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阪南大はC大阪内定FW金本毅騎2戦連続弾も…終盤失点でドロー、常葉大は勝ち点1奪取でGL突破に望み

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両者痛み分けに終わった

[12.15 インカレ決勝ラウンド第2節 阪南大 1-1 常葉大 ギオンス]

 第74回全日本大学サッカー選手権(インカレ)は15日に決勝ラウンドのグループリーグ第2節を行った。Aグループの第1試合は阪南大(関西2)と常葉大(東海2)が対戦し、1-1のドロー。阪南大は2連勝ならず、初戦黒星の常葉大は勝ち点1を手にした。

 阪南大は初戦・東海大戦(○2-0)から先発を4人変更。DF金子光汰(4年=市立船橋高/松本内定)、MF松井匠(4年=高知高/大宮内定)、MF松本楓悟(4年=阪南大高)、FW中田有祐(3年=仙台ユース/仙台内定)が起用された。4-4-2の布陣で、GKは福島真斗(3年=高川学園高)、4バックは左からDF佐々木裕貴(3年=仙台ユース)、DF高月昂希(4年=大社高)、金子、DF川端元(3年=履正社高)。2ボランチはMF櫻井文陽(4年=阪南大高/群馬内定)とMF松井空音(1年=帝京大可児高)。サイドハーフは左が松井匠、右が松本。2トップはFW金本毅騎(3年=C大阪U-18/C大阪内定)と中田が並んだ。

 負ければ今節で敗退が決まる可能性もある常葉大は、初戦・筑波大戦(●0-1)から2人を変更。DF深澤空(4年=清水桜が丘高)、MF小西瑞樹(3年=長野U-18)を起用した。4-4-2の布陣でGKは宮澤樹(4年=長野U-18/奈良内定)。4バックは左からDF中島楓太(4年=御殿場西高)、深澤、DF河田波大(3年=新潟U-18)、MF清水和馬(4年=静岡学園高)。2ボランチはMF梅木翔斗(3年=東海大甲府高)と小西。サイドハーフは左がMF秦心太朗(4年=浜松開誠館高)、右がMF後藤礼智(2年=青森山田高)。2トップはFW向川典伽(3年=掛川東高)とFW松井胡太郎(3年=清水桜が丘高)が立った。

 前半は阪南大がペースを握り、何度も決定機を作る。前半33分には先制に成功。最終ラインの高月が縦にロングフィードを飛ばすと、190cmの中田が中盤まで下りて頭でフリック。後ろに流したボールに金本が反応し、常葉大のマークを振り切って敵陣PA内へ。GK宮澤との1対1を制し、2試合連続ゴールとなる先制点を挙げた。

 前半は阪南大が1-0で折り返す。シュート2本の常葉大はハーフタイムで交代枠を使い、前線で起点を作れるFW坂本陽斗(3年=鵬学園高)を出場させた。

 後半に入ると、少しずつ常葉大も決定機を作り始めていく。すると後半31分に同点ゴール。左サイドでボールを持った秦がカットインから右足でクロスを上げると、阪南大守備陣のクリアミスでボールはゴール前にこぼれる。待ち構えていた梅木が押し込み、1-1と試合を振り出しに戻した。

 両者勝ち点3を狙い、終盤まで攻め込む展開が続いたが、試合はそのまま終了。1-1で勝ち点1を分け合う形となった。

 常葉大は勝ち点1を手にし、次節の結果次第ではグループリーグ突破の可能性も残した。古橋達弥監督は「苦しい展開が続いたが、ただ粘り強く1点で抑えられたことが勝ち点1につながった」と力を込める。最終節となる次節は東海大と対戦。指揮官は「スピードもあってフィジカルも能力が高いので、自分たちも同じようなサッカーではダメ。今日やったような速い攻撃もやるが、動かすところはしっかり動かして、自分たちも時間を作りながら隙を突くところができれば」と次戦に目を向けていた。

 阪南大は勝てばグループリーグ突破の可能性もあったが、最終節に持ち越しとなった。中田は「チャンスが多かったなかで一言で言ったら本当にもったいない。それに尽きる」と悔しさをにじませる。「1失点はミスはミスだけど、あれだけ押し込まれたら仕方ない。前の選手が追加点を取れなかったことが、勝てなかった原因の大きなひとつ」とベクトルを自らに向けていた。

 自身のゴールで勝利をつかめなかった金本は「今日勝って(突破を)決めるのがベストだったけど、やっぱりインカレという舞台は甘くない」と冷静。次戦は関東覇者の筑波大と対戦。「やれることはすごくうれしいけど、自分たちはチャレンジャーとしてしっかり勝たせてもらおうと思う」と勝利を誓った。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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