U-17日本代表候補はFW北原、FWマギーのゴールでびわこ大にも狙いの「2-1」勝利。合宿参加26人は「当事者」としてU-17W杯へ準備
後半11分、U-17日本代表候補FW
[10.1 練習試合 U-17日本代表候補 2-1 びわこ成蹊スポーツ大 J-GREEN堺]
「FIFA U-17ワールドカップ カタール2025」(11月)へ向けて準備中のU-17日本代表候補は大阪合宿最終日の1日、練習試合(45分ハーフ)で大学生2チームと対戦した。関西学院大との第1試合に続き、びわこ成蹊スポーツ大との第2試合も2-1で勝利。「課題と成果のある」2試合で合宿を打ち上げた。
U-17日本代表の廣山望監督は試合後、「いい締めになるようなゲームだったからこその課題と成果はあるゲームだったので。海外遠征に行かない中でやったキャンプとしては、凄く実りのあるトレーニングキャンプになりました。派遣してくれたチームと、あと試合をやってくれた大学のチームに本当に感謝したいです」と語った。
びわこ大戦は関学戦からメンバーを総入れ替え。関学戦に比べるとボールを保持する時間は多かった。だが、指揮官が「ポジションがバラバラだった」と指摘した前半は自分たちでバタバタしてしまう。
DF針生涼太(清水ユース)やFW北原槙(FC東京)、FW今井宏亮(東京Vユース)がクロスへ持ち込むものの、相手の守りをこじ開けることができない。それでも前半30分、北原がMF加藤海輝(横浜FMユース)の柔らかい浮き球パスに反応。J1で7試合出場の16歳はGKをかわして右足で先制点をもたらした。
GK佐藤陸斗(山形ユース)のファインセーブもあり、無失点で前半を終えたものの、相手を突き放すことができなかった。迎えた後半、トレーニングしてきたサイドからの崩しが出た一方、ミスからピンチも迎えてしまう。11分にはびわこ大FW森田翼(3年=新潟U-18)に抜け出され、同点ゴールを献上。びわこ大は関西学生リーグ2部首位のAチームの選手たちではなかったものの、自力のある選手たちが多く、簡単には主導権を与えてくれない。だが、失点直後に今回の大阪合宿でインパクトを残したFWが勝ち越し点を奪った。
U-17日本代表候補は後半、前へ出てくる回数の増えたDF竹野楓太(神村学園高)が良い形での守備から一気に右オープンスペースへスプリント。そして、ゴールエリア手前へラストパスを送る。これをFWマギージェラニー蓮(琉球U-18)が右足ダイレクトで決め、2-1とした。
マギーは「あのシーンはもう練習からずっと(竹野)楓太と喋りながら、『ニア走ってくれ』って言われて、『(自分のところに)出してくれ』っとも言っていたので、喋ったり、練習してきたことがちょうど試合で出せたと思います」と微笑む。
186cm、86kgで強さとスピードを兼ね備えた大型FWは、今回の大阪合宿が年代別日本代表候補初招集だった。迫力十分の攻守に加え、的確なコーチングの声や要求も。そして、出場した2試合連続でゴールを決め、「(インパクトを)残せたと思います。自分のプレー、ゴール決めたり、裏抜けたり、ポストプレーとか、スピード全部出せたと思います」と胸を張った。
マギーはこの後、決定的なヘッドを放つも枠外。抜群のスピードで抜け出しながら決め切れなかったシーンもあった。1対1や決定力、そして、「やっぱり(コーチの大畑)開さんから言われたんですけど、ニア走る場所はもっと入れないといけないなと思っています」と課題も口にする。
廣山監督は「(コアメンバーに)外から追加した選手がこれぐらいやれるっていうことはある意味、このグループ(U-17世代)の強さでもある」という。そして、今回招集した25人と追加招集したDF倉橋幸暉(鹿島ユース)、チーム事情や怪我で不参加となった数人を含めたグループを強く信頼する。
