2年前の戦友・高井幸大から刺激…A代表の背中追う横浜FM諏訪間幸成「まずはこのチームを勝たせられる選手に」
DF
[4.9 J1第5節延期分 川崎F 3-3 横浜FM U等々力]
激闘の末に、悔し涙を流した。横浜F・マリノスは後半アディショナルタイムに一時逆転するも、終了間際に失点してドロー。試合後、DF諏訪間幸成は「あそこで自分が守っていれば勝つことができた。本当に責任を感じた」と涙の理由を語った。
筑波大卒業を1年前倒しで加入した。今節で3試合目となり、J1初先発となった5日の前節・東京ヴェルディ戦から2試合連続でスタメンとなった。前半4分にDFジェイソン・キニョーネスが負傷し、DFトーマス・デンで投入されるというアクシデントもあったが、「トミーとは練習で組む時間もあったので、コミュニケーションを取りながらやっていた」と冷静に試合に臨んだ。
勢いに乗る川崎フロンターレを相手に、攻守に奮闘した。攻撃面では積極的にボールを運び、前線につなげた。決定力不足に悩むチームは4試合ぶりに得点。「終盤でも自信を持ってつながりを持ってサッカーができれば、チャンスを多く作れるチームだと今日証明できた」。一方で、守備面では今季最多3失点となり、悔しさを見せた。
「守備者として3失点してしまったことは今年のチームではなあり得ないこと。そこも本当に改善しないと」。後半アディショナルタイム2分過ぎに一時逆転に成功したが、終了間際にセットプレーから再び同点。諏訪間がマークしていた日本代表DF高井幸大にヘディングシュートを決められた。「同じポジションの高井選手に決められたので、そこは改善しないといけない。でも下を向いてる暇もないので、中2日で試合があるので、それに向けていい準備をするしかない」と力を込めた。
得点を決めた高井を「本当に堂々とプレーしている」と称えた。諏訪間と高井は、U-20日本代表として2年前のU20アジアカップをともに戦った仲だ。同大会ではともに主力にまではなっていなかったが、高井は川崎Fで揉まれて急成長し、U-20ワールドカップでは全3試合で主戦場ではない右SBとして出場。大きな経験値とグループリーグ敗退という悔しさを手にし、パリ五輪まで駆け抜けた。


試合前には「キャプテンマーク巻いてるじゃん」とかつての戦友と談笑した。今ではA代表としてW杯最終予選を戦う力強さを、この試合でも見せつけられた。「ああいう風にチームを助けられる選手だと思う。そこはまだ自分には足りないところ」(諏訪間)。親しみある高井の背中を通して、A代表までの道のりを見据える。
「届かない場所ではないと思うし、マリノスで活躍すれば見えてくるところもある」。成長を急ぐためにも、大学卒業を1年前倒しでプロの舞台に上がった。「そういうところも貪欲に狙っている。まずはこのチームで勝たせられる選手になることが一番」とさらなる活躍を誓った。
(取材・文 石川祐介)
★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2025シーズンJリーグ特集
激闘の末に、悔し涙を流した。横浜F・マリノスは後半アディショナルタイムに一時逆転するも、終了間際に失点してドロー。試合後、DF諏訪間幸成は「あそこで自分が守っていれば勝つことができた。本当に責任を感じた」と涙の理由を語った。
筑波大卒業を1年前倒しで加入した。今節で3試合目となり、J1初先発となった5日の前節・東京ヴェルディ戦から2試合連続でスタメンとなった。前半4分にDFジェイソン・キニョーネスが負傷し、DFトーマス・デンで投入されるというアクシデントもあったが、「トミーとは練習で組む時間もあったので、コミュニケーションを取りながらやっていた」と冷静に試合に臨んだ。
勢いに乗る川崎フロンターレを相手に、攻守に奮闘した。攻撃面では積極的にボールを運び、前線につなげた。決定力不足に悩むチームは4試合ぶりに得点。「終盤でも自信を持ってつながりを持ってサッカーができれば、チャンスを多く作れるチームだと今日証明できた」。一方で、守備面では今季最多3失点となり、悔しさを見せた。
「守備者として3失点してしまったことは今年のチームではなあり得ないこと。そこも本当に改善しないと」。後半アディショナルタイム2分過ぎに一時逆転に成功したが、終了間際にセットプレーから再び同点。諏訪間がマークしていた日本代表DF高井幸大にヘディングシュートを決められた。「同じポジションの高井選手に決められたので、そこは改善しないといけない。でも下を向いてる暇もないので、中2日で試合があるので、それに向けていい準備をするしかない」と力を込めた。
得点を決めた高井を「本当に堂々とプレーしている」と称えた。諏訪間と高井は、U-20日本代表として2年前のU20アジアカップをともに戦った仲だ。同大会ではともに主力にまではなっていなかったが、高井は川崎Fで揉まれて急成長し、U-20ワールドカップでは全3試合で主戦場ではない右SBとして出場。大きな経験値とグループリーグ敗退という悔しさを手にし、パリ五輪まで駆け抜けた。


試合前には「キャプテンマーク巻いてるじゃん」とかつての戦友と談笑した。今ではA代表としてW杯最終予選を戦う力強さを、この試合でも見せつけられた。「ああいう風にチームを助けられる選手だと思う。そこはまだ自分には足りないところ」(諏訪間)。親しみある高井の背中を通して、A代表までの道のりを見据える。
「届かない場所ではないと思うし、マリノスで活躍すれば見えてくるところもある」。成長を急ぐためにも、大学卒業を1年前倒しでプロの舞台に上がった。「そういうところも貪欲に狙っている。まずはこのチームで勝たせられる選手になることが一番」とさらなる活躍を誓った。
(取材・文 石川祐介)
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