[選手権]初戦は初出場時と同じ国立開幕戦。「逆転できるようなチーム」を目指してきた早稲田実が勝って、2年前からの成長を示す
今回は国立で、勝つ。早稲田実高(東京)は16日の東京都Bブロック予選決勝を1-0で制し、第104回全国高校サッカー選手権への出場権を獲得。17日の組み合わせ抽選会によって、2年前の初出場時と同じく、国立競技場で開催される開幕戦(12月28日)を戦うことが決まった。
対戦相手は徳島県代表。22日に徳島市立高と徳島北高の決勝が行われるため、現時点では未定だが、どこが相手でも自分たちがやるべきことに変わりはない。MF野川一聡主将(3年)は2年前の国立開幕戦(対広島国際学院高)に交代出場し、0-2での敗戦を経験。ともに1年生でピッチに立った野川とMF竹内太志(3年)、またベンチ入りした3選手をはじめ、現3年生はその日から再び選手権のピッチに立つこと、そして勝つことを目指してきた。
野川は2年前の国立開幕戦が「高校サッカーにおいての1つの大事な岐路に立つような1試合だった」と感じているという。選手権の舞台を見て、立つことができた。だが、勝つことはできなかった。
だからこそ、今回は必ず国立で、勝つ。「(2年前の国立開幕戦での敗戦から)残りの2年間で絶対、もう1回出て、自分たちが勝つんだっていうところを常に目指して今の3年生はやってきたので、この選手権っていう舞台にもう一度帰ってくることができて一つ嬉しいって気持ちもありますけど、もう負けられない、国立では負けられないっていう覚悟は全員あると思っています」。夏の悔しい敗戦がチームにとって一つのターニングポイント。そこから全国での勝利を実現させられるチームへの成長を加速させてきた。
早稲田実は、インターハイ出場権をかけた東京都予選準決勝で帝京高に0-4で敗れている。だが、序盤からセカンドボールを回収し、ゴール前のシーンをより多く作り出していたのは早稲田実の方。だが、再三のチャンスを活かせずにPKで先制点を奪われると、その1点を取り返すことができず、逆に後半の3失点によって突き放されてしまった。
野川は「ああいった試合内容だったりとか負け方っていうのは、早実っていうチームの中ではあり得ないっていう風に(森泉)監督に言われましたし、周りの今までの早実を見てきたOBだったりにも強く言われました。そこは自分たちの中で一番見直さないといけないと思うし、今まで早実の先輩たちが築いてきたものを自分たちでぶっ壊してしまうかもしれないっていう危機感をその1試合で覚えて。本気で全国を目指さないと、俺たちは時間切れになって間に合わないよ、っていうことを1試合で本当に痛感しました」と説明する。
その1試合を経て、3年生を中心にAチームだけでなく、Bチームも意識変化。目指してきたのは、逆転できるようなチームになることだ。森泉武信監督は「(帝京戦は)できないゲームではなかったと思うんですけども、やり返す力がやはり、まだない。色々な意味で、心技体なかったっていうところがポイントだったので、夏、『逆転できるようなチームになろう』ということで選手たちが頑張ってくれたんで、粘り強さがそういうところから出たかなと思っています」と語る。
選手権予選は全4試合無失点で優勝し、逆転することはなかった。それでも、準決勝、決勝と2試合連続で後半アディショナルタイムに決勝点。森泉監督も「やっぱり隙を見せない、隙を与えないっていうことは、やはり頑張ったと思います」と頷くように、意識して身につけてきた粘り強さ、タフに戦い抜く力が選手権切符獲得の原動力になった。
国立開幕戦は自分たちの真の実力と2年前からの成長を試される場だ。森泉監督は「(2年前、)行けた時は嬉しかったですけど、負けた時の悔しさっていうのがやっぱり今の原動力なので。今回、開幕戦で勝つということが、どれだけ成長したかっていうことを自分たちで示せる。特に今のこの3年生たちは、1年生で多くが控えのベンチに入ってた子たちで、それをやっぱり示すチャンスかなと。私としても、もう一回ここに戻ってきた時はもう負けたくない、絶対勝つんだっていう気持ちでやってきたので、凄く勝ちたい気持ちが強いですね」と心境を明かした。
野川は怪我の影響によって、インターハイ予選は帝京戦の後半しか出場していない。「チームに対して本当に申し訳ないな」という気持ちを胸に抱き、早稲田実を引っ張ってきた。そして、掴んだ全国切符の喜びは大きい。抽選会を終え、「実際に全国で勝ち上がってきた人たちがここで1つに集まって、高校サッカーやっぱ始まったなって、選手権、全国大会ってやっぱこういうものだよなっていう実感が湧いてきましたね」と微笑む。
だが、勝負はここから。「この選手権っていう舞台は、やっぱり自分たちより強い相手っていうのは絶対に出てくると思うので、その夏以降で培ってきた逆転する力っていうのは、発揮しなきゃいけない大会になるなっていう風に思っています。目標としては、開幕戦で、国立競技場でまず2年前の屈辱を絶対に晴らすっていうところは一つの自分たちの目標ですし、それでしっかり勝ち進んだ上で、次の2回戦目、3回戦目って次々に強い相手がやってくると思うので、それに対して臆することなく、1個勝ったから満足するんじゃなくて、もう1個、もう1個っていう欲を出し出しながら、1試合1試合勝ち続けるっていうのは目標にしてやっていきたいなっていう風に思っています」と掲げた。
個人としても「自分が守備の要になって、キャプテンとしてもゲームを作れるような試合にできればいいなっていう風には思っています」。前回大会以上とも言える前線の破壊力も今年の強み。まずは徳島県代表との開幕戦で必ず勝利し、早稲田実として、個人としても2年前からの成長を示す。
