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誰よりも長く闘い走ったE-1全勝優勝…若手の模範となった33歳MF稲垣祥「このチームで優勝できたことに嬉しさが込み上げた」

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チーム最長225分間を走ったMF稲垣祥(写真右)

[7.15 E-1選手権 日本 1-0 韓国 龍仁]

 誰よりも長くピッチで闘い続けた33歳のベテランが、魂のパフォーマンスで日本代表史上初のEAFF E-1選手権全勝優勝に導いた。MF稲垣祥(名古屋)は初戦・香港戦(◯6-1)での90分間フル出場、第2戦・中国戦(◯2-0)での後半45分間出場を経て、最後の日韓戦でも90分間フル出場。チーム最長225分間の最後はキャプテンマーク姿でタイムアップを迎え、「このチームで優勝できたことに嬉しさが込み上げてきた」と喜びを語った。

 国内組で編成された今回のE-1日本代表だが、戦術的なコンセプトはW杯予選を戦ったフルメンバーのチームと同じ。とくにボールを奪ってからの前への攻撃の迫力、ボールを奪われてからの即時奪回への意識を強く要求されるなか、その“代表基準”を日々の練習から体現し続けていたのが稲垣だった。

 初戦の香港戦では開始早々のスライディングで気迫溢れるボール奪取を見せたかと思えば、ミドルシュートで得点も記録し、6-1での大勝に貢献。第2戦・中国戦では1-0のまま攻めあぐねる展開が続いたなか、攻守にわたって幅広い役割を担い、2-0で制する危なげない試合に仕立て上げた。さらに大一番の日韓戦ではロングボールのこぼれ球回収とデュエルに奔走し、完封劇を牽引。若手選手中心で臨むとみられたE-1選手権において、33歳の4年ぶりのA代表復帰は一つのサプライズだったが、ピッチ上で見せた凄みはこのチームに不可欠なものだった。

 そんな稲垣を巡っては今回の大会期間中、ロサンゼルス五輪世代10番の20歳MF大関友翔(川崎F)が自身の守備の課題に言及しながら「稲垣選手は球際がストロングでこの前の試合でも狩り取る場面が多かったし、練習でも深いタックルを正当にできるので見習わないといけない」と口にしたかと思えば、21歳のMF宇野禅斗(清水)も自身が目指すべき日本人選手の例としてMF遠藤航やMF佐野海舟の名前に続けて「今回のチームでは祥くんもそういうタイプ」と敬意を示したりと、日々の練習でも高いプレー基準を示し続け、若手選手の模範となっていた様子が垣間見えた。

 そんな稲垣は優勝決定後、今回のチームの歩みを「どんどんいいチームになっていったと思うし、みんなが代表としての責任、Jリーグを代表している責任を持ちながらプレーしてくれたと思う。そういったところで韓国相手にもキワで勝てたと思うし、いい選手が集まってくれたなと思う」としみじみ回顧していたが、そのチームの中心には紛れもなく、稲垣本人の計り知れない貢献があった。

(取材・文 竹内達也)

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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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