V奪還に燃える広島、ヘッド2発快勝で9年ぶりスーパー杯制覇!! 王者神戸は大迫・武藤ら温存起用で無得点
MF
[2.8 富士フイルムスーパー杯 神戸 0-2 広島 国立]
Jリーグの開幕を告げる『FUJIFILM SUPER CUP 2025』が8日、国立競技場で行われ、昨季2位のサンフレッチェ広島が2冠王者のヴィッセル神戸を2-0で破り、2016年大会以来9年ぶり5回目のスーパー杯制覇を果たした。広島は昨季、終盤戦の大失速で優勝を逃しており、53,343人の大観衆を前に昨季からの奮起を印象づける快勝。一方の神戸はFW武藤嘉紀ら中心選手が途中出場したが、ノーゴールで初陣を終えた。
昨季のJ1リーグと天皇杯の2冠を制した神戸と、Jリーグ2位の広島によるスーパーカップ。神戸は3日後にACLEを控えるため、昨季JリーグMVPのFW武藤嘉紀、FW大迫勇也、DF酒井高徳をベンチに温存し、新加入のMF本山遥(←岡山)、MF小池裕太(←横浜FM)、FW冨永虹七(←讃岐/期限付き移籍から復帰)らを先発に並べた。また2023年8月19日のJ1リーグ柏戦で左膝の大怪我を負ったMF齊藤未月が先発で539日ぶりの公式戦復帰を果たした。
対する広島はACL2の決勝トーナメント初戦を4日後に控える中、日本代表のGK大迫敬介を始め、新加入のFWジャーメイン良(←磐田)、MF田中聡(←湘南)ら主力メンバー中心のメンバー編成。18歳のU-20日本代表MF中島洋太朗もAFC U20アジア杯合流を間近に控え、ボランチの一角で先発起用された。[スタメン&布陣]
試合は前半13分、広島が先手を取った。今季さらなるブレイクが期待される大卒3年目のMF中野就斗が右サイドを攻め上がり、鋭いクロスボールを送り込むと、クリアを試みた神戸DF山川哲史のヘディングが当たらず、背後で合わせたのはMFトルガイ・アルスラン。ヘディングシュートはクロスバーに当たるも、下への跳ね返りがゴールに吸い込まれた。
その後も広島が一方的にボールを握り続け、優勢に試合を展開。神戸は最前線起用のFW佐々木大樹にボールを集め、なんとかカウンターの機会をうかがうが、DF荒木隼人ら広島のCB陣が粘り強い対応で阻み続けた。そんな広島は前半の終わり際、中野のロングスローで神戸ゴール前を襲い、勢いを持ったままハーフタイムを迎えた。
後半も広島が主導権を握ったが、神戸は前半10分にカウンターからビッグチャンス。中盤を持ち上がったMF山内翔が右に託し、後半出場のMF汰木康也からのリターンを受けると、そのまま右足を振り抜く。だが、これはGK大迫にセーブされると、跳ね返りを狙った冨永のシュートもDF塩谷司に阻まれ、同点の絶好機を逃した。
そうして迎えた後半18分、神戸は本山、小池、佐々木を下げ、酒井、武藤、大迫の3選手を一気に投入。逆転に向けてスイッチを入れた。対する広島も同24分、MF東俊希、田中を下げ、札幌から新加入のDF菅大輝、今季から青山敏弘コーチに託された6番を着けるMF川辺駿を投入した。
すると後半25分、さっそくこの交代が奏功した。右からのCKを菅が左足でゴール前に送り込むと、ややファーサイドよりで合わせたのはDF荒木隼人。大きく頭が飛び出すハイジャンプから豪快にヘディングで合わせ、ゴールマウスに突き刺した。
2-0でリードした広島は後半31分、アルスランに代わってFW中村草太を投入。明治大から加入の中村はこれがプロデビューとなった。中村はその後、左サイドに抜け出してクロスを通したり、爆発的なスピードを活かした右サイド突破で齊藤のファウルを誘ったりと、次々に存在感を発揮。同41分の決定機はGK新井章太に阻まれるも、上々の初陣となった。
一方の神戸は後半45分、ロングボールに抜け出した大迫がうまくボールを収め、反転からの右足シュートでニアポスト脇を撃ち抜いたが、これはオフサイドでゴールは認められない。そのまま試合はタイムアップ。広島が9年ぶりのスーパーカップ制覇を果たした。
(取材・文 竹内達也)
