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横浜FM谷村海那の柏戦ゴール取り消し審判音声が公開!! 判定経緯やVAR介入基準の説明も

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判定の経緯は

 今月4日のJ1第33節・柏レイソル横浜F・マリノスで横浜FMのFW谷村海那がゴールネットを揺らすも得点取り消しとなった事象について、審判団の会話音声やVARが確認した映像などがJリーグ公式Youtubeチャンネルの『Jリーグ審判レポート』で公開された。番組には廣瀬格JFA審判マネジャーが登場し、判定の正誤については明言されなかったものの経緯やポイントが紹介された。

 この試合の前半18分、横浜FMのFWジョルディ・クルークスが右サイドから上げたクロスに谷村が反応。DF古賀太陽と競り合いながら左足でゴールに流し込み、先制点を決めたかと思われた。ところがVARの介入を経て主審はオンフィールド・レビューを行い、最終的に谷村のファウルと判断してノーゴールに修正。試合は柏が1-0で勝利した。

 公開された音声では古賀とみられる柏の選手が主審に対して「俺、引っ張られて倒れている」とファウルをアピール。主審は「俺はノーファウルで判断しているから、VARには伝える。しっかり見る」と選手に返答すると、アシスタントVARは主審に対して攻撃側のファウルの可能性をチェックしているためキックオフを待つように要請していた。また、主審はピッチ上の判断として「(谷村が)ポジション争いに勝っていると思う。強度は低いと思う。裏を取られていると思う」と見解を述べていた。

 ただVARはホールディングによるファウルの可能性があるとして、主審にオンフィールド・レビューを推奨した。映像を確認した主審は競り合いの様子をズームして見せるように求めるとともに、スローではなく実際のスピードで映像を流すように要請。最終的に谷村が相手選手を引っ張っていたとして、ゴールを取り消した。

 廣瀬氏はこの場面について、クルークスのドリブル時点で谷村は古賀を引っ張り始めていたことを指摘。その後クロスが上がって主審がゴール前の様子を確認したときには古賀がバランスを崩し始めていたことから、主審は全体を把握しきれず当初ノーファウルの競り合いに見えていたと分析した。

 そうしてオンフィールド・レビューを行い「フィールドで見えていなかったホールディングを初めて見れたわけです」と廣瀬氏。「こんなことあったんだとレフェリーの心境としてはなる。そして(谷村の行為で古賀は)影響を受けているように見える。そうなったときにレフェリーは判定を変更したというプロセス」と経緯を説明した。

 またホールディングのファウルと判断する基準として、競技規則を規定する国際サッカー評議会(IFAB)の用語集には「競技者が相手競技者の体または用具に接触して相手競技者の進行を妨げるときのみに起こる」とあることも紹介された。廣瀬氏は谷村が古賀のユニフォームを掴んだことについて「それだけではまだ反則にならない」と述べ、「どんな影響を、力を古賀選手に与えたかを最後レフェリーは判断する」とコメント。その上で古賀が最初にファウルにならない程度で谷村を押し、谷村がやり返す形になっていたことから「一連の流れとか全体感をVARは意識しないと(いけない)」と判定するポイントを示した。

 なおJFA審判委員会は今月のレフェリーブリーフィングで、VARが現場の判定に疑義を抱いた場合は「自信を持って介入しなさい」と求めていることを明かしていた。今回の番組でも廣瀬氏から運用の変化が示された。

「VARが導入された2019年(ルヴァン杯で導入)は『はっきりとした明白な間違いに介入して変更しなさい』という流れでした。その哲学は大きく変わっていません。ただ、(例えばノーファウル判定で)これはPKだと思う。だけどはっきりとした明白な間違いなんだろうかと悩む。悩んで『自分はPKだと思っているんだけど、これははっきりとした明白な間違いじゃないから介入できない』と悩む。ならばあなたがそう思う、PKと思うなら勇気を持って介入しなさいと(夏以降)私たちは伝えています」

 Jリーグに限らず国際的にもそのようなVAR介入基準の傾向が見られる中で、廣瀬氏は「決してVARが判断を放棄して主審に委ねているのではない」と強調。VARが主審と異なる判定をすると判断した場合に、自信を持ってオンフィールド・レビューを推奨できるようにしている方針だとした。また、JFA審判委は主審が判定を変える必要がないと判断した場合、その考え通りに自信を持って当初の判定を保持するように求めている。

 その上で廣瀬氏は今回のゴール取り消しについて「そういうこともこれは影響しているのかもしれません」と述べ、以前の基準であればVARが介入しなかった可能性も示唆した。


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ゲキサカ編集部
Text by ゲキサカ編集部

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