時差は「全然余裕」の長友佑都、E-1に続く左CB起用に意欲「どこで出てもしっかりやれる」
DF
どのポジションで出ても心配はないと言い切った。日本代表DF長友佑都(FC東京)がメキシコ戦から大幅にメンバーが替わることの予想されるアメリカ戦を翌日に控え、自信とやる気をみなぎらせた。
今回の森保ジャパンはメインシステムが3バックであるのに対して、主力にケガ人が相次いだことでCBを本職とする選手は板倉滉、渡辺剛、瀬古歩夢、荒木隼人の4人。メキシコ戦でフル出場した渡辺と瀬古、その試合中に足を痛めた板倉がアメリカ戦に先発しないとすれば、ウイングバックを兼ねるDF関根大輝に加え、E-1選手権で同ポジションを担った長友が左右のストッパーで先発する可能性が出てくる。
「いろいろな経験があるのでどこで出ても心配はしていない。自分の強みである対人のプレーや、空中戦も含めて(体は)小さいけど弱くはないので、そこら辺の強さも含めて自分の価値を示したい。コンディションがいい時はどこで出てもしっかりとやれるという自信は持っている」
実際、長友は7月のE-1選手権の中国戦で3バックの左を見事に務め上げ、その試合の無失点勝利とEAFF E-1選手権優勝に貢献していた。
意気込みが前面にほとばしるのはW杯への生き残りに懸ける思いがそれだけ強いからだ。
「W杯に向けたメンバーのサバイバル。まずは僕を含めて一人一人が今の力をしっかりと証明できる、代表のレベルの選手なんだということを証明することが大事。チームとして勝つことはもちろん大事だけど、しっかりと個人のアピールができないと意味がない。そこに懸けてやりたい」
メキシコ戦では良い守備から主導権を握るところまでは及第点の出来だったが、その試合で0-0だったことが示す通り、アメリカ戦は得点を取っていくことが課題となる。長友は「ペナルティエリアの中へ入っていく回数を増やすこと、クロスの質を上げていくことも含めてできれば、ゴールに近づくと思う。回数は増えてきているがもっと増やさなければいけない」と言い、後ろのポジションからチーム全体にその流れをつくっていくよう後方支援するイメージを口にした。
メキシコ戦の翌日、チームは日本から-16時間の時差があるアメリカ西海岸から北米大陸を東向きにほぼ横断し、東海岸と同じ日本-13時間のオハイオ州コロンバスへ移動した。アメリカ国内での3時間という時差については、一日の24時間が21時間へ短縮されるよう感覚だと話す選手もいるが、日本代表キャップ143試合、時差を伴った経験は枚挙にいとまのない39歳は「全然余裕。どれだけいろんな修羅場をくぐり抜けてきたか」とどこ吹く風だ。
「これまでヨーロッパもW杯アジア予選も含めて、いろんな時差やもっと距離の長い移動もやってきているし、海外組はみんなそれに慣れている。少々眠れなくても、そんなもんだと思ってメンタル的にナーバスになることはない」と言い切った。
見据えているのは常にW杯。「僕には隠そうとしても隠しきれない情熱がある。そこを前面に押し出して、アメリカ戦でもしっかりと自分の価値を示したい」と高らかに誓った。
(取材・文 矢内由美子)
●2026ワールドカップ(W杯)北中米大会特集
今回の森保ジャパンはメインシステムが3バックであるのに対して、主力にケガ人が相次いだことでCBを本職とする選手は板倉滉、渡辺剛、瀬古歩夢、荒木隼人の4人。メキシコ戦でフル出場した渡辺と瀬古、その試合中に足を痛めた板倉がアメリカ戦に先発しないとすれば、ウイングバックを兼ねるDF関根大輝に加え、E-1選手権で同ポジションを担った長友が左右のストッパーで先発する可能性が出てくる。
「いろいろな経験があるのでどこで出ても心配はしていない。自分の強みである対人のプレーや、空中戦も含めて(体は)小さいけど弱くはないので、そこら辺の強さも含めて自分の価値を示したい。コンディションがいい時はどこで出てもしっかりとやれるという自信は持っている」
実際、長友は7月のE-1選手権の中国戦で3バックの左を見事に務め上げ、その試合の無失点勝利とEAFF E-1選手権優勝に貢献していた。
意気込みが前面にほとばしるのはW杯への生き残りに懸ける思いがそれだけ強いからだ。
「W杯に向けたメンバーのサバイバル。まずは僕を含めて一人一人が今の力をしっかりと証明できる、代表のレベルの選手なんだということを証明することが大事。チームとして勝つことはもちろん大事だけど、しっかりと個人のアピールができないと意味がない。そこに懸けてやりたい」
メキシコ戦では良い守備から主導権を握るところまでは及第点の出来だったが、その試合で0-0だったことが示す通り、アメリカ戦は得点を取っていくことが課題となる。長友は「ペナルティエリアの中へ入っていく回数を増やすこと、クロスの質を上げていくことも含めてできれば、ゴールに近づくと思う。回数は増えてきているがもっと増やさなければいけない」と言い、後ろのポジションからチーム全体にその流れをつくっていくよう後方支援するイメージを口にした。
メキシコ戦の翌日、チームは日本から-16時間の時差があるアメリカ西海岸から北米大陸を東向きにほぼ横断し、東海岸と同じ日本-13時間のオハイオ州コロンバスへ移動した。アメリカ国内での3時間という時差については、一日の24時間が21時間へ短縮されるよう感覚だと話す選手もいるが、日本代表キャップ143試合、時差を伴った経験は枚挙にいとまのない39歳は「全然余裕。どれだけいろんな修羅場をくぐり抜けてきたか」とどこ吹く風だ。
「これまでヨーロッパもW杯アジア予選も含めて、いろんな時差やもっと距離の長い移動もやってきているし、海外組はみんなそれに慣れている。少々眠れなくても、そんなもんだと思ってメンタル的にナーバスになることはない」と言い切った。
見据えているのは常にW杯。「僕には隠そうとしても隠しきれない情熱がある。そこを前面に押し出して、アメリカ戦でもしっかりと自分の価値を示したい」と高らかに誓った。
(取材・文 矢内由美子)
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