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●2025シーズンJリーグ特集
Jリーグの開幕を告げる『FUJIFILM SUPER CUP 2025』が8日、国立競技場で行われ、昨季2位のサンフレッチェ広島が2冠王者のヴィッセル神戸を2-0で破り、2016年大会以来9年ぶり5回目のスーパー杯制覇を果たした。広島は昨季、終盤戦の大失速で優勝を逃しており、53,343人の大観衆を前に昨季からの奮起を印象づける快勝。一方の神戸はFW武藤嘉紀ら中心選手が途中出場したが、ノーゴールで初陣を終えた。
昨季のJ1リーグと天皇杯の2冠を制した神戸と、Jリーグ2位の広島によるスーパーカップ。神戸は3日後にACLEを控えるため、昨季JリーグMVPのFW武藤嘉紀、FW大迫勇也、DF酒井高徳をベンチに温存し、新加入のMF本山遥(←岡山)、MF小池裕太(←横浜FM)、FW冨永虹七(←讃岐/期限付き移籍から復帰)らを先発に並べた。また2023年8月19日のJ1リーグ柏戦で左膝の大怪我を負ったMF齊藤未月が先発で539日ぶりの公式戦復帰を果たした。
対する広島はACL2の決勝トーナメント初戦を4日後に控える中、日本代表のGK大迫敬介を始め、新加入のFWジャーメイン良(←磐田)、MF田中聡(←湘南)ら主力メンバー中心のメンバー編成。18歳のU-20日本代表MF中島洋太朗もAFC U20アジア杯合流を間近に控え、ボランチの一角で先発起用された。[スタメン&布陣]
試合は前半13分、広島が先手を取った。今季さらなるブレイクが期待される大卒3年目のMF中野就斗が右サイドを攻め上がり、鋭いクロスボールを送り込むと、クリアを試みた神戸DF山川哲史のヘディングが当たらず、背後で合わせたのはMFトルガイ・アルスラン。ヘディングシュートはクロスバーに当たるも、下への跳ね返りがゴールに吸い込まれた。
その後も広島が一方的にボールを握り続け、優勢に試合を展開。神戸は最前線起用のFW佐々木大樹にボールを集め、なんとかカウンターの機会をうかがうが、DF荒木隼人ら広島のCB陣が粘り強い対応で阻み続けた。そんな広島は前半の終わり際、中野のロングスローで神戸ゴール前を襲い、勢いを持ったままハーフタイムを迎えた。
後半も広島が主導権を握ったが、神戸は前半10分にカウンターからビッグチャンス。中盤を持ち上がったMF山内翔が右に託し、後半出場のMF汰木康也からのリターンを受けると、そのまま右足を振り抜く。だが、これはGK大迫にセーブされると、跳ね返りを狙った冨永のシュートもDF塩谷司に阻まれ、同点の絶好機を逃した。
そうして迎えた後半18分、神戸は本山、小池、佐々木を下げ、酒井、武藤、大迫の3選手を一気に投入。逆転に向けてスイッチを入れた。対する広島も同24分、MF東俊希、田中を下げ、札幌から新加入のDF菅大輝、今季から青山敏弘コーチに託された6番を着けるMF川辺駿を投入した。
すると後半25分、さっそくこの交代が奏功した。右からのCKを菅が左足でゴール前に送り込むと、ややファーサイドよりで合わせたのはDF荒木隼人。大きく頭が飛び出すハイジャンプから豪快にヘディングで合わせ、ゴールマウスに突き刺した。
2-0でリードした広島は後半31分、アルスランに代わってFW中村草太を投入。明治大から加入の中村はこれがプロデビューとなった。中村はその後、左サイドに抜け出してクロスを通したり、爆発的なスピードを活かした右サイド突破で齊藤のファウルを誘ったりと、次々に存在感を発揮。同41分の決定機はGK新井章太に阻まれるも、上々の初陣となった。
一方の神戸は後半45分、ロングボールに抜け出した大迫がうまくボールを収め、反転からの右足シュートでニアポスト脇を撃ち抜いたが、これはオフサイドでゴールは認められない。そのまま試合はタイムアップ。広島が9年ぶりのスーパーカップ制覇を果たした。
(取材・文 竹内達也)
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