“ロス世代”副主将に抜擢された梅木怜(今治)…自身の驚きと裏腹に指揮官が寄せる期待、左SBでの成長、友のJ1移籍で決意した26年の飛躍
DF
主戦場の右ではなく、左サイドでのプレーが続く。“ロス五輪世代”のU-21日本代表DF梅木怜(今治)はAFC U23アジアカップのグループリーグ初戦・シリア戦(○5-0)で左SBとして先発出場。「左もできることは自分の良さではある。だけど、ステップとかは右と感覚が違うので、そこは練習からしっかりやって、両方パーフェクトにできる選手になれれば」と、さらなる成長を目指している。
これまで“ロス五輪世代”の右SB一番手としてプレーをしてきた。昨秋にはU-20日本代表としてU-20ワールドカップも経験。それでもアジアの舞台に慢心はない。「(U-20)W杯と違ってアジアはボールが持てる部分は多くある。だけど、2歳上というのもあって、ボールに来るスピードは速く感じる。余裕があるとはあんまり思っていない」。初戦・シリア戦では左SBで起用され、後半32分まで走り続けた。
大会ファーストゴールは、MF佐藤龍之介のアシストからMF大関友翔が決めた。その起点を作ったのは梅木だ。「自分が思ったようないいパスが出せた」(梅木)。左サイド際にFW横山夢樹が張り付き、相手の右SBを引き付ける。梅木が左サイド内側に空いたスペースへスルーパス。反応した佐藤が大関につなぎ、ゴールが生まれた。
左サイドからの打開はチームの狙い通りだった。特に、帝京高から今治でも共にプレーをしてきた横山とのホットラインには梅木も胸を張る。「話せばすぐにわかってくれる。そこはやりやすさはあった」。そう語る梅木が意識したことは、横山の突破力を生かすこと。「自分が仕掛けたりするのではなく、夢樹が仕掛けやすいように、1対1の状況を作れるようにと思いながらポジショニングを取った」。やりやすいプレー環境を把握しているからこそ、互いを生かす効果的なコンビネーションができていた。
日の丸をけん引する立場として、新たな覚悟が芽生えつつある。今大会の準備として参加した昨年末のIBARAKI Next Generation Cup2025で、梅木は15分のみ出場。その際、腕にキャプテンマークを巻いた。その場限りのことかと思いきや、改めて今大会では副キャプテンとしてチームを率いる立場を担うことになった。
「ミーティングのなかで、まず(市原)吏音がキャプテンに。その後(副キャプテン3人のうち)一番最後に自分が呼ばれた。みんなは驚いていた」。もっとも、一番驚いていたのは梅木自身のようだ。
「そういうことはやったことがないので(笑)。イメージはあんまりつかない。だけどしっかりキャプテンのことをサポートして、自分は前に立つキャラではないけど、プレーや声でチームをサポートして、キャプテンを後ろから支えられるようにしていきたい」
今大会のキャプテンは市原吏音、そして副キャプテンは佐藤、大関、そして梅木。梅木以外の3人はU-20日本代表でもチームをけん引する立場に就いたことがあった。ある意味、梅木は抜擢という形だが、大岩剛監督に問うと「本当?そうかな……」と問われたことを驚きつつ、当然の選出であることを強調する。
「僕自身は彼に期待している。U-20のところは多少の情報は得ているけど、このチームはこのチームというスタンス。オフ・ザ・ピッチも含めて、彼には期待しているところがある」(大岩監督)
2026年は飛躍の年にするつもりだ。梅木は昨年末に入ったニュースとして、高校時代から共にしてきた横山のセレッソ大阪移籍を挙げる。
「もう本当に大刺激、大刺激ですね。高校からずっと一緒にやってきた仲間なので。先に夢樹がJ1に行ったけど、自分もがんばらないとと改めて感じた。ポジションは違うけど、しっかり自分も追い越せるようにやっていけたら。それが今年の目標でもある」
毎昼、毎夜ずっと一緒だった存在との別れ。横山も以前、「怜もステップアップしていくと確信している。それも時間の問題だと思う」と語り、「この先A代表まで一緒にプレーできたら」と思いを口にしていた。それは、梅木も同じ考えだ。「お互い違う道でもがんばって、自チームで活躍して、代表でしっかり会えるようにしていきたい」と決意を新たにしていた。
