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今季初先発の柏MF山田雄士は中盤の底で奮闘「前回ボランチに入ったので比較的落ち着いてゲームに入れた」

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3試合連続の出場となった柏MF山田雄士

[4.11 J1第10節 FC東京 1-1 柏 国立]

 開幕から前々節までの8試合では柏レイソルのダブルブランチは、MF原川力とMF熊坂光希が全試合で先発。原川が第3節のC大阪戦で後半44分に交代した以外は、原川と熊坂がフル出場していた。そんななか、前節・G大阪戦で原川が負傷交代すると、代わってボランチに入ったのがMF山田雄士だった。そして、金曜ナイトゲーム、国立でのFC東京戦。原川はメンバー外となり、スタメンには山田が名を連ねた。

 昨シーズンまでにもボランチでプレーした機会はあったが、本来は2列目を主戦場としている山田。それでも、「前回(G大阪戦)ボランチに入ったので、比較的落ち着いてゲームには入れたかなっていうのはある」という。「プレッシャーをかけたら背後に蹴ってくるイメージがあったので、セカンドボールの争いっていうのを意識しながら試合に入りました」と守備を意識していたという山田は、中盤でボールを回収しつつ、パスをさばいていった。

 柏のほうがボールを保持する時間を長くしていく一方でチャンスは限られ、最初の45分のシュートはわずか2本に。前半35分にはFW仲川輝人に今季初ゴールを献上して、FC東京に先手をとられてしまう。

 柏のリカルド・ロドリゲス監督は、「特に前半に関しては、消極的にプレーしていたわけではないとは思いますけど、もっとダイナミックな動き、プレーの選択というのが足りなかったと思います」と前半の戦いがうまくいかなかったことを会見で認めた。

 山田も「自分たちが準備してきたことを上手く出せたらなっていうのと、もうちょっと相手を見ながら効果的なクサビを入れたりとか。僕自身のことを言ったら背後を狙うボールを出せたら」とゴールへの過程で課題があったと回想する。

 185cm以上の3枚のCBが並び、中央を厚くするFC東京を攻略できない時間が続いたが、それでも、後半アディショナルタイムに熊坂のアシストから途中出場のFW木下康介が劇的同点弾。首位・町田と勝ち点17で並び、得失点差で町田、広島に続く暫定3位に順位を上げた。

 来週は平日16日にルヴァン杯・福島戦、週末20日にはJ1・湘南戦と試合が続く。「今なんとも言えないですけど、映像を見て、足りない部分っていうのを次に向けていい準備をしたい」。24歳のMFは、力を込めた。 

(取材・文 奥山典幸)

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奥山典幸
Text by 奥山典幸

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