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GKピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)は“一週間前”に続くPK戦連敗…小中のチームメイトとの対峙には「すごく刺激になった」

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PKストップをみせたGKピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)だったが…

[4.22 ポストユースマッチ U-22 Jリーグ選抜 0-0(PK7-8) 関東大学選抜 秋津]

 勝利を呼び込むPKストップにはならなかった。GKピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)は、関東大学選抜の3人目で蹴ったMF松田悠世(法政大2年=桐光学園高)のPKを右に飛んでストップ。しかしU-20Jリーグ選抜は9人目まで及んだPK戦に敗れた。

 1週間前を思い起こすかのようなPK戦になった。今月16日に行われたルヴァン杯2回戦の富山戦でピサノは1年ぶりに公式戦に出場。落ち着いたプレーもみせていたが、120分で決着がつかずに突入したPK戦では、一人目のFW武颯のシュートをストップしたものの、その後は失敗に追い込むことが出来ずに、連覇を逃す痛恨の敗退が決まった。

 ピサノ自身も1週間前の教訓を生かそうとプレーしていたと強調する。その上で「富山戦の時もそうですけど、2本以上は止めないとチームを勝たせられないというのはずっとあった中で、なかなか2本目を止められなかった。5分の2、5分の3を止められる選手にならないといけないと、より今回のことで思いました」と反省した。

 ただ試合では好セーブも披露した。後半から出場となったピサノは、31分のMF杉本英誉(桐蔭横浜大2年=青森山田高)の左クロスからMF原壮志(立正大2年=帝京長岡高)に許した決定的なボレーをビッグセーブで弾き出した。「ちゃんと来る前に情報を入れることができた。そこからもいいプレーができたのかなと思います」。

 また試合では楽しみにしていた再会もあった。MF杉本英誉は同じ愛知県出身。小学校、中学校と所属したFCフェルボール愛知でチームメイトだった。高校はピサノが名古屋U-18に進んだ一方で、杉本は高校選手権を優勝する青森山田高に進学したが、ピッチで対峙するのは初めてだった。

 PK戦では杉本が6人目のキッカーとして登場。ピサノは左に飛んでコースを読んでいたが、決め切られてしまった。ただ「すごく刺激になった」とはにかむと、「カテゴリは違うけど、いろんな試合に関わっている選手もいて。チーム内でも刺激を貰えたので、また名古屋に戻って成長したい」と力に変えた。

 名古屋は絶対的な守護神だったランゲラックが昨季限りで退団。しかし今季より元日本代表GKシュミット・ダニエルを獲得した。ただチームでの出場が簡単ではない状況は続くが、今季はここまでリーグ戦9試合にベンチ入りするなど、少しずつだが階段を上っている。

 ピサノも「改めて感じるのはGKはいつチャンスが来るか分からないということ」と気を引き締める。そして「まずは名古屋でもっと試合に出ること」としながらも、「一個一個、ちゃんと手の届く目標を達成していかない限りは大きな舞台に出ることはできない。一個一個小さな目標を立てて、自分自身と向き合って成長したい」と代表活動へも意欲をみせた。

(取材・文 児玉幸洋)

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児玉幸洋
Text by 児玉幸洋

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