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アジア杯を戦う”最年少世代”18歳SB森壮一朗(名古屋)、U-20W杯で味わった“みんなと違う悔しさ”「だからこそスタメンを取るためにやってきた」

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DF森壮一朗

 グループリーグは2試合に出場し、連勝に貢献してきた。“ロス五輪世代”U-21日本代表は16日のAFC U23アジアカップ準々決勝でU-23ヨルダン代表と対戦。DF森壮一朗(名古屋)は「まず先制点を取るというところで、勝利を目指してやっていきたい。個人としてはまだまだ結果に飢えているので、そこを求めてやっていきたい」と意気込んでいる。

 2005年の早生まれ世代から07年生まれの4学年にまたがるチームで、最年少07年組の18歳だ。所属する名古屋グランパスでは2025年3月にプロ契約を締結した。U-18所属時のプロ契約は杉森考起、菅原由勢、貴田遼河に次ぐ4人目。4月のルヴァンカップでデビューを飾ると、その後は試合から遠ざかるも、夏以降に少しずつJ1リーグでも定着した。

 代表活動でも各世代別代表に選ばれてきたが、クラブでの活躍を経て、昨秋にチリで行われたU-20ワールドカップメンバーに飛び級で抜擢。そのままロサンゼルスオリンピックを目指す大岩剛監督体制への選出も続いている。

 クラブでは右WBで戦うが、代表では右SBとして戦う。U23アジア杯ではグループリーグ第1節、第2節と先発出場。果敢に攻撃を仕掛ける積極性で右サイドからチャンスを作ってきた。チームはグループリーグ3試合で10得点、無失点と快進撃を続ける。一方で、森は手応えを覚えながらも数字を残せていないことに悔しさものぞかせた。

「前の試合(第3節・カタール戦)でカイト(小泉佳絃)がクロスからアシストしていた。自分は長い分数で出場させてもらっていながら、まだ結果が出ていない。もっと結果を求めてやっていく必要がある。10得点も入っているからこそ、何かしら絡みたいという気持ちはある。そこは突き詰めていきたい」

 世代別代表ではU-20W杯も含めて国際経験は豊富だ。しかし、意外にもアジアの舞台は初となる。世界の舞台との微妙な違いも感じている。

「U-20W杯ともまた違う緊張感はある。自分としてはアジアカップのほうが戦いづらいと思うところもある。日本をリスペクトしてよく引いてくる相手が多い中で、そこでどう崩すか。自分はスペースがあったらあっただけ生きるタイプ。そういった意味で(引く相手の崩し方は)自分の課題でもある。1点目が入らないと焦ることもあるし、そこまでの時間はアジア独特のやりにくさがある」

 それでも、試行錯誤を繰り返すこの時間を楽しんでもいる。U-20W杯4試合では2試合の出場のみだった。初戦で後半42分から出場すると、2連勝ですでにグループリーグ突破が決まった後の第3節でフル出場。決勝トーナメント初戦・フランス戦はベンチで敗退を見届けた。

「みんなは負けて悔しかったと思うけど、自分は出ていなくて、その試合に絡めなかった悔しさが大きかった。だからこそ、このアジア杯ではスタメンを取るためにやってきた」。25年はクラブでも代表でもその感情を味わった一年でもある。

「サッカー選手は試合に出てなんぼ。プロ生活が始まって一年で、より感じることではあった。そういう意味ではチリの大会は本当に悔しかった。試合に出たいと、そこに飢えていた。帰ってからも目の色を変えてがんばろうと思えた。そういういいきっかけにはなった」

 最年少世代ながら、飄々とチームに溶け込むタイプだ。U-20W杯の第3節・ニュージーランド戦(○3-0)では、ゴールを決めた味方よりも早く膝スライディングでゴールパフォーマンス。「なんで点決めてないおまえが」と仲間に突っ込まれたことも明かしつつ、「ゴールが決まるとやっぱり楽しいし、自然とやっちゃってる」と笑う。「自分が決めなくても、仲間が決めて勝てばそれが一番。なんか喜んでますね(笑)」。代表戦に出る思いを噛みしめながら、いまはU23アジア杯の頂点を見据える。

ゴールパフォーマンスをする森壮一朗(※決めたのは平賀大空/右)

 負けたら終わりの決勝トーナメント、準々決勝・ヨルダン戦へ。森は「先制点をどっちが取るかが本当に大事になってくる」と気を引き締める。「試合の入りは本当に引き締めながらやっていきたい。1点目を取った後の2点目の重要性も、みんなが感じているところ」。自身の持ち味である攻撃力を発揮させ、さらなる快進撃を後押しするつもりだ。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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