「ある意味、誰を呼んでも戦えるような印象を持っています。『このキャンプはこのグループでワールドカップの準備をしたい』っていうところは伝えてあるんで、もちろんサッカー選手だから(最終21人の)メンバー入りする、スタメンで出るの競争はあるけれど、自信持ってワールドカップに臨むメンバー、スカットの中には入っていると思って、そのつもりで準備して欲しい。(例え、21人のメンバーに入っていなくても)ほんとに当事者としてワールドカップへの準備をして欲しいなっていうような声を掛けます」
チームはびわこ大戦の後半、「(ハーフタイムにベンチで)喋って。こういうところを改善しようと。最初の試合(関学戦)に出た子たちも『こういう改善した方がいいよ』ってしっかり言ってくれたんで、それをしっかり聞いてからやったと思います」(マギー)。我慢の時間帯もあったが、ゲーム主将のMF川本大善(柏U-18)が声でチームを引き締め続け、3バックが相手の速攻に素早く対応して守るなど1点差を維持。「ワールドカップの上位チームの習慣」(廣山監督)で、チームが一つのラインとして求める「2-1」でこの試合も勝利した。
試合後のPK戦は4-5で終了。関学戦に続き、敗れる結果となった。このPK戦やゲーム体力、ゲームから消える時間帯のあった選手もいたことは課題となったが、取り組んできた攻守を表現し、大学生相手に耐えて勝ち切るゲームもして合宿を終了。参加した26選手はU-17ワールドカップに自分が出るつもりで準備を続ける。
マギーは「チーム(琉球U-18)に一回帰って、そこからこの強度とこのスピードをチームでもできるように頑張って、ワールドカップへ準備するようにします。(U-17ワールドカップに出場する)その立場、自分で掴みたいって思います」。開催中のU-20ワールドカップで好発進しているU-20日本代表に、U-17日本代表も続く。






(取材・文 吉田太郎)
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「FIFA U-17ワールドカップ カタール2025」(11月)へ向けて準備中のU-17日本代表候補は大阪合宿最終日の1日、練習試合(45分ハーフ)で大学生2チームと対戦した。関西学院大との第1試合に続き、びわこ成蹊スポーツ大との第2試合も2-1で勝利。「課題と成果のある」2試合で合宿を打ち上げた。
U-17日本代表の廣山望監督は試合後、「いい締めになるようなゲームだったからこその課題と成果はあるゲームだったので。海外遠征に行かない中でやったキャンプとしては、凄く実りのあるトレーニングキャンプになりました。派遣してくれたチームと、あと試合をやってくれた大学のチームに本当に感謝したいです」と語った。
びわこ大戦は関学戦からメンバーを総入れ替え。関学戦に比べるとボールを保持する時間は多かった。だが、指揮官が「ポジションがバラバラだった」と指摘した前半は自分たちでバタバタしてしまう。
DF針生涼太(清水ユース)やFW北原槙(FC東京)、FW今井宏亮(東京Vユース)がクロスへ持ち込むものの、相手の守りをこじ開けることができない。それでも前半30分、北原がMF加藤海輝(横浜FMユース)の柔らかい浮き球パスに反応。J1で7試合出場の16歳はGKをかわして右足で先制点をもたらした。
GK佐藤陸斗(山形ユース)のファインセーブもあり、無失点で前半を終えたものの、相手を突き放すことができなかった。迎えた後半、トレーニングしてきたサイドからの崩しが出た一方、ミスからピンチも迎えてしまう。11分にはびわこ大FW森田翼(3年=新潟U-18)に抜け出され、同点ゴールを献上。びわこ大は関西学生リーグ2部首位のAチームの選手たちではなかったものの、自力のある選手たちが多く、簡単には主導権を与えてくれない。だが、失点直後に今回の大阪合宿でインパクトを残したFWが勝ち越し点を奪った。
