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“パリ世代”木村&染野がそれぞれ2発! 東京Vが連勝達成、ミシャ続投発表の最下位・札幌は守備崩壊で3連敗

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FW木村勇大

[6.2 J1第17節 東京V 5-3 札幌 味スタ]

 J1リーグは2日に第17節を行った。東京ヴェルディ北海道コンサドーレ札幌の対戦は、東京Vが5-3で勝利。パリオリンピック世代のFW木村勇大とFW染野唯月がそれぞれ2得点を挙げた。

 12位・東京Vは前節でヴィッセル神戸を相手に3バックを採用し、4試合ぶりの白星。5月29日にはソシエダとの親善試合を行い、敗れたものの、若手起用で勢いに乗る。前節の負傷で脳震とうと診断された松橋優安が先発から外れ、MF齋藤功佑が7試合ぶりにスタメン起用となった。U23アジアカップで躍動したMF山田楓喜は疲労を考慮され、神戸戦、ソシエダ戦に続いてベンチ外となった。東京Vから札幌に加入したMF馬場晴也は古巣との初対戦となった。

 札幌は京都サンガF.C.と同勝ち点、同得失点差で最下位に沈む。0-3で敗れた前節・鹿島アントラーズ戦から先発を3人変え、DF家泉怜依が4試合ぶり、MF近藤友喜が2試合ぶり、FW鈴木武蔵が4試合ぶりに復帰。4バックを敷いた。苦境にあえぐなか、クラブは先月29日にミハイロ・ペトロヴィッチ監督の今シーズン続投を表明。また「今シーズンをクラブとミシャ監督との集大成」と退任も示唆していた。[両スタメン&布陣]


 勝利がほしい札幌は前半4分に決定機。近藤のパスを受けた鈴木がGKマテウスをかわしながらPA右に入り込む。無人のゴールに蹴り込むが、わずかに枠内を捉えなかった。一方、冷静にボールをつなぐ東京Vは8分に敵陣へ。右サイドのMF翁長聖がダイレクトで前線にパスを送ると、FW木村勇大がPA内に進入。GK菅野孝憲に倒されてPKを獲得した。東京Vは木村がキッカーを務め、ゴール左に決め切る。今季7点目で先制点を手にした。

 追いかける札幌だが、前半20分に同点に持ち込む。敵陣内での混戦から馬場がPA手前に戻すと、待ち構えたMF荒野拓馬が胸トラップから右足シュート。DF千田海人に当たったボールはそのままゴールネットを揺らし、1-1と同点にした。

 勢いを取り戻した札幌は前半30分、MFスパチョークがPA左に進入。折り返したボールを近藤が合わせるも、GKマテウスのセーブに遭った。一瞬の隙を狙う東京Vは32分に勝ち越しに成功。MF森田晃樹のスルーパスに反応したFW染野唯月がDF中村桐耶のプレスからボールをかばい、PA右から右足シュート。今季5点目で2-1とリードを奪った。

 東京Vは前半43分に点差を広げる。森田が右サイドから縦にスルーパス。翁長が右サイドライン際でボールを収め、鋭いクロスを上げる。木村が守備陣を引き付け、ボールはファーサイドへ。MF見木友哉の左足シュートはゴールポストに直撃し、中村に当たってゴールに吸い込まれた。

 1-3で前半を折り返した札幌はハーフタイムで2枚替え。最終ラインのDF岡村大八、中村を下げ、FWキム・ゴンヒとMF長谷川竜也を投入。3バックに戻し、最終ラインは左からMF菅大輝、家泉、馬場が並ぶ。WBは左が長谷川、右が近藤。2ボランチは荒野とMF駒井善成。2シャドーがスパチョークと鈴木で、1トップはキム・ゴンヒが立った。

 札幌は開始早々にチャンスを作る。長谷川が左サイドからクロスを上げ、右CKを獲得。スパチョークが蹴ったボールを近藤が頭で合わせ、2-3と点差を縮めた。しかし、東京Vもすかさず点を奪う。後半14分、GKマテウスのゴールキックから右サイドの齋藤が縦にパス。木村が家泉との競り合いを制してPA内へ。GK菅野のタックルを跳ね除けながら無人のゴールに流し込み、自身2点目で4-2とした。

 東京Vは後半23分に交代カードを切る。2得点の木村を下げ、FW山見大登を出場させる。札幌は29分、家泉に代えてMF田中克幸が入り、最終ラインには菅、荒野、馬場が並んだ。

 後半34分、東京Vがダメを押す。中盤から山見がダイレクトで最前線にパス。ボールを収めた染野が荒野を鋭い切り返しでかわし、左足シュートを決めた。自身2点目で5-2と3点差とした。

 札幌は終了間際に1点を返す。駒井の突破から上げたクロスを、途中出場の高卒ルーキーMF原康介が押し込んで今季2点目。しかし直後に試合は終了し、東京Vが5-3で連勝達成。札幌は3連敗を喫した。

(取材・文 石川祐介)

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石川祐介
Text by 石川祐介

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