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「国立行って点取る」誓った聖地でアシスト&圧勝も…徳島市立10番FW平尾海斗が決意新た「次は僕がという気持ち」

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FW平尾海斗(3年)

[12.28 選手権開幕戦 早稲田実高 1-4 徳島市立高 国立]

 チームが4発ゴールラッシュで国立開幕戦を制した後も、闘志はいっそう燃えさかっていた。「自分はFWなので点を取って勝たせたい思いがあったので、まず勝てたことは良かったけど、次は僕がという気持ちがある」。徳島市立高FW平尾海斗(3年=Liberal Esporte Clube de Junior出身)は新たな決意を口にした。

 昨年度の入場行進で歩んだ国立競技場の雰囲気に感動し、自室に貼った「国立行って点取る」の張り紙。憧れの晴れ舞台に立つチャンスは、1年前に想像していたよりも早いタイミングで訪れた。

 徳島県予選の日程が例年より後ろ倒しとなった影響で、11月中旬の組み合わせ抽選時は代表校未定だったが、徳島県代表が開幕カードに決定。その後、徳島市立は1週間後に行われた決勝戦で県制覇を決め、開幕戦で国立競技場に乗り込むことが決まった。

 かつて選手として国立を目指していた同高OBの河野博幸監督の様子からもその舞台の偉大さを感じていたという平尾。「すごく練習で力が入っているなみたいなんは感じていたので、僕らも勝つしかないなと思いました」。国立の雰囲気も想定しての準備を徹底。試合が始まればお祭りムードに飲み込まれることなく、ゲームプランに徹する試合運びで4-1の大勝を収めた。

 平田自身も黒子役をいとわず、3-4-2-1の1トップでプレッシングに奔走。「相手が決まってから分析するなかで相手がシンプルに前に放り込んでくるのがわかっていたので、プレッシングでいいボールを蹴らせないことはチームで話し合っていて、それは僕の役割だと思って意識していた」。この守備面での貢献はチームの勝利に欠かせない役割を果たした。

 また後半33分には右サイドからのクロスでMF山本崇斗(3年)のスーパーボレー弾をアシスト。「あれはもう目が合ったんで。でもそれ以上にシュートが凄かったんであんまり目立ってないっす(笑)」。そう冗談めかしつつも、憧れの地での勝利に「本当に夢の舞台やったんで。この1か月間、決まってから勝つためにやるべきことは全てやってきたと思うので、その成果が出せたかなと思います」と喜んだ。

 何より勢いのつく国立での勝利。平尾は「監督も珍しく喜んでました。でも僕たちが喜んでいたら『次があるんだぞ!』って締められました(笑)」とユーモアたっぷりに振り返りながらも、1年前の誓いを実現させるべく、次のミッションもしっかりと見据えていた。

「自分たちの目標はもう一回ここで試合をするためにベスト4に帰ってくることなので、そのために次の1勝を目指してまた準備したいです」。再び国立のピッチに立ち、次はゴールを決めるため——。徳島市立の背番号10はチームを勝たせ続けるつもりだ。
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竹内達也
Text by 竹内達也

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