3回目の日本代表入りは海外組としての参戦になった。DF関根大輝は今冬加入したスタッド・ランスでの経験も糧に、「こういう大事な試合で使ってもらえるように」と20日のW杯出場決定戦に目を向けた。

　関根はプロ1年目の昨季、柏レイソルでJ1リーグ31試合に出場。1月にフランス・リーグアンのスタッド・ランスへ完全移籍することが決定した。初の海外移籍ではあるもののスタッド・ランスにはFW伊東純也とFW中村敬斗の日本代表コンビが在籍しており、関根にとって大きな支えになっている様子。「2人がいてくれたことで生活面もそうですし、環境面にすぐ馴染むことができました。全然不自由ないというか、向こうに行っても特に変わりなく生活できている」と笑顔を見せた。

　また伊東とは「マンションが同じなので」と明かし、「一緒にゲームをしたりとか、そういう私生活のところでも助けてもらっている」と関根。人気格闘ゲームの大乱闘スマッシュブラザーズで対戦するなどしているといい、「敬斗くんもそうですけど、オフの日もコミュニケーションを取っていますし、ずっと一緒にいる時間が本当に多いのですごい助かっています」と感謝を口にした。

　チームにも早くから適応し、現在は公式戦5試合連続フル出場中と主力の座を掴み取った。そうした中で迎えた3回目の代表活動は、2回連続の追加招集だったこれまでとは異なって発表会見時からメンバーリスト入り。「向こうでスタメンで出ているところが評価されたのかなと思いますし、今回正式に呼んでもらったというか、そういう形で来られたのはやっぱり嬉しいです」。関根はそう話しつつ、代表ではベンチ外が続いている現状に目を向けて「自分としても次は出場するところが大事になってくると思う」と襟を正した。

「チームの試合でも(伊東、中村との)3人で関わってゴールまでいくことも多くありましたし、そういう部分は代表でもそのまま繋げることができそうです。純也くんとは縦の関係を組むことがあると思うので、ランスで出しているものをここでもっと出して」とイメージはできている。関根はまず明日の前日練習でアピールできるように意気込みながら、Aマッチデビューを果たすべくさらなる成長を誓った。


(取材・文　加藤直岐)

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