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[MOM5350]徳島市立MF逢坂翔雅(3年)_悔しさバネの自主練が力と自信に。国立で誰よりも上手さを示し、2アシスト!

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徳島市立高MF逢坂翔雅(3年=美馬市立美馬中出身、11番)は2アシストの活躍

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.28 選手権開幕戦 早稲田実高 1-4 徳島市立高 国立]

 悔しさをバネに、誰よりも磨いて自信をつけてきた技術力。それが国立競技場で周囲に「一番、上手い」と思わせるようなパフォーマンスに繋がった。徳島市立高のボランチMF逢坂翔雅(3年=美馬市立美馬中出身)が2アシストを記録したほか、相手のプレッシャーの中で余裕のあるゲームメイク。チームを国立開幕戦白星へ導いた。

 0-0の前半36分、逢坂は左サイドで相手のクリアを足に当てる。「最初はあんま何が起こったか、分からんくて」と振り返るが、前に転がったボールを拾って一気にゴール方向へ前進。そして、「ゴールに向かって行った時に間接視野で芳田がいたんで、僕が打つより芳田が打った方が入るかなと思ったんで、あそこはもう信じてパスしました」。右へパスを繋ぐと、MF芳田翠(2年)が右足でゴールにねじ込んだ。

 先制点を演出した逢坂はさらに後半2分、左サイドからの右足FKでCB柏木優一朗(2年)のゴールをアシスト。「(DFを)越えて落ちるボールでゴールに入ったらみたいな。触っても触らんでもゴールに入ったらみたいな感じで蹴りました」。FK時にラインの高い早稲田実高に対し、前夜に柏木らと話し合っていた通りのボールを配給。これを柏木が頭で合わせ、2-0となった。

 その後、背番号11のボランチは前掛かりになった相手のプレッシングを幾度も落ち着いて剥がし、サイドへ展開。今年の夏からFWを務めていたが、元々はこの日プレーしたボランチが本職のプレーヤーだ。FWに比べると、相手のプレッシャーの緩いポジションでその技術力を存分に発揮。相手の勢いを止める部分でもその存在は大きかった。

 国立競技場の開幕戦で緊張するのは分かっていたという。「朝起きてからもうずっと音楽聞きながら。周りのこと聞こえないぐらい爆音にして」集中。チームメイトも緊張することを予想し、「自分が落ち着いて良いサッカーをしないといけない」とイメージしていた。

 その中で逢坂はイメージ通りに一際落ち着いてプレーをしていた印象だ。「もう練習してきたので。ずっとこの日に合わせるために練習してきたんで、それは自信あって、できましたね。こういう舞台でも自分のプレーができたんじゃないかなと思っています」と胸を張る。

 逢坂は昨年のインターハイで登録外。「入ると思ってたんですけど、外されて、もうどん底に落ちて……そこから這い上がらないといけない、っていう感じで毎日朝やっていました」。毎朝8時から15~20分間の自主練でボールタッチやシュート。「毎日あればもう4日で1時間ぐらい、差がつく」。継続してきたことが力と自信になった。

 今年はチームの中心選手に。インターハイ優勝校の神村学園高(鹿児島)や同準優勝校の大津高(熊本)相手の練習試合でも「全然やれるな」という手応えを持っていた。「誰にも負けずにと、毎朝自主練1人だけ行って頑張った結果(現在は後輩も含めて5、6人で実施)が、こういう舞台で、自分で言うのもあれですけど、活躍できたんじゃないかなと思っています。他のチームよりかは絶対努力してたっていうのは自分でも分かっていた」。徳島県西部の美馬市の自宅を離れ、徳島市内の学校近くに家を借りて兄と2人暮らし。これまで練習相手になったり、食事を作ってくれた兄や家族への感謝を表現する活躍でもあった。

 徳島市立の文武両道に憧れて県外出身の選手も増えてきているが、その中で徳島県出身の自分が活躍できたことも喜ぶ。「徳島県出身だし、僕が際立って良いプレーして勝たないとっていう気持ちはあったし、それで形に出て良かったなと思っています」。だが、まだ1勝しただけ。関西学生1部リーグの大阪学院大へ進学予定で、将来のプロ入りを目指すMFはここからも強敵相手に努力の成果を発揮し、活躍し続ける。

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(取材・文 吉田太郎)


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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