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日本vsスウェーデン 試合後の森保一監督会見要旨

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日本代表の森保一監督

[6.25 W杯F組第3節 日本 1-1 スウェーデン ダラス]

 日本代表は25日、北中米ワールドカップのグループリーグ第3節でスウェーデン代表と対戦し、1-1で引き分けた。後半11分に流れるような連係からMF堂安律がスルーパスを出し、FW前田大然が先制ゴール。だが、7分後に失点して追いつかれた。30分にはDF長友佑都が5大会連続W杯出場の偉業を達成した。他会場の結果でオランダの1位通過が確定。日本は1勝2分で2位通過を決め、日韓大会以来のグループリーグ無敗突破を果たした。

以下、試合後の森保一監督会見要旨

森保一監督
―3大会連続のグループリーグ突破となった。3バックは毎試合組み合わせが違ったが。
「組み合わせに関しては、その試合のベストということで組み合わせを決めている。この試合の感想だが、選手たちは相手がやろうとする意図をしっかり把握したうえで、相手の強みをしっかり消して、粘り強く戦いながら攻撃につなげるということを前半から戦術的に我慢しながら粘り強く戦ってくれたと思う。その結果、いい守備からいい攻撃ということで先制点を奪えて、そのまま勝ち切れればよかったが、スウェーデンも世界的に強力な攻撃陣を擁している中、1点取られた部分はサッカーの試合では仕方ないかなと思う。最後、押し込まれた中でしっかり耐え切って勝ち点1は確実につかみ取ることを選手たちはチームとしてハードワークして、よく戦ってくれたと思う。2位という結果に関しては、3位の他力で上がるよりも全然いい結果かなと思っている。日本がこれから世界のトップを目指していく中で、常にグループリーグは自力で突破するという部分を今大会も続けることができたのは選手たちがよく頑張っれくれたと思うし、日本サッカーが確実に成長していることを日本のサッカーファミリーと共有できればと思う」

―ブラジルとの対戦が決まったが。長友の起用の狙いは。
「ブラジルとの対戦は日本サッカーの発展のために非常にいい経験となると思っている。相手は強敵だが、我々にも勝つチャンスがあると思うので、そこで次のステージに上がっていけるように、勝つチャンスを見出すということと、チームとしてしっかり準備していきたいと思っている。ブラジルとは去年、日本で親善試合をして我々は勝っているので、さらに相手のモチベーションは高いと思うし、本気のブラジルと戦えることを私自身楽しみにしている。

 長友の起用だが、試合としてはオランダが勝っている状況で、我々もオランダ以上に得点を奪ってスウェーデンに勝ちたいというのはあったが、試合展開でそう簡単に勝たしてもらえない流れかなというところで、まず自分たちの戦い方が崩れないように、かつそこから攻撃につなげていく。一回左からクロスを上げてくれたが、ああいう形で守備から攻撃のチャンスをうかがってもらえればということで起用した。かつ1-1の状況の中で、もちろん勝ちたい、オランダの得点はみんな分かっている中で攻撃だけの意識になってしまって、ゲームを崩すことはあっていけないと思っていたが、さすがベテランの長友がそこでバタバタするなとチーム全体に促してくれていたし、落ち着きながら最低でも勝ち点1を取りながら勝利を目指していくという部分で、ひょっとしたら失点があったかもしれないような展開の中で彼がチームに落ち着きをもたらしてくれた」

―中国・上海のファンが日本のチュニジア戦勝利を祝福していたが、日本の成功はアジア全体の勝利と捉えているか。
「おっしゃるとおりだと思っている。我々は日本代表として日本の誇りを持って世界に挑むということを考えていながらも、アジアの予選を勝ち抜いてきた自分たちなので、日ごろからアジアの中で切磋琢磨している国々の代表として、アジアの代表として戦う意識も持っている。特に第2戦でアジア勢がなかなかいい結果を得られない中、いい戦いをしてアジアの人たちに自信、勇気を持ってもらえるように、アジアの希望となれるようにということは考えている。アジア全体でもっともっと切磋琢磨して、世界の舞台で他の大陸よりレベルが高く戦えているという思いに将来的になれればいいなと思っている」

―これまでのブラジル戦ではアンダードッグと思っていたと思うが、次は互角という感じで対戦することになると思うが。
「互角ということで対戦すると言っていただけることは非常にうれしい。一昔前であれば、ブラジルからすれば日本は楽に勝てる相手だったかもしれないが、去年の親善試合でも起こったように、簡単に勝てる相手ではないと認識してもらえているのは日本サッカーの発展、成長かなと思う。ブラジルは世界トップトップの強さがあるので我々もリスペクトしている。ただ、勝負の場では何が起こるか分からないところで、我々にも勝つチャンスがあるということで、しっかり準備してブラジルに挑みたい。この場でオランダの指導者の皆さんに感謝を申し上げたことがあるが、オランダ、ドイツ、ブラジルは指導者も選手もたくさん日本に来ていただいて、日本サッカーのレベルアップに貢献してくださったので、いい試合をして、願わくば我々が勝って皆さんに喜んでもらえるようにしたい。まずはいい戦いができるように準備したい」

