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優勝候補を追い詰めた富山一に万雷の拍手…「人生ベストゴール」を決めた山田聖心はサッカーを辞めて就職へ

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サッカー人生最後の試合で「ベストゴール」を決めたFW山田聖心

[1.2 選手権3回戦 富山一高 1-2 大津高 フクアリ]

 試合後は敵味方関係なく、選手たちの健闘を称える拍手が鳴りやまなかった。富山一高(富山)は大津高(熊本)に逆転負けして、ベスト8を前に敗退した。

 優勝候補をあと一歩まで追い詰めた。後半27分にFW山田聖心(3年)の鮮やかなミドル弾で先制した富山一だったが、1-1とされて迎えた後半アディショナルタイムに与えたラストプレーのPKを決められて逆転を許した。

 残酷な結末を迎えた試合になったが、加納靖典監督は感動を与えたイレブンをねぎらった。「サッカー小僧が揃っている年代で、学校の中で先生に叱られたり、遠征先で脱走するやつもいた。でもそんな純粋さが好きで、サッカーが大好きで、何を言われてもめげずについてきた。歴代のトミイチらしい選手たちだったんじゃないかなと思います」と柔和な表情もみせた。

「僕らは優勝しに来ているので、たとえ相手が優勝候補であっても勝たないといけない。そこの目標を達成できなかったところではまだまだだった。でも僕らのもうひとつの活動目的はサッカーを通していろんな人に幸せを提供すること。豊かなスポーツ文化を作ることがパーパスとしてあるので、そう(感動を与えたと)言っていただけるのであれば、すごく良かったのかなと思います」(加納監督)

■最高の思い出

 人生ベストゴールになったと胸を張った。後半27分、高い位置でボールを奪い返した富山一は、FW藤田羚耶(3年)が落としたボールをミドルレンジから山田聖心が左足で狙う。「一瞬、コースが見えた」という絶妙なコースに飛んだシュートは、見事にゴール左隅を捉えた。

 得点が決まったとは興奮しすぎて耳痛に襲われたという。「耳が痛くて、周りの声が聞こえなかった」。それでも足は応援席の仲間の下へと勝手に向いた。「今までで一番うれしかった。最後の試合で、人生で一番のゴールを決められたので悔いはないです」。

 最後の試合。山田は高校でサッカーを辞めて、卒業後は次の人生に向かうことを決めている。「就職します。小学校からトミイチをみてきて、選手権に出るためだけにサッカーを頑張ってきたので、悔いはないです」。地元・富山で「お父さんに勧められた」という電気工事業の会社に入社する。

 これからは“トミイチ応援団”に回る。最後に最高の思い出を作った山田は、「後輩も何人かこの試合に出ていていたし、悔しさを持って臨んで、俺らを超える成績を残してほしい」と夢の続きを託していた。


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(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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