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J2武者修行を切り上げ復帰…柏MF山田雄士が日立台凱旋「これから中心となっていけるように」

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柏レイソルMF山田雄士

[8.26 J1第25節 柏 0-0 広島 三協F柏]

 J2での武者修行から呼び戻された23歳が、再び日立台のピッチに立った。柏レイソルMF山田雄士はこの日、後半15分からの途中出場で約30分間プレー。チームを勝利に導くことはできなかったものの、「すごく温かい拍手で迎えられたことと、最後に回っている時に温かい声をいただいて安心というかホッとした。これから中心となっていけるようにもっともっとプレーで見せていければ」と感慨を語った。

 柏U-18時代に背番号10を任された山田は2019年、トップチームに昇格。昨季までの4年間でJ1リーグ11試合に出場し、今季はJ2の栃木SCに育成型期限付き移籍していた。栃木では主に左サイドハーフの主力に定着し、J2リーグ戦25試合2得点を記録。当初はシーズン終了までの契約期間だったが、今月21日に満了を待たずに柏復帰が発表されていた。

 そうして訪れた最初の出番。相手はJ1屈指の守備強度を誇る広島だったが、強気にピッチに立った。「栃木でやってきたことをこっちでもやろうと試合前から思っていたので、臆することなく出せたとは思う」。J2で試合経験を重ねたことで自信を掴んだことに加え、J1レベルのチームメートとの共演に「それぞれがやれることが大きくあるので、うまく周りを頼りながら安心してできる」と感じながらプレーしていたという。

 そのかいあって山田は右サイドのスペースを巧みに活用し、終盤の攻勢を牽引。スコアレスドローに終わったことで「喜びはない。結果しかない。今日も勝てなかったし、まずは勝たないといけない」と達成感はなかったようだが、「アシストやゴールは常に狙っているところで、今日はそれが出せなかったので満足はしていないけど、もっと周りと連係していけば近いうちに点に絡めると思う」と一定の手応えは得たようだ。

 J1での技術面の適応は「去年も手応えは少し掴んでいたので、それをより栃木で磨いてきたという感じ」と不安はなく、「その先のところでクオリティーを出して、ゴール、アシストにこだわってやっていきたい」とミッションは明白。チームはこの日の結果で17位に転落したが、「チーム状況とかいろいろあるとは思うけど、与えられたポジションで、与えられた仕事をしっかりこなしたい。まずはレイソルの勝利に貢献できるように目の前の仕事に集中してやっていきたい」と自らの役目を果たしていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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Text by 竹内達也

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