U-17日本代表候補は後半、前へ出てくる回数の増えたDF竹野楓太(神村学園高)が良い形での守備から一気に右オープンスペースへスプリント。そして、ゴールエリア手前へラストパスを送る。これをFWマギージェラニー蓮(琉球U-18)が右足ダイレクトで決め、2-1とした。
マギーは「あのシーンはもう練習からずっと(竹野)楓太と喋りながら、『ニア走ってくれ』って言われて、『(自分のところに)出してくれ』っとも言っていたので、喋ったり、練習してきたことがちょうど試合で出せたと思います」と微笑む。
186cm、86kgで強さとスピードを兼ね備えた大型FWは、今回の大阪合宿が年代別日本代表候補初招集だった。迫力十分の攻守に加え、的確なコーチングの声や要求も。そして、出場した2試合連続でゴールを決め、「(インパクトを)残せたと思います。自分のプレー、ゴール決めたり、裏抜けたり、ポストプレーとか、スピード全部出せたと思います」と胸を張った。
マギーはこの後、決定的なヘッドを放つも枠外。抜群のスピードで抜け出しながら決め切れなかったシーンもあった。1対1や決定力、そして、「やっぱり(コーチの大畑)開さんから言われたんですけど、ニア走る場所はもっと入れないといけないなと思っています」と課題も口にする。
廣山監督は「(コアメンバーに)外から追加した選手がこれぐらいやれるっていうことはある意味、このグループ(U-17世代)の強さでもある」という。そして、今回招集した25人と追加招集したDF倉橋幸暉(鹿島ユース)、チーム事情や怪我で不参加となった数人を含めたグループを強く信頼する。
「ある意味、誰を呼んでも戦えるような印象を持っています。『このキャンプはこのグループでワールドカップの準備をしたい』っていうところは伝えてあるんで、もちろんサッカー選手だから(最終21人の)メンバー入りする、スタメンで出るの競争はあるけれど、自信持ってワールドカップに臨むメンバー、スカットの中には入っていると思って、そのつもりで準備して欲しい。(例え、21人のメンバーに入っていなくても)ほんとに当事者としてワールドカップへの準備をして欲しいなっていうような声を掛けます」
チームはびわこ大戦の後半、「(ハーフタイムにベンチで)喋って。こういうところを改善しようと。最初の試合(関学戦)に出た子たちも『こういう改善した方がいいよ』ってしっかり言ってくれたんで、それをしっかり聞いてからやったと思います」(マギー)。我慢の時間帯もあったが、ゲーム主将のMF川本大善(柏U-18)が声でチームを引き締め続け、3バックが相手の速攻に素早く対応して守るなど1点差を維持。「ワールドカップの上位チームの習慣」(廣山監督)で、チームが一つのラインとして求める「2-1」でこの試合も勝利した。
試合後のPK戦は4-5で終了。関学戦に続き、敗れる結果となった。このPK戦やゲーム体力、ゲームから消える時間帯のあった選手もいたことは課題となったが、取り組んできた攻守を表現し、大学生相手に耐えて勝ち切るゲームもして合宿を終了。参加した26選手はU-17ワールドカップに自分が出るつもりで準備を続ける。
マギーは「チーム(琉球U-18)に一回帰って、そこからこの強度とこのスピードをチームでもできるように頑張って、ワールドカップへ準備するようにします。(U-17ワールドカップに出場する)その立場、自分で掴みたいって思います」。開催中のU-20ワールドカップで好発進しているU-20日本代表に、U-17日本代表も続く。


前半30分、U-17日本代表候補FW北原槙(FC東京)が右足で先制ゴール


後半13分、U-17日本代表候補FWマギージェラニー蓮(琉球U-18)が右足で勝ち越しゴール


アシストのDF竹野楓太(神村学園高)と喜ぶ
(取材・文 吉田太郎)
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