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ブレーメンから電撃加入、”思い入れある”FC東京で再起するFW佐藤恵允「1点取れたら流れに乗っていける」

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FW佐藤恵允

[2.22 J1第2節 FC東京 0-1 町田 味スタ]

 明治大出身のFW佐藤恵允が1年半のドイツ挑戦を経て、Jリーグで再起を目指している。今季開幕前に「地元のクラブとして特に思い入れのある」FC東京に加入し、開幕節から2試合連続で途中出場。ここまでゴール・アシストはないが、まずは「短い時間でも試合を決定づけられるようなプレーヤーにならないとダメ」と強い覚悟でキャリアを切り拓いていく構えだ。

 パリ五輪U-23日本代表の佐藤は明治大4年時の2023年夏から昨季にかけて、ドイツ・ブレーメンでプレーしていた“逆輸入”組。パリ五輪を目指す世代別代表の活動に精力的に参加しながら、主にセカンドチームでプレーし、ブンデスリーガ出場に向けて取り組んできた。ところがトップチームの壁は厚く、3試合にベンチ入りしながらも出場機会はなし。今年1月、松橋力蔵監督が新たに就任したFC東京に加わり、初めてJリーグでプレーすることを決断した。

 開幕節の横浜FC戦(◯1-0)では敵地で後半30分から出場し、勝利で締めくくる形でJリーグデビュー。この日は昨季躍進を遂げた町田を相手に後半19分から投入され、初めてホーム味の素スタジアムのピッチに立った。「非常に雰囲気も良くて、自分自身すごくやりやすかった」。サポーターから期待の大歓声が上がる中、佐藤は持ち味である背後への抜け出しを連発。だが、サイドからのクロスが不発に終わり、得点につながる活躍はできなかった。

 FWマルセロ・ヒアンとの交代で入った後、チームは背後への意識がより高まり、特徴を理解し合えている様子も感じられた。それでも佐藤はより貪欲に結果にこだわっていく構えだ。「コンディションが上がっているし、Jの舞台にも慣れてきたと感じている。1点でも取れたら流れに乗っていけるので、その1点をすぐに取れるように、切り替えて次、チームのために走って点を取れれば」と意気込んだ。

 そうした結果を残していくにあたっては、盟友の存在も助けになりそうだ。

 FC東京では今季、バディ世田谷SC(小学生)、明治大で同期のDF岡哲平が先発に定着。「哲平と同じチームなのは3回目。彼の存在はでかいと思うし、試合でまた一緒にプレーできるのは嬉しいこと。意思疎通もどの選手よりできているので、いいコンビでできると思う」(佐藤)。岡が得意とするロングフィードに佐藤が抜け出すという形が決まれば理想的。「それはずっと話している。相手に隙があれば狙っているからと。『見てくれよ』と言わなくてもわかってくれるので、そこは期待して欲しい」と言い切った。

Jリーグデビューの横浜FC戦後、DF岡哲平とガッツポーズ

 ここから再び世界に羽ばたく姿にも期待がかかるが、まずはFC東京での日々に全てを捧げる覚悟だ。「まずは東京のJ1初優勝に対して貪欲にやり続けるし、その先に自分のキャリアが切り開けてくると思う。まずはチームの目標に向かってやれることをやっていけたら」と力を込めた。

(取材・文 竹内達也)

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竹内達也
Text by 竹内達也

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