうっていう判断になりました」と右への跳躍でシュートを弾き返した。
東海大相模は2人目から5人目までが決めて4-2で勝利。歓喜の中心となった松坂は、「ずっと守備する時間が多くて、自分たちチャンスがあんまり作れてなかったんですけど、PKで自分が止めれて勝つことができて良かったです」と喜んだ。
マンチェスター・シティのGKエデルソン・モラレスを憧れの選手に挙げる松坂は、キックやDF背後のケア、ハイボールの処理を得意とする守護神。一方でプレーの波が大きく、先発を務めるようになったのはインターハイの後からだ。
インターハイ予選のプレー機会は、PKストッパーとして出場した決勝のわずかな時間のみ。準決勝を勝利した時点でインターハイ出場を決めていたものの、決勝はそのPK戦で敗れて準優勝に終わっている。
「1本も止められないで負けちゃって。『今回は自分が止めて勝たせよう』と思ってたので、止めれて嬉しいです。相手の目線だったり、助走の速さだったり、 蹴る角度だったりを見ながら、最後は自分を信じて跳ぶ方向を決めてっていうのをやっていました」。夏からの成長を示す活躍で、初の決勝へ導いた。
控えの立場だった時期も「普段から『自分が第1キーパー』っていうことを考えながら、『強気にやる』ってことを意識してやって、消極的なプレーだったりはやめて、『全部チャレンジする』ってことを意識してやりました」という姿勢を貫徹。精神的にもタフになり、与えられたチャンスを掴み取っている。その松坂が、10日の決勝(対横浜創英高)も強気のプレーでゴールを守り抜く。
(取材・文 吉田太郎)
●第103回全国高校サッカー選手権特集