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18歳A代表デビューへ積極性発揮…森保Jでも先頭走るMF佐藤龍之介「みんな自分のことを受け入れてくれた」

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MF佐藤龍之介(岡山)

 スタンドから見つめた自身初のW杯予選を経て、日本代表MF佐藤龍之介(岡山)がA代表デビューへの決意を新たにした。「目標の舞台の一つとなったし、あそこで活躍できる選手が上に行ける。そういった選手にならないといけない」。10日のインドネシア戦で出場すれば18歳237日での史上最年少最終予選デビュー。得点すれば日本代表史上最年少ゴールという大記録もかかるなか、「取れるものは取りたい」と大いに意気込んだ。

 2006年生まれの佐藤は23年夏、育成組織に在籍していたFC東京とプロ契約を締結。昨季までの1年半はJ1リーグ戦3試合のみの出場に終わったが、今季は出場機会を求めてJ1昇格組の岡山に期限付き移籍し、初挑戦の右ウイングバック起用ながら14試合4得点という大活躍を見せてA代表入りを勝ち取った。

 注目の初陣となった5日のオーストラリア戦(●0-1)はベンチ外。FC東京の先輩でもあるDF長友佑都を始め、DF鈴木淳之介(湘南)、FW細谷真大(柏)の国内組3人とともにスタンドで戦況を見つめていた。

 15歳から世代別の日本代表に入り、数々の海外遠征や国際大会を経験してきた佐藤だが、敵地に57226人が集まったA代表の最終予選は「観客の数も違うし、世代別代表よりも1試合にかかる重みがはるかに大きいので全然違うと感じた」。その中で「もちろん選手としてここに来たので、自分が入ったイメージをしていた」という90分間は「見ているだけなのに緊張したし、あそこでやることを考えるとしっかりとした気持ちを持たないとなと感じた」と大きな刺激になったようだ。

 日々のトレーニングでは、ピッチに立つための準備も着実に進んでいる。特に際立つのは7対7、8対8などのスモールフィールドのミニゲームで見せる質の高さ。今回の日本代表メンバーは主力が不在とはいえ、味方や相手には欧州のハイインテンシティ・ハイスピード環境でプレーする選手たちが並ぶなか、判断や技術で後れを取ることはなく、むしろ積極的に声を出しながらボールを受けたり、率先してプレスに出たりする姿勢が目立つ。

 加えてウォーミングアップのランニングや瞬発系のメニューでは、自ら先頭に立つ姿も見せるなど、気持ちの面でも物怖じする様子は感じさせない。「代表だから前に出ているわけではなく、去年のFC東京でも、岡山でも癖で前のほうに行ってしまっているので。特別に見せようとしているわけではなく、自分が先頭を走っていく習慣があって、それはここでも出していかないと弱いと思うのでそこはやっています」。その振る舞いには刺々しさもなく、スムーズにとけ込んでいるような印象だ。

パースでのオーストラリア戦前日練習、MF久保建英とDF長友佑都の間で先頭を走るMF佐藤龍之介(中央右)

 実は今回の6月シリーズでは、シーズンオフの欧州組が初日から全員合流した一方、佐藤は同じく初招集の鈴木とともに直前の日曜日にJ1リーグ戦を戦っていたため、初日のトレーニングに不参加。普段よりもチームに馴染むのが難しい状況にあった。それでも「みんな自分のことを受け入れてくれたし、自分も普通に輪の中に入っていけるように会話したので、そこは自分の強みでもあると思う」といい、積極的なアプローチで充実の活動につなげていったようだ。

 そうして迎えるインドネシア戦。初戦ベンチ外の起用を行った森保一監督からは継続的な積極性を求められているという一方、「練習からいいところを見せられているとも言われたので、続けるだけかなと思う」と前向きに話した佐藤。残り2日間の練習で信頼を勝ち得るべく、そしてピッチで結果を出すべく、「『自分を出せ』というオーラを練習から出していきたいし、もし出場の機会があれば何も失うものはないので、ゴールを狙っていきたい。出たことによっていろんな方が良かったなと思えるプレーをしたい」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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