―先制点後、名波コーチと抱き合っていた。1大会7得点はロシア大会を上回る最多得点となったが。
「私の2期目になって、名波コーチは攻撃の戦術を提案してくれて、選手に落とし込んでくれて、徐々にステップアップしていくということを、チームの状態、選手の状態を見ながら、日本代表の攻撃のレベルアップに貢献してくれていた。今日の得点で北中米W杯の得点がロシア大会を上回ったということで、選手の頑張りはもちろんだが、名波コーチやコーチ陣が戦術の落とし込みをしてくれたことでレベルアップした結果の数字かなと思う」

―日本以外でどこのチームがベストだと思うか。日本にはメッシのような選手がいるか。
「難しいですね。先ほどはブラジルの方で、今回はアルゼンチンの方で、どちらもリスペクトしているので、どちらというのは難しいかなと思う。我々にもメッシ選手のような、打ち出の小槌のように得点を決めてくれる選手がいたらうれしいなと思う。目をつむって他の国の記者がいないと思って、アルゼンチンがベストチームだと思っている。前回優勝してタイトルホルダーとして戦っているというところでアルゼンチンだと思う。すみません、ブラジルの方」

―次の試合まで中3日だが、準備のポイントは。
「移動であったり、長期間の戦いをストレスフリーにできるだけするというのはポイントかなと思う。チームも国内の事前キャンプからすれば1か月の活動期間を超えているし、毎回移動しながら、かつ時差もある、気候も違うということで、移動の部分でどれだけストレスをかけずにコンディションを落とさずに過ごせるかというところはチームの中でも共有している。試合が終わってからの円陣でも、今週のチームミーティングの中でも、移動のストレス、移動の前後のコンディション調整を落とさないようにしていくということ。それはW杯の大会前から、かなり長期にわたって我々はいろんな環境づくりをしてきている。他のチームがどういう調整をしているか分からないが、間違いなく他のチームに負けないぐらいの良いコンディションを作れると思っている。次のブラジルは中4日で、我々は中3日。選手たちともしっかりコンディション調整しようと考えている。選手たちも移動でまったくストレスを口にすることなく、非常に良い姿勢で移動を受け入れてコンディション作りをしてくれていると思う」

―2位通過となったが、移動の負担や空調設備などで良い面もある。板倉の状態は。
「1位通過できなかったことで、2位通過はネガティブかというと、まずはグループリーグを自力で突破するというところは日本サッカーにとって大きな発展と自信をつなげていく部分で最低限のことはできたと思う。1位通過でモンテレイは絶対ということではなく、やるからには勝って一番を目指すということで皆さんの前では話していた。モンテレイに行くと高温多湿、そして長距離移動ということがあるので、移動に関してと、プレーの環境としては、おっしゃるとおりポジティブに捉えている。少しでも良い状態で選手たちが力を出し切れるようにコンディション調整していきたい。アメリカ、カナダ、メキシコの大会であり、ここから先のW杯も何か国開催ということで、移動であったり、気候であったり、時差であったり、すべての環境を制して勝ち上がっていかないといけない。対戦相手だけでなく、環境克服も勝利するための大きなポイントかなと思う。我々は早くから準備していることを生かしていきたい。

 板倉については、違和感が出たということで早めに交代をした。試合が終わってからは普通に歩いていた。ただ、メディカルからどういう状態かという報告はまだ受けていない」

―ブラジルのアンチェロッティ監督についてどう思うか。ジーコについては。
「アンチェロッティさんは私にとってあこがれの監督です。チャンピオンズリーグと5大リーグすべてでチャンピオンになっていると思うし、世界的に素晴らしい監督だと思っている。彼のようにはなれないが、格好いいなと思って見ている。ブラジルのような世界のトップトップの国で外国人が指揮を執るのは並大抵のことではないと思う。しっかり結果を出しているのは素晴らしい力を持った監督だなと思う。

 ジーコさんは本当にJリーグが始まるころに日本にやってきて、アマチュアのリーグしかないときから日本のサッカー界でプレーしてくれて、かつ選手でなくなってからも鹿島アントラーズからクラブを強くする、そして日本サッカーの発展に貢献するということをしてくださっている。82年のW杯でジーコさんは私のヒーローだったし、そのジーコさんとプレイヤーとして日本で試合をすることもできたし、Jリーグの発展に貢献してくれて、かつ日本代表としても私の先輩としてW杯に導いてくれ、W杯での経験を日本の成長に落とし込んでくれた。これからも日本サッカーの発展に貢献してくれると思う。ブラジルと対戦する前にジーコさんに一回連絡を取れればと思う」

(取材・文 西山紘平)

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西山紘平
Text by 西山紘平

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