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“全国ルーキー”“裏選手権”で味わった頂点の歓喜。スペイン遠征などを経て進化の鹿島学園、選手権でも「また、あれはやりたい」

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“全国ルーキー””裏選手権”優勝の鹿島学園高があと1勝を勝ち取り、日本一の景色を見る

[1.10 選手権準決勝 鹿島学園高 1-0 流通経済大柏高 国立]

「頂点の景色」を選手権でも見る。鹿島学園高(茨城)がJリーグクラブ内定4選手を擁するV候補・流通経済大柏高(千葉)を1-0で撃破。12日に初優勝をかけてインターハイ王者の神村学園高(鹿児島)と戦う。

 DF齊藤空人主将(3年=大阪市ジュネッスFC出身)は、U-17日本高校選抜で2センターバックを組んだ神村学園DF中野陽斗主将(3年/いわき内定)と日本一をかけて対戦する。

 “相棒”の中野はU-17日本高校選抜活動後の5月にU-18日本代表入り。当時、齊藤は「一緒にやってた仲なんで、悔しいっていうか、自分もああいう舞台に絡みたいっていうのが率直なところです」と心境を明かしていた。ライバルはその後、インターハイ優勝、プロ内定。だが、齊藤も選手権で肩を並べるところまで勝ち上がってきた。

 齊藤はチームメイトに感謝。「1、2年生の時は(チームとして)結構、結果出していて、3年生ではなかなか結果が出なくて苦しい思いをしたんですけど、その苦しい時ほどみんながめげずにやったと思うので、それが今やっと芽が咲いてきたじゃないかと思います」。そして、「また、あれはやりたい」と意気込んだ。

 現3年生は1年時にU-16全国大会の「2023 MIZUNO CHAMPIONSHIP U-16 ルーキーリーグ」で東福岡高(福岡)や大津高(熊本)を破って初優勝。また1年前には、“裏選手権”こと「NEW BALANCE CUP 2025 IN TOKINOSUMIKA」で日大藤沢高(神奈川)や東山高(京都)を下して頂点に立っている。

 齊藤は「NEW BALANCE CUP 」でMVPを獲得。「(自分たちに)自信があるっていうか、裏選手権で優勝して、ルーキーも優勝して、なんか自信っていうか、そういうのが全員にあって、『あの景色を見たい』っていうのが一番デカいです。また、あれ(日本一の歓喜)はやりたい」。齊藤は1年時にチームメイトのDF清水朔玖(3年)とMF木下永愛(3年)、そしてFW徳田誉(鹿島ユース→鹿島)らとともに国体(現・国スポ)少年男子の部優勝(U-16茨城県選抜は49年ぶりの全国制覇)を経験。仲間たちとまた、日本一を喜びたいという思いがある。

 チームは自分たちの結果に満足することなく、成長を目指してきた。鹿島学園は2018年にビジャレアル(スペイン)の育成方針やプレースタイルに共感を得て業務提携。世界最高峰の育成と日本の良さを組み合わせた独自メソッドによって、選手を育成してきた。また、チームは2002年度からスペイン遠征を実施。2025年もスペイン遠征を行い、ビジャレアルのアカデミーチームなどに挑戦した。

 CB中川光星(3年)は「スペインに行った時、完全にポゼッションサッカーをされて、FWはデカくてボールを取れないくらい上手かったけど、持ち方とかは勉強になって、そこで(足元が)上手くなったと思う」と語り、FW渡部隼翔(3年)は「(スペインの選手は)もう自分が持ったら行き切るみたいなのは凄くて、日本と比べた時に、日本は協調性とかはやっぱ凄いとこだなと思うんですけど、スペインはエゴさとか、自分、自分っていうマインドで来てたんで、そこは刺激として受けました」と振り返る。

 そして、齊藤も「やっぱり日本より個々の能力が高くて、デカい、速い、強いとか平気であって。あと、日本のサッカーと海外のサッカーの違いっていうところで衝撃受けました」。同年代の選手が常に危機感を持って、人生をかけてサッカーをしている姿を目の当たりに。自分たちはプレー面、取り組みの面でもまだまだ課題があることを学んだ。その一方、環境面などへの憧れ、いつかここで「プレーしたい」という思いを持って帰国してきた。

 2025年のプリンスリーグ関東1部では6勝7分5敗の成績も試合終盤の失点や連続失点で勝ち点を落としたことが響き、残留圏・6位と勝ち点1差の7位で2部降格。日本一を目指したインターハイも2回戦(対滝川二高)で後半35+6分に追いつかれてPK戦で敗れている。

 スペイン遠征や悔しい経験も進化の糧に。そして、高校3年間で人間性の部分での成長を感じている選手も多い。その鹿島学園は今回の選手権で「全国ルーキーと裏選手権も取ったんで、結構みんな自信になっていると思います。自分たちは全然力あると思ってるんで、練習3年間頑張ってきた結果だと思って、そんな驚きはしてないです」((MF西川大翔/3年)という自信、攻守の質の高さや距離感の良さ、力強さ、粘り強さも力に強豪校を連破してきた。

 選手権初優勝への最後の壁はインターハイ王者で、中野らJリーグクラブ内定3選手を擁する神村学園。「みんなで協力して、ここまで来たらもう勝つしかない」(渡部)。大きな壁を超え、J1優勝の鹿島アントラーズ、J2優勝の水戸ホーリーホック、全日本大学選手権優勝の筑波大、高校年代3冠の鹿島アントラーズユースの“茨城旋風”に“日本一経験者”の鹿島学園も続く。


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吉田太郎
Text by 吉田太郎

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