(取材・文 吉田太郎)
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対戦相手は徳島県代表。22日に徳島市立高と徳島北高の決勝が行われるため、現時点では未定だが、どこが相手でも自分たちがやるべきことに変わりはない。MF野川一聡主将(3年)は2年前の国立開幕戦(対広島国際学院高)に交代出場し、0-2での敗戦を経験。ともに1年生でピッチに立った野川とMF竹内太志(3年)、またベンチ入りした3選手をはじめ、現3年生はその日から再び選手権のピッチに立つこと、そして勝つことを目指してきた。
野川は2年前の国立開幕戦が「高校サッカーにおいての1つの大事な岐路に立つような1試合だった」と感じているという。選手権の舞台を見て、立つことができた。だが、勝つことはできなかった。
だからこそ、今回は必ず国立で、勝つ。「(2年前の国立開幕戦での敗戦から)残りの2年間で絶対、もう1回出て、自分たちが勝つんだっていうところを常に目指して今の3年生はやってきたので、この選手権っていう舞台にもう一度帰ってくることができて一つ嬉しいって気持ちもありますけど、もう負けられない、国立では負けられないっていう覚悟は全員あると思っています」。夏の悔しい敗戦がチームにとって一つのターニングポイント。そこから全国での勝利を実現させられるチームへの成長を加速させてきた。
早稲田実は、インターハイ出場権をかけた東京都予選準決勝で帝京高に0-4で敗れている。だが、序盤からセカンドボールを回収し、ゴール前のシーンをより多く作り出していたのは早稲田実の方。だが、再三のチャンスを活かせずにPKで先制点を奪われると、その1点を取り返すことができず、逆に後半の3失点によって突き放されてしまった。
野川は「ああいった試合内容だったりとか負け方っていうのは、早実っていうチームの中ではあり得ないっていう風に(森泉)監督に言われましたし、周りの今までの早実を見てきたOBだったりにも強く言われました。そこは自分たちの中で一番見直さないといけないと思うし、今まで早実の先輩たちが築いてきたものを自分たちでぶっ壊してしまうかもしれないっていう危機感をその1試合で覚えて。本気で全国を目指さないと、俺たちは時間切れになって間に合わないよ、っていうことを1試合で本当に痛感しました」と説明する。
その1試合を経て、3年生を中心にAチームだけでなく、Bチームも意識変化。目指してきたのは、逆転できるようなチームになることだ。森泉武信監督は「(帝京戦は)できないゲームではなかったと思うんですけども、やり返す力がやはり、まだない。色々な意味で、心技体なかったっていうところがポイントだったので、夏、『逆転できるようなチームになろう』ということで選手たちが頑張ってくれたんで、粘り強さがそういうところから出たかなと思っています」と語る。
選手権予選は全4試合無失点で優勝し、逆転することはなかった。それでも、準決勝、決勝と2試合連続で後半アディショナルタイムに決勝点。森泉監督も「やっぱり隙を見せない、隙を与えないっていうことは、やはり頑張ったと思います」と頷くように、意識して身につけてきた粘り強さ、タフに戦い抜く力が選手権切符獲得の原動力になった。
国立開幕戦は自分たちの真の実力と2年前からの成長を試される場だ。森泉監督は「(2年前、)行けた時は嬉しかったですけど、負けた時の悔しさっていうのがやっぱり今の原動力なので。今回、開幕戦で勝つということが、どれだけ成長したかっていうことを自分たちで示せる。特に今のこの3年生たちは、1年生で多くが控えのベンチに入ってた子たちで、それをやっぱり示すチャンスかなと。私としても、もう一回ここに戻ってきた時はもう負けたくない、絶対勝つんだっていう気持ちでやってきたので、凄く勝ちたい気持ちが強いですね」と心境を明かした。
野川は怪我の影響によって、インターハイ予選は帝京戦の後半しか出場していない。「チームに対して本当に申し訳ないな」という気持ちを胸に抱き、早稲田実を引っ張ってきた。そして、掴んだ全国切符の喜びは大きい。抽選会を終え、「実際に全国で勝ち上がってきた人たちがここで1つに集まって、高校サッカーやっぱ始まったなって、選手権、全国大会ってやっぱこういうものだよなっていう実感が湧いてきましたね」と微笑む。
だが、勝負はここから。「この選手権っていう舞台は、やっぱり自分たちより強い相手っていうのは絶対に出てくると思うので、その夏以降で培ってきた逆転する力っていうのは、発揮しなきゃいけない大会になるなっていう風に思っています。目標としては、開幕戦で、国立競技場でまず2年前の屈辱を絶対に晴らすっていうところは一つの自分たちの目標ですし、それでしっかり勝ち進んだ上で、次の2回戦目、3回戦目って次々に強い相手がやってくると思うので、それに対して臆することなく、1個勝ったから満足するんじゃなくて、もう1個、もう1個っていう欲を出し出しながら、1試合1試合勝ち続けるっていうのは目標にしてやっていきたいなっていう風に思っています」と掲げた。
個人としても「自分が守備の要になって、キャプテンとしてもゲームを作れるような試合にできればいいなっていう風には思っています」。前回大会以上とも言える前線の破壊力も今年の強み。まずは徳島県代表との開幕戦で必ず勝利し、早稲田実として、個人としても2年前からの成長を示す。
(取材・文 吉田太郎)
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