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「まずは無失点が大事」森保Jで急台頭続くDF鈴木淳之介、幅広い起用で纏う守備者の風格

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DF鈴木淳之介(コペンハーゲン)

 日本代表デビューから半年足らずの間に、着実に、そして急速に階段を上っている。DF鈴木淳之介(コペンハーゲン)がキリンチャレンジカップ・ガーナ戦から一夜明けた15日、報道陣の取材に対応。A代表4試合の経験に「だいぶ慣れました」と手応えを口にしつつ、複数ポジションでの起用に「いろんな自分の可能性を考えながらやっていきたい」と意気込んだ。

 帝京大可児高からプロ入り4年目の鈴木は湘南時代の今年6月、北中米W杯最終予選インドネシア戦でA代表デビュー。昨季途中にコンバートされたCBの一角で攻守にハイパフォーマンスを見せると、欧州移籍後の負傷明けで臨んだ10月シリーズはパラグアイ戦(△2-2)、ブラジル戦(◯3-2)にフル出場し、相手のレベルが上がっても適応できる姿を見せた。

 そして11月シリーズもガーナ戦で先発のチャンスを掴むと、後半30分からは左ウイングバックでもプレー。所属先のコペンハーゲンではキャリア初挑戦の右SB起用が続いているなか、未経験だったウイングバックでも起用され、落ち着いた対人対応とボランチ出身の技術を活かしたラストパスでチャンスメイクも担うなど、複数ポジションでの可能性を感じさせていた。

 鈴木によると、森保一監督からはウイングバック起用について「試合前に一緒になった時に少し話したくらい」だったといい、「まさか入るとは思っていなかった」そうだが、スクランブル起用も含めたテストであることは想像に難くない。

 鈴木にとっても「チームでサイドバックをやっているのでそこまで景色は変わらない。両方やれるのに越したことはないので、いろんな自分の可能性を考えながらやりたい」と感触は良かった様子。左ウイングバックは今回、MF中村敬斗のみが本職で招集され、MF三笘薫が負傷離脱中というなか、頼もしいオプション起用となった。

 もともと攻撃面に強みを持つ選手とあり、ウイングバックとしての攻撃能力に懸念はない。またコペンハーゲンではデンマークのリーグ戦に加え、UEFAチャンピオンズリーグでドルトムントやトッテナムといった強豪との戦いも経験しているなか、相手の強烈なアタッカー陣に対峙する“守備者”としてのメンタリティも身につけつつある。

 ドルトムント戦では欧州移籍後初アシストを記録し、リーグ前々節では湘南時代に奪えなかった初ゴールも披露していたが、あくまでも「その辺はプラスアルファの部分」と言い切る鈴木。「取れるのは取れるほうがいいけど、まずはディフェンスとして無失点で終わるのが大事」と現在のテーマを掲げている。

 湘南時代はCBでプレーする際にも「ゴールやアシストを狙っていきたい」という志向をたびたび口にしていたが、いまは欧州基準に適応すべく、守備面の強化に集中している様子だ。「得点が取れるのは嬉しいし、なかなか遠かったなとは思うけど、ディフェンスの選手なのでいまはそっちのほうにフォーカスしてやっている」。まずは欧州トップ基準における自身の課題に向き合いながら、選手としてのスケールアップを遂げていく構えだ。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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