[Balcom BMW CUP]「勝負の年の始まり」をプレー、熱量で体現。U-17日本代表が広島ユースを4-0で下し、全勝V
[2.23 Balcom BMW CUP 広島ユース 0-4 U-17日本代表 広島一球]
U-17日本代表がU17アジアカップへ弾みの全勝V――。「HiFA 平和祈念 2025 Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー」は23日、最終節を行い、すでに5連覇を決めているU-17日本代表はサンフレッチェ広島ユースと対戦。4-0で快勝し、3戦全勝で大会を終えた。なお、大会MVPには、U-17代表のDFエゼモクェ・チメヅェ海(C大阪U-18)が選出されている。
U-17代表は今回の広島合宿が2026年初の活動だった。連戦でトレーニングの強度も制限される中、課題を改善しながらU17アジアカップ(5月)へ向けたチーム作り。U-17タジキスタン代表との初戦(20日)を1-0、広島県高校選抜U-17との第2戦(22日)を3-0、そして広島ユースにも快勝し、“仮想U17アジアカップ”の大会で弾みをつけた。
小野信義監督は「3試合目が一番良いゲームをできたかなと、自分たち(スタッフ)も選手たちも多分感じるようなゲームでした。今(試合直後)、選手たちには伝えたんですけど、先発で出た選手だけじゃなくて途中から入った選手も、何か残そうとか、ゲームの集中力がより高まるだとか、ほんとに2026年がこの子たちの世界に向けての初めての挑戦っていうものが感じられるような、最後の試合や活動になったんじゃないのかなと自分自身は感じています」と評価していた。
U-17代表は過去2試合と同じく3-4-2-1システムで、先発GKが木田蓮人(鹿島ノルテジュニアユース)、DFは右からゲーム主将の元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島)、熊田佳斗(大宮)、竹内悠三(名古屋U-15)の3バック。中盤は岩土そら(鹿島ユース)と和田武士(浦和)のダブルボランチ、右WB木村風斗(川崎F U-18)、左WBがエゼモクェ、インサイドハーフが北原槙(FC東京)と里見汰福(神戸U-18)、そして1トップを齋藤翔(横浜FCユース)が務めた。先発は7人が高校1年生で元砂と齋藤が高校2年生の早生まれ。中学3年生の木田と竹内も先発した。


一方の広島ユースはここまで2引き分けで2位以下が決まっていたが、打倒U-17代表へ気合十分。先発GKは林和広(中3)、DFは右から森井莉人(2年)、小柳柊(2年)、後藤碧(中3)の3バック、中盤は野口蓮斗主将(2年)と河上颯希(2年)がダブルボランチを組み、右WB浅沼凌弥(2年)、左WB正法地有(1年)、そして前線に信重亮二朗(2年)、牧野太河(2年)、佐藤壯知(1年)が構えた。


序盤は拮抗した展開。その中でU-17代表は7分、左の竹内が縦パスを差し込むと、北原がターンから前進し、スルーパスを狙う。16分には左中間の和田が対角のロングパスを右サイドへ通し、木村がコントロールからラストパス。ドリブル、サイドチェンジも見せる和田、左足の展開力を発揮する岩土を軸に里見、北原らチーム全体がボールに係わりながら相手に揺さぶりをかける。


守備ではエゼモクェが相手WB浅沼の鋭い仕掛けに対して身体を投げ出してタックル。14分には右CKのクリアが小さくなったところを信重に左足で狙われたが、何とかブロックした。


広島ユースは、17分にも相手DFのパスがズレたところを正法地がダイレクトで右足を振った。野口と河上が攻撃をコントロールし、中学生DF後藤も左足の精度を発揮。また、小柳や森井を中心に集中した守りを見せていた。


25分、U-17代表はエゼモクェが左サイドで相手と入れ替わり、ラストパスを齋藤が左足シュート。直後にも左中間の和田が相手のプレスを剥がして前進し、スルーパスを通す。エゼモクェのラストパスは相手に阻まれたものの、30分に鮮やかなパスワークから先制点を挙げた。


縦パスのセカンドボールを北原がスライディングで和田へ繋ぐと、DFラインの竹内、熊田を経由して右の元砂が斜めのパスを差し込む。齋藤の落としを岩土と北原が繋ぎ、右中間の齋藤が縦へのスルーパス。木村のラストパスに里見が走り込むと、その前でカットしようとした広島ユースDFのクリアがゴールネットに吸い込まれた。






広島ユースも反撃。33分には信重のパスで牧野が左へ抜け出し、右足シュート。だが、U-17代表は熊田が足に当ててCKとし、その後も相手のセットプレーやビルドアップからの縦パス、ドリブルを封じ、押し返していた。
すると40分に再び鮮やかなゴールを決めた。岩土のパスカットから里見、元砂と繋ぎ、熊田が相手のプレスを剥がしてから縦パスを差し込む。これを齋藤が落とすと、里見が大きく空いた左サイドへピンポイントのロングパスを通す。そして、フリーのエゼモクェが左足でクロス。最後はファー寄りの齋藤が胸トラップから浮き球のコントロールでDFをかわし、右足シュートを右隅に決めた。




この日が17回目の誕生日だった齋藤の今大会2得点目のゴールによって2-0となった。U-17代表は、後半開始から齋藤と熊田に代えてDF橋本凜来(FC東京U-18/1年)とFW立野京弥(昌平高/1年)を投入。橋本が右DFに入り、元砂が3バックの中央へ移った。広島ユースも正法地と牧野をMF原湊士(2年)とMF野口魁斗(1年)へスイッチ。U-17代表は広島ユースにくさびのパスやハイサイドへのパスを狙われたが、中央で君臨する元砂が弾き返し、交代出場のDF橋本、中学生の竹内も粘り強い対応を見せる。また、相手FW佐藤の飛び出しや原のドリブル突破からゴール前のシーンを作られたが、GK木田や元砂が処理して決定打を打たせない。


逆に和田のダイレクトのスルーパスから北原が決定的な右足シュート。これは広島ユースの中学生GK林に阻まれたが、その後も木村の右クロスから北原がヘディングシュートを放ち、北原の折り返しから立野がゴールに迫るなど追加点を目指した。
16分、U-17代表は岩土と里見をMF藤本祥輝(G大阪ユース/1年)とMF星宗介(尚志高/2年)へ交代。和田を1列前に上げる。さらに20分にはエゼモクェと和田を左WB今村涼弥(横浜FMユース/1年)、MF舘美駿(修徳高/2年)と入れ替えた。広島ユースも20分に浅沼、河上、信重をMF杉谷優(1年)、MF末岡祐陽(中3)、FW高橋快(1年)へ交代。3連戦の広島ユース、4日間で3試合目のU-17代表も体力的に難しい中、U-17代表は終盤に掛け、交代出場組を中心にまたギアを上げた。


27分、木村と舘美のコンビネーションで右サイドを攻略して追加点のチャンス。また、藤本、星が出足良く相手の攻撃に制限をかけ、左の今村もドリブル突破にチャレンジした。28分には星が相手の縦パスをインターセプト。すると、左中間でボールを持った立野が縦への仕掛けから豪快な左足シュートを決めた。




U-17代表は31分にGK木田とGK大下幸誠(鹿島ユース/1年)を入れ替え、怪我の大事を取ったDF川井浬(金沢U-18/1年)、DF倉橋幸暉(鹿島ユース/1年)を除く全選手が出場。一方、小栁とDF西翔生(1年)を入れ替えた広島ユースは、人数をかけた攻撃によって地元観衆の前で1点をもぎ取ろうとする。だが、U-17代表は相手が攻め切る前にボールを奪い取り、攻撃に移った。そして、40+1分、自陣で相手のミスから立野がボールを奪い、右横の舘美に預ける。そして、舘美が浅いDF裏へスルーパス。北原が動き直しから右中間を完全に抜け出すと、最後はGKとの1対1を右足シュートで制し、4-0で勝利した。




U-17代表の小野監督はすでに所属クラブとプロ契約を結び、上の世代の代表チームも経験している元砂と和田、北原、熊田に対し、他の選手たちが「追いついて追い越していく、みたいな感じはある」と説明。プロの選手たちも一緒にチームを良くしようとする一体感や、コーチ陣からの指示だけを体現するのではなく、自発的に応用していくような姿勢も感じたという。
ただし、課題もあった。昨年のU-17ワールドカップにコーチとして帯同した小野監督は、世界で勝負するためにはゴール前で決め切る、守り切る部分が必要と再確認。今回の広島合宿では練習試合を含めて4試合無失点だったが、決め切る部分については不足していた。
指揮官は選手たちに向けて、「ここは発揮する場だから、質は自クラブで高めてこないとダメなんじゃないか」とメッセージ。そして、「この代表で評価されてオッケーじゃなくて、1個上だったり、2個上(の世代の代表チーム)にどうやって食い込んでくかっていうための毎日を過ごして欲しいなと思います」と期待した。
まだまだ、突き詰めていかなければならないことはあるが、小野監督やコーチ陣が「2026年、勝負の年の始まりだなっていうのは、彼らからも凄く感じた」ことも確か。世界一を目指す世代は、まず5月のU17アジアカップでU-17ワールドカップ出場権獲得とアジア制覇に挑戦する。北原は「(U-17ワールドカップ経験者の和田)武士も言っていましたけど、A代表みたいに、ほんとに圧倒したアジアの戦いをして、ワールドカップに向かいたいです」と意欲。今回の招集メンバーをはじめ2009年以降生まれ世代の才能たちが、自チームで日常の基準を上げて、U17アジアカップを迎える。




(取材・文 吉田太郎)
U-17日本代表がU17アジアカップへ弾みの全勝V――。「HiFA 平和祈念 2025 Balcom BMW CUP 広島国際ユースサッカー」は23日、最終節を行い、すでに5連覇を決めているU-17日本代表はサンフレッチェ広島ユースと対戦。4-0で快勝し、3戦全勝で大会を終えた。なお、大会MVPには、U-17代表のDFエゼモクェ・チメヅェ海(C大阪U-18)が選出されている。
U-17代表は今回の広島合宿が2026年初の活動だった。連戦でトレーニングの強度も制限される中、課題を改善しながらU17アジアカップ(5月)へ向けたチーム作り。U-17タジキスタン代表との初戦(20日)を1-0、広島県高校選抜U-17との第2戦(22日)を3-0、そして広島ユースにも快勝し、“仮想U17アジアカップ”の大会で弾みをつけた。
小野信義監督は「3試合目が一番良いゲームをできたかなと、自分たち(スタッフ)も選手たちも多分感じるようなゲームでした。今(試合直後)、選手たちには伝えたんですけど、先発で出た選手だけじゃなくて途中から入った選手も、何か残そうとか、ゲームの集中力がより高まるだとか、ほんとに2026年がこの子たちの世界に向けての初めての挑戦っていうものが感じられるような、最後の試合や活動になったんじゃないのかなと自分自身は感じています」と評価していた。
U-17代表は過去2試合と同じく3-4-2-1システムで、先発GKが木田蓮人(鹿島ノルテジュニアユース)、DFは右からゲーム主将の元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島)、熊田佳斗(大宮)、竹内悠三(名古屋U-15)の3バック。中盤は岩土そら(鹿島ユース)と和田武士(浦和)のダブルボランチ、右WB木村風斗(川崎F U-18)、左WBがエゼモクェ、インサイドハーフが北原槙(FC東京)と里見汰福(神戸U-18)、そして1トップを齋藤翔(横浜FCユース)が務めた。先発は7人が高校1年生で元砂と齋藤が高校2年生の早生まれ。中学3年生の木田と竹内も先発した。


U-17日本代表は第2戦終了時点で優勝決定。全勝Vをかけた一戦
一方の広島ユースはここまで2引き分けで2位以下が決まっていたが、打倒U-17代表へ気合十分。先発GKは林和広(中3)、DFは右から森井莉人(2年)、小柳柊(2年)、後藤碧(中3)の3バック、中盤は野口蓮斗主将(2年)と河上颯希(2年)がダブルボランチを組み、右WB浅沼凌弥(2年)、左WB正法地有(1年)、そして前線に信重亮二朗(2年)、牧野太河(2年)、佐藤壯知(1年)が構えた。


広島ユースは2分で2位以下確定も、U-17代表撃破に挑戦
序盤は拮抗した展開。その中でU-17代表は7分、左の竹内が縦パスを差し込むと、北原がターンから前進し、スルーパスを狙う。16分には左中間の和田が対角のロングパスを右サイドへ通し、木村がコントロールからラストパス。ドリブル、サイドチェンジも見せる和田、左足の展開力を発揮する岩土を軸に里見、北原らチーム全体がボールに係わりながら相手に揺さぶりをかける。


MF岩土そら(鹿島ユース)が左足でボールを左右に動かした
守備ではエゼモクェが相手WB浅沼の鋭い仕掛けに対して身体を投げ出してタックル。14分には右CKのクリアが小さくなったところを信重に左足で狙われたが、何とかブロックした。


大会MVPに選出された左WBエゼモクェ・チメヅェ海(C大阪U-18)は1アシスト
広島ユースは、17分にも相手DFのパスがズレたところを正法地がダイレクトで右足を振った。野口と河上が攻撃をコントロールし、中学生DF後藤も左足の精度を発揮。また、小柳や森井を中心に集中した守りを見せていた。


25分、U-17代表はエゼモクェが左サイドで相手と入れ替わり、ラストパスを齋藤が左足シュート。直後にも左中間の和田が相手のプレスを剥がして前進し、スルーパスを通す。エゼモクェのラストパスは相手に阻まれたものの、30分に鮮やかなパスワークから先制点を挙げた。


U-17代表はMF和田武士(浦和)がスルーパスを通すなど連動した攻撃
縦パスのセカンドボールを北原がスライディングで和田へ繋ぐと、DFラインの竹内、熊田を経由して右の元砂が斜めのパスを差し込む。齋藤の落としを岩土と北原が繋ぎ、右中間の齋藤が縦へのスルーパス。木村のラストパスに里見が走り込むと、その前でカットしようとした広島ユースDFのクリアがゴールネットに吸い込まれた。


前半30分、右WB木村風斗(川崎F U-18)が右サイドを抜け出す


ラストパスがオウンゴールを誘った


U-17代表が先制
広島ユースも反撃。33分には信重のパスで牧野が左へ抜け出し、右足シュート。だが、U-17代表は熊田が足に当ててCKとし、その後も相手のセットプレーやビルドアップからの縦パス、ドリブルを封じ、押し返していた。
すると40分に再び鮮やかなゴールを決めた。岩土のパスカットから里見、元砂と繋ぎ、熊田が相手のプレスを剥がしてから縦パスを差し込む。これを齋藤が落とすと、里見が大きく空いた左サイドへピンポイントのロングパスを通す。そして、フリーのエゼモクェが左足でクロス。最後はファー寄りの齋藤が胸トラップから浮き球のコントロールでDFをかわし、右足シュートを右隅に決めた。


前半40分、U-17代表はFW齋藤翔(横浜FCユース)が右足シュートを決めた


齋藤はバースデーゴール
この日が17回目の誕生日だった齋藤の今大会2得点目のゴールによって2-0となった。U-17代表は、後半開始から齋藤と熊田に代えてDF橋本凜来(FC東京U-18/1年)とFW立野京弥(昌平高/1年)を投入。橋本が右DFに入り、元砂が3バックの中央へ移った。広島ユースも正法地と牧野をMF原湊士(2年)とMF野口魁斗(1年)へスイッチ。U-17代表は広島ユースにくさびのパスやハイサイドへのパスを狙われたが、中央で君臨する元砂が弾き返し、交代出場のDF橋本、中学生の竹内も粘り強い対応を見せる。また、相手FW佐藤の飛び出しや原のドリブル突破からゴール前のシーンを作られたが、GK木田や元砂が処理して決定打を打たせない。


広島ユースはU-17世代の俊足FW佐藤壯知らが反撃
逆に和田のダイレクトのスルーパスから北原が決定的な右足シュート。これは広島ユースの中学生GK林に阻まれたが、その後も木村の右クロスから北原がヘディングシュートを放ち、北原の折り返しから立野がゴールに迫るなど追加点を目指した。
16分、U-17代表は岩土と里見をMF藤本祥輝(G大阪ユース/1年)とMF星宗介(尚志高/2年)へ交代。和田を1列前に上げる。さらに20分にはエゼモクェと和田を左WB今村涼弥(横浜FMユース/1年)、MF舘美駿(修徳高/2年)と入れ替えた。広島ユースも20分に浅沼、河上、信重をMF杉谷優(1年)、MF末岡祐陽(中3)、FW高橋快(1年)へ交代。3連戦の広島ユース、4日間で3試合目のU-17代表も体力的に難しい中、U-17代表は終盤に掛け、交代出場組を中心にまたギアを上げた。


U-17代表のゲーム主将、DF元砂晏翔仁ウデンバ(鹿島)は相手の前に大きく立ちはだかった
27分、木村と舘美のコンビネーションで右サイドを攻略して追加点のチャンス。また、藤本、星が出足良く相手の攻撃に制限をかけ、左の今村もドリブル突破にチャレンジした。28分には星が相手の縦パスをインターセプト。すると、左中間でボールを持った立野が縦への仕掛けから豪快な左足シュートを決めた。


後半28分、U-17代表FW立野京弥(昌平高)が左足で広島ユースゴールを破る


立野は広島県高校選抜U-17戦の2発。チームトップの3ゴール
U-17代表は31分にGK木田とGK大下幸誠(鹿島ユース/1年)を入れ替え、怪我の大事を取ったDF川井浬(金沢U-18/1年)、DF倉橋幸暉(鹿島ユース/1年)を除く全選手が出場。一方、小栁とDF西翔生(1年)を入れ替えた広島ユースは、人数をかけた攻撃によって地元観衆の前で1点をもぎ取ろうとする。だが、U-17代表は相手が攻め切る前にボールを奪い取り、攻撃に移った。そして、40+1分、自陣で相手のミスから立野がボールを奪い、右横の舘美に預ける。そして、舘美が浅いDF裏へスルーパス。北原が動き直しから右中間を完全に抜け出すと、最後はGKとの1対1を右足シュートで制し、4-0で勝利した。


後半40+1分、U-17代表MF北原槙(FC東京)が右足シュートを決めた


今大会初ゴールに北原はガッツポーズ
U-17代表の小野監督はすでに所属クラブとプロ契約を結び、上の世代の代表チームも経験している元砂と和田、北原、熊田に対し、他の選手たちが「追いついて追い越していく、みたいな感じはある」と説明。プロの選手たちも一緒にチームを良くしようとする一体感や、コーチ陣からの指示だけを体現するのではなく、自発的に応用していくような姿勢も感じたという。
ただし、課題もあった。昨年のU-17ワールドカップにコーチとして帯同した小野監督は、世界で勝負するためにはゴール前で決め切る、守り切る部分が必要と再確認。今回の広島合宿では練習試合を含めて4試合無失点だったが、決め切る部分については不足していた。
指揮官は選手たちに向けて、「ここは発揮する場だから、質は自クラブで高めてこないとダメなんじゃないか」とメッセージ。そして、「この代表で評価されてオッケーじゃなくて、1個上だったり、2個上(の世代の代表チーム)にどうやって食い込んでくかっていうための毎日を過ごして欲しいなと思います」と期待した。
まだまだ、突き詰めていかなければならないことはあるが、小野監督やコーチ陣が「2026年、勝負の年の始まりだなっていうのは、彼らからも凄く感じた」ことも確か。世界一を目指す世代は、まず5月のU17アジアカップでU-17ワールドカップ出場権獲得とアジア制覇に挑戦する。北原は「(U-17ワールドカップ経験者の和田)武士も言っていましたけど、A代表みたいに、ほんとに圧倒したアジアの戦いをして、ワールドカップに向かいたいです」と意欲。今回の招集メンバーをはじめ2009年以降生まれ世代の才能たちが、自チームで日常の基準を上げて、U17アジアカップを迎える。


小野信義監督らスタッフが選手たちを讃える


U-17代表は3戦全勝。U17アジアカップへ向けて弾みをつけた
(取材・文 吉田太郎)