(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2026特集
これまで“ロス五輪世代”の右SB一番手としてプレーをしてきた。昨秋にはU-20日本代表としてU-20ワールドカップも経験。それでもアジアの舞台に慢心はない。「(U-20)W杯と違ってアジアはボールが持てる部分は多くある。だけど、2歳上というのもあって、ボールに来るスピードは速く感じる。余裕があるとはあんまり思っていない」。初戦・シリア戦では左SBで起用され、後半32分まで走り続けた。
大会ファーストゴールは、MF佐藤龍之介のアシストからMF大関友翔が決めた。その起点を作ったのは梅木だ。「自分が思ったようないいパスが出せた」(梅木)。左サイド際にFW横山夢樹が張り付き、相手の右SBを引き付ける。梅木が左サイド内側に空いたスペースへスルーパス。反応した佐藤が大関につなぎ、ゴールが生まれた。
左サイドからの打開はチームの狙い通りだった。特に、帝京高から今治でも共にプレーをしてきた横山とのホットラインには梅木も胸を張る。「話せばすぐにわかってくれる。そこはやりやすさはあった」。そう語る梅木が意識したことは、横山の突破力を生かすこと。「自分が仕掛けたりするのではなく、夢樹が仕掛けやすいように、1対1の状況を作れるようにと思いながらポジショニングを取った」。やりやすいプレー環境を把握しているからこそ、互いを生かす効果的なコンビネーションができていた。
日の丸をけん引する立場として、新たな覚悟が芽生えつつある。今大会の準備として参加した昨年末のIBARAKI Next Generation Cup2025で、梅木は15分のみ出場。その際、腕にキャプテンマークを巻いた。その場限りのことかと思いきや、改めて今大会では副キャプテンとしてチームを率いる立場を担うことになった。
「ミーティングのなかで、まず(市原)吏音がキャプテンに。その後(副キャプテン3人のうち)一番最後に自分が呼ばれた。みんなは驚いていた」。もっとも、一番驚いていたのは梅木自身のようだ。
「そういうことはやったことがないので(笑)。イメージはあんまりつかない。だけどしっかりキャプテンのことをサポートして、自分は前に立つキャラではないけど、プレーや声でチームをサポートして、キャプテンを後ろから支えられるようにしていきたい」
今大会のキャプテンは市原吏音、そして副キャプテンは佐藤、大関、そして梅木。梅木以外の3人はU-20日本代表でもチームをけん引する立場に就いたことがあった。ある意味、梅木は抜擢という形だが、大岩剛監督に問うと「本当?そうかな……」と問われたことを驚きつつ、当然の選出であることを強調する。
「僕自身は彼に期待している。U-20のところは多少の情報は得ているけど、このチームはこのチームというスタンス。オフ・ザ・ピッチも含めて、彼には期待しているところがある」(大岩監督)
2026年は飛躍の年にするつもりだ。梅木は昨年末に入ったニュースとして、高校時代から共にしてきた横山のセレッソ大阪移籍を挙げる。
「もう本当に大刺激、大刺激ですね。高校からずっと一緒にやってきた仲間なので。先に夢樹がJ1に行ったけど、自分もがんばらないとと改めて感じた。ポジションは違うけど、しっかり自分も追い越せるようにやっていけたら。それが今年の目標でもある」
毎昼、毎夜ずっと一緒だった存在との別れ。横山も以前、「怜もステップアップしていくと確信している。それも時間の問題だと思う」と語り、「この先A代表まで一緒にプレーできたら」と思いを口にしていた。それは、梅木も同じ考えだ。「お互い違う道でもがんばって、自チームで活躍して、代表でしっかり会えるようにしていきたい」と決意を新たにしていた。
(取材・文 石川祐介)
●AFC U23アジアカップ2026特集


