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FC東京がリーグ後半戦白星スタート! 安斎颯馬が終盤ダイレクトボレー弾、最下位・札幌は今季最長6連敗

MF安斎颯馬がダイレクトボレーで決勝弾

[6.26 J1第20節 FC東京 1-0 札幌 味スタ]

 J1リーグは26日に第20節を行った。FC東京北海道コンサドーレ札幌の対戦は、FC東京が1-0で勝利。後半39分にMF安斎颯馬が今季リーグ戦2点目となるゴールを決めた。

 今節からリーグ後半戦がスタート。前節を勝利で終え、首位に勝ち点9差の6位で折り返したFC東京は、フィールドプレーヤー半分を入れ替えた。前節にJ1リーグ初スタメンで白星を飾った大卒ルーキーDF岡哲平が引き続き先発入り。また、途中出場で今季初ゴールを沈めたDF徳元悠平は今季リーグ戦初先発となった。MF原川力は第2節以来、DF白井康介は約1か月半ぶりにスタメンに名を連ねた。

 今季2度目の5連敗で最下位に沈む札幌は、巻き返しのリーグ後半戦となる。先発2人を入れ替え、攻撃の要・MF近藤友喜がメンバー外となり、MF田中宏武が起用された。大卒ルーキーMF田中克幸が2シャドーの一角でリーグ戦デビュー。田中はFC東京DF岡と明治大同期対決になる。MF長谷川竜也が前節に続いて先発入りを果たした。[両スタメン&布陣]

 序盤は札幌が決定機を作った。前半27分、DF岡村大八のフィードに長谷川が反応。落としたボールからMF菅大輝が強烈な左足シュートを放つ。ゴール枠内を捉えたものの、GK野澤大志ブランドンの横っ飛びセーブに阻まれた。

 序盤はシュートを打てなかったFC東京は、少しずつチャンスを増やしていく。前半43分には野澤のフィードからMF松木玖生が右サイドを突破してクロス。敵陣PA内でボールを収めたFW荒木遼太郎がシュートを放つも、DF高尾瑠のブロックに遭う。前半終了間際にはセットプレーから連続で相手ゴールを脅かすが、スコアレスのまま後半に折り返した。

 後半に入っても拮抗状態は続く。札幌は後半10分に鈴木がPA手前でファウルを受け、FKを獲得。田中克がボールを抱え、キックポイントに立った。左足で直接ゴールを狙ったが、ゴールのわずか上に外れていった。同18分、FC東京が2枚替え。MF俵積田晃太と荒木が下がり、FW仲川輝人とFWディエゴ・オリヴェイラが出場する。MF安斎颯馬が右ウイングから左に移動し、前線3人は安斎、D・オリヴェイラ、仲川が並んだ。

 FC東京は後半26分にアクシデント。鼻骨骨折でフェイスガードを着用して出場していたDF木本恭生がピッチに座り込むと、プレー続行不可能と判断される。DF森重真人が代わって出場した。同タイミングで札幌も交代カードを使用。田中克を下げ、DF西野奨太が入った。

 互いに一進一退の攻防が続く。後半28分、FC東京は中央突破からD・オリヴェイラが落とし、松木が左サイドに展開。PA左から安斎が放ったシュートはGK菅野孝憲にセーブされ、こぼれ球にD・オリヴェイラが詰めるが合わし切れない。33分には札幌がカウンター。田中宏が運んだボールから、最後はPA左で菅が左足シュート。しかし、GK野澤にまたしても止められた。

 後半38分、札幌はFW鈴木武蔵に代えてFW大森真吾を投入。流れを変えたいところだったが、直後に均衡を破ったのはFC東京だった。同39分、松木が右サイドからマイナス方向に戻し、原川がダイレクトでクロスを上げる。ファーサイドの安斎が田中宏のマークを強引にはがしてボレーシュート。クロスバーに当てながら決め切り、待望の先制点を奪った。

 FC東京が1点を守り切り、1-0で後半戦白星スタート。札幌は泥沼の6連敗となった。

(取材・文 石川祐介)

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