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吉田麻也は先発&10分限定起用へ…森保監督「賛否あると思うが…」功労者への感謝を形に

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 31日のキリンチャレンジカップでアイスランド代表と対戦する日本代表森保一監督が30日、国立競技場で公式会見に出席し、アイスランド戦までの帯同という期間限定で追加招集したDF吉田麻也(LAギャラクシー)について、アイスランド戦で先発起用したうえで、前半10分を目途に途中交代するセレモニーの形を取る考えを明らかにした。

 15日に発表された北中米W杯メンバー26人には選出されなかった吉田だが、アイスランド戦までという異例の形で追加招集された。25日に始まった国内合宿ではランニングを先頭で走るなどピッチ内外でチームを引っ張り、選手たちとのコミュニケーションを深めてきた。合宿初日の練習後には「このチームがW杯で勝つ可能性を1mmでも1%でも上げられるように、何か自分の持っているものを一つでも多くチームに伝えられたらいい」と意気込みを語っていたが、森保監督もこの日、「(吉田)麻也がチームに加わってくれて、チームとしてはすごくプラスなことばかりだった」と感謝する。

「練習の中でクオリティも見せてくれているし、意欲という部分でも、W杯に向けてコンディションを上げていく選手たちの中にギラギラしたものを持って、“本当は自分も選ばれたいんだ”という気持ちで、良い意味での緊張感も持ち込んでくれている。何よりW杯基準の心構えであったり、彼の経験値をもとにしたいろんなコミュニケーションを取ってくれて、経験値の浅い選手も間違いなくW杯を想像でき、良い準備、良いプレーにつながる良い機会になっていると思う」

 W杯を目前に控えたチームへの貢献度は計り知れない。その存在の大きさを強調した森保監督はアイスランド戦での起用について「スタメンで考えている」と明言。そのうえで「前半の10分ぐらいかと思うが、プレーしてもらって、そこから彼を送り出したいと思っている」と、満員の国立競技場で吉田を拍手で送り出したい意向を口にした。

 とはいえ、吉田自身は現役からの引退はもちろん、代表からの引退も口にしていない。「代表を引退する選手に関してこういうセレモニーがあるというのは見たことがある方もいるかもしれないが、彼はどちらも表明していない中で、こういうW杯に向けての大事な壮行試合でセレモニーをやることには賛否あるかなと思う」と葛藤もあった。ただ、第1次森保ジャパン時代、キャプテンとして東京五輪やカタールW杯をともに戦ってきた吉田に対する感謝の深さが今回の決断に至った。

「W杯に向けて勝つ可能性を1%でも上げるために彼には来てもらっているし、プレーしてもらおうと思っている。もう一つの理由として感謝がある。これまでの代表チームで日本のために戦ってくれた選手であり、第1期の私のチームでは東京五輪も含めて一緒にチームを強化していく中、さまざまな意見を交わし、コミュニケーションを取ってきた。彼が選手をまとめてくれて、一つの方向に向かっていけたことに代表チームの監督としての感謝もある」

 アイスランド戦のゲームキャプテンについても質問が出たが、そこはチームキャプテンであるMF遠藤航に託すようだ。「(吉田)麻也にキャプテンマークを巻いてもらって、試合中にキャプテンマークを(遠藤に)渡すことも考えたが、まずはW杯への準備だと思うし、麻也は引退するとは一言も言ってないので、渡すということはしなくてもいいかなと思っている」と説明した。

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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