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U-21日本代表FW久米遥太(早稲田大)は選手権初出場から2年で代表入り「もっとできたという思いが強かった」開幕戦敗退後に芽生えた新たな意欲

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FW久米遥太

 後輩の雄姿を見届け、サウジアラビアに渡った。“ロス五輪世代”U-21日本代表のFW久米遥太(早稲田大2年)は昨年末の全国高校サッカー選手権・開幕戦で母校の早稲田実高の戦いを観戦。「全国初ゴールを見ることができて、すごいなと思った。すごく楽しかった」と振り返った。

「いい思い出というか、いい経験だった」。久米は自身の思い出と重ねた。2年前の第102回選手権で、早稲田実の初出場メンバーとして国立競技場の開幕戦・広島国際学院高戦を戦った。「すごく結束力のあったいいチームだった」。初の舞台を噛みしめながら戦ったが、前半28分、後半12分と失点。早稲田実に初得点をもたらすことができず、0-2で早々に大会を去った。

初出場の早稲田実高メンバーとして国立競技場に立った

果敢な突破を見せたが、無念の初戦敗退

 選手権初出場の快挙と、早すぎる敗退。大舞台の刺激を受けながら、意欲は燃え尽きることはなかったという。

「振り返ると、もっとやれたなとも思う。それは誰しも言えることだと思う。でも、あのときは出せる全部を出した」。悔しさよりも、サッカーへの新たな気持ちが芽生えた瞬間でもあった。

「勝っていたらどうなっていたかわからないけど、でもどこかで悔しい思いはする。負けた悔しさもあった。だけど、もっとできたという思いのほうが強かった。だからすぐ次の大学でやりたい、次のステージでがんばりたいという風に変わった」

 選手権はテレビだけでなく、実際に観戦にも行っていた憧れの舞台。中学1年生のとき、18年度の第97回大会決勝・青森山田高と流通経済大柏高の試合を目の当たりにした。「三國(ケネディエブス/現・名古屋)選手と関川(郁万/現・鹿島)選手のときの決勝は実際に観に行ってすごく面白かった。いつかは(選手権のピッチに)立ちたいと思った。それを覚えています」。自らもその舞台に立つことを叶え、新たなステージに足を踏み入れた。

 進学した早稲田大では早くも頭角を現し、2025シーズンは関東大学2部リーグで22試合7ゴール4アシストを記録。1部昇格の原動力となった。その活躍が認められ、昨年末から始めて日の丸を背負うことになった。U23アジア杯の準備として参加した昨年末のIBARAKI Next Generation Cup2025の2試合から、U23アジア杯でも2試合連続で先発入り。一番代表経験が少ないからこそ、実戦のなかで連係を高めている。

「ほぼ全員が初めてやるメンバーのなかで、まだまだだとは思うけど、徐々に自分がどういう選手かちょっとずつ伝わってきた。自分も、周りの選手がどういう選手か、どういうプレーが得意か徐々にわかってはきている。でも、もっともっと合わせないといけない。まだまだ全然合っていないと思う。試合は続くんで、試合をやりながらになるけど、もっと話したり映像で自分のプレーを見ながら、合わせていきたい」

 早大でもドイツ遠征を行っていたこともあるが、国際大会での実戦は初。「日本人と比べて、いい部分も悪い部分もすごくある」。不慣れな戦いを経て、自らの眼でアジアの相手を捉えようとしている。「フィジカル面では足が伸びてくるところとか、激しさはかなりあるけど、逆に一発で飛び込んでくる。あとは集中力や規律的なところは乱れていたりするので、そこを突くと戦いやすい」。急速に得る経験値を、自らの糧にしていた。

 日本はすでにグループリーグ突破が確定。13日の最終節を終えると、16日から準々決勝を迎える。「ここからどれくらいレベルが上がるかはわからないけど、やるべきことをやって最終的にスコアにつながればいい」。自身の出番が来たそのときに、さらなる活躍を見せていく。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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