ゴールへの最適解で2戦1G1A…U-20日本代表MF石井久継「次戦は2ゴール関与を」、湘南での“別れ”に「結果を出すことが一番の恩返し」
MF
アジアの舞台で結果を出し続け、満を持して大一番に臨む。AFC U20アジアカップを戦うU-20日本代表は20日にグループリーグを突破を懸けて第3戦・韓国戦へ。2試合で1ゴール1アシストのMF石井久継(湘南)は「体がきついとか、どこが痛いとかもなく、自分のことに集中してプレーできている。しっかり勝ち切らないといけない相手なので、絶対に勝利を目指してみんなでやっていければ」と意気込んだ。
2試合を終えて1勝1分でグループ2位に位置する日本は、第3戦を引き分け以上で終えれば自力での突破が決まる。対する相手は2連勝で突破を確定させている首位・韓国。因縁の相手と周囲が盛り上げることもあるが、石井は冷静だ。
「公式戦でやったことはないので良くも悪くもそこまで。(日韓戦を)めちゃくちゃ意識しているわけでもなく、目の前の1試合として見ている」。ただ、国際舞台での真剣勝負に気を抜くことはない。すべてを想定内にするべく「入って驚かないような準備もしたい。前からチームを引っ張って行ければいい」と力を込めた。
韓国と引き分け以上で自力での準々決勝進出が確定する。負けた場合でも同時刻キックオフの3位・シリア対4位・タイの結果次第では突破の可能性も残る状況。だからこそ、展開次第でどこに結果を落ち着かせるか、ピッチ内の意識統一も重要となる。すでにミーティングでも早々に失点した場合などの運び方も話し合っており、石井は「いろんな想定をしながらやっていければ、よりストレスのないようにプレーできる」と自信をのぞかせた。
17日の第2戦・シリア戦は、日本が後手を踏み続けた。前半10分に失点し、24分にMF大関友翔のゴールで追いつくが、33分には再び勝ち越される。石井はベンチスタートだったが、「こういう難しい試合があるんだと、外から見て感じられたことは大きかった」。後半から出場すると、時間帯で両サイド入れ替わりながら果敢に攻める。後半40分には石井のアシストがFW高岡伶颯の再同点ゴールを生んだ。
得点シーンの直前、敵陣PA内にボールが入った時点で石井はPA左に立っていた。ゴール前の混戦からボールは石井のもとへ。シュートかパスか。瞬間的に最適解を模索した。
「湘南でもそういう場面でシュートを打つべきか、より点が入る可能性が高いところを選ぶか、というところは日ごろからやっていた。(神田)奏真がトラップしてすぐ落としていたら打とうと思ったけど、相手も触って2テンポくらい遅れたので(シュートは)違うという意識になった。伶颯がいいところにいたので(パス)。相手も足が止まっていたので、いい選択ができた」
スタメン出場した初戦・タイ戦(○3-0)では先制ゴールを、途中出場の第2戦・シリア戦では価値ある同点ゴールのアシストを記録。石井は「コンディションもいいし、途中から出てもスタメンから出ても得点に絡めている。次の試合は2ゴールには関われるように引っ張っていきたい」と3試合連続のゴール関与にも意欲を見せた。
大会期間中にJリーグが開幕。湘南ベルマーレは開幕節・鹿島アントラーズ戦(○1-0)で価値ある勝利を収めた。また、試合が行われた15日で広報を約29年間務めていた遠藤さちえさんがクラブを離れ、ゴール裏のサポーターからは横断幕で感謝が伝えられた。石井も中国から遠藤さんにLINEで感謝を伝えたという。
「昔、中田英寿さんにも声をかけて、ファンや記者への対応を求めたという話を聞いたことがある。どの選手には言えない言えるとかなく、平等に意見を言える素晴らしい方。僕自身はこれからという時だったけど……自分が結果を出すことが一番の恩返しだと思う」。感謝を示すために、日本のために、そして自分のために、思いを胸に抱いて韓国戦に臨む。
(取材・文 石川祐介)
●AFC U20アジアカップ2025特集
2試合を終えて1勝1分でグループ2位に位置する日本は、第3戦を引き分け以上で終えれば自力での突破が決まる。対する相手は2連勝で突破を確定させている首位・韓国。因縁の相手と周囲が盛り上げることもあるが、石井は冷静だ。
「公式戦でやったことはないので良くも悪くもそこまで。(日韓戦を)めちゃくちゃ意識しているわけでもなく、目の前の1試合として見ている」。ただ、国際舞台での真剣勝負に気を抜くことはない。すべてを想定内にするべく「入って驚かないような準備もしたい。前からチームを引っ張って行ければいい」と力を込めた。
韓国と引き分け以上で自力での準々決勝進出が確定する。負けた場合でも同時刻キックオフの3位・シリア対4位・タイの結果次第では突破の可能性も残る状況。だからこそ、展開次第でどこに結果を落ち着かせるか、ピッチ内の意識統一も重要となる。すでにミーティングでも早々に失点した場合などの運び方も話し合っており、石井は「いろんな想定をしながらやっていければ、よりストレスのないようにプレーできる」と自信をのぞかせた。
17日の第2戦・シリア戦は、日本が後手を踏み続けた。前半10分に失点し、24分にMF大関友翔のゴールで追いつくが、33分には再び勝ち越される。石井はベンチスタートだったが、「こういう難しい試合があるんだと、外から見て感じられたことは大きかった」。後半から出場すると、時間帯で両サイド入れ替わりながら果敢に攻める。後半40分には石井のアシストがFW高岡伶颯の再同点ゴールを生んだ。
得点シーンの直前、敵陣PA内にボールが入った時点で石井はPA左に立っていた。ゴール前の混戦からボールは石井のもとへ。シュートかパスか。瞬間的に最適解を模索した。
「湘南でもそういう場面でシュートを打つべきか、より点が入る可能性が高いところを選ぶか、というところは日ごろからやっていた。(神田)奏真がトラップしてすぐ落としていたら打とうと思ったけど、相手も触って2テンポくらい遅れたので(シュートは)違うという意識になった。伶颯がいいところにいたので(パス)。相手も足が止まっていたので、いい選択ができた」
スタメン出場した初戦・タイ戦(○3-0)では先制ゴールを、途中出場の第2戦・シリア戦では価値ある同点ゴールのアシストを記録。石井は「コンディションもいいし、途中から出てもスタメンから出ても得点に絡めている。次の試合は2ゴールには関われるように引っ張っていきたい」と3試合連続のゴール関与にも意欲を見せた。
大会期間中にJリーグが開幕。湘南ベルマーレは開幕節・鹿島アントラーズ戦(○1-0)で価値ある勝利を収めた。また、試合が行われた15日で広報を約29年間務めていた遠藤さちえさんがクラブを離れ、ゴール裏のサポーターからは横断幕で感謝が伝えられた。石井も中国から遠藤さんにLINEで感謝を伝えたという。
「昔、中田英寿さんにも声をかけて、ファンや記者への対応を求めたという話を聞いたことがある。どの選手には言えない言えるとかなく、平等に意見を言える素晴らしい方。僕自身はこれからという時だったけど……自分が結果を出すことが一番の恩返しだと思う」。感謝を示すために、日本のために、そして自分のために、思いを胸に抱いて韓国戦に臨む。
(取材・文 石川祐介)
●AFC U20アジアカップ